ボワロ&ナルスジャックを語ろう
「犠牲者たち」は確かにボワナルの最高傑作
90年代に映画化されたけど低予算っぽくてあんまり良くなかった
できれば70年代にシャブロルあたりが映画化してくれていたら… ボワナルの映像化は「悪魔のような女」「めまい」が名作なんだけど
それ以外に凄いのがなかなか作られていないのが残念な気がする
「雨のエトランゼ」の監督が「仮面の男」を映画化した「ナチスの亡霊」は音楽が良かった
いかにもヨーロッパ映画らしい女声スキャット入りのロマンティックな曲
音楽は素晴らしかったけど内容は印象に残ってない 映画以外だとテレビドラマで製作された「牝狼」はかなり良かったな
「スペースバンパイア」のマチルダ・メイとか「最後の晩餐」の女優とかが出てるやつ
日本語字幕入りのビデオがたまに中古で出てるから見る価値あり 落ち着いたムードで安心して見れる
「牝狼」はそれ以前にも50年代にジャンヌ・モローとかが出てるのもあるけどこれは見てない
それから80年代に土ワイで石井輝男が「呪い」をドラマ化した「汚名の女」も評判が良いから見てみたいなあ
噂によると脚本家が失踪してシナリオ未完成のまま撮影を強行、撮影終了後に脚本家が白骨死体で発見といういわくつきのドラマ
ダニエル・ダリュー主演の映画「45回転の殺人」 これは見た 原作は「思い乱れて」
いかにも昔のサスペンス映画って感じのまったり感でさほどの感動はなかった でも悪くはなかった
これは田村正和と浅丘ルリ子で日本でもドラマ化されてるけど出来栄えは如何に カトリーヌ・アルレー『わらの女』がかつて日本の2時間ドラマになったのを見たが、
良い出来だった。『犠牲者たち』もぜひドラマ化してほしい。 >>225
「わらの女」は日本では何回もドラマになってますね
評判良いのは1984年に放送された山本陽子と三國連太郎の土ワイ版
同じ84年に土ワイでやったアルレー原作ドラマで見たことあるのは
松尾嘉代と夏木マリの「二千万ドルと鰯一匹」これは神ドラマだった
「犠牲者たち」もこの時期にドラマ化されてたら見てみたいんだけど
今のドラマ化じゃ期待はできないんじゃない?
2005年に土ワイでやったボワナル原作「悪魔のような女」は酷かったよ
菅野美穂と浅野ゆう子のやつ 完全に演技も演出も滑りまくってお笑いドラマだった 「犠牲者たち」映像化するんだったらやっぱりフランスでやってほしい
ロマン・ポランスキーかブライアン・デ・パルマあたりが演出なら佳作になるかも
音楽はピノ・ドナッジオがいい キャストは今の俳優女優だと想像つかない ポランスキーの「フランティック」というサスペンスは好きだったな
彼ももう年寄りだから無理だろう
最近はこれといった映画作家がいないから興味が湧かない デ・パルマは「パッション」がまあまあだったからイケそうかなと思ったけど
でも「犠牲者たち」のロマンティックな雰囲気は出せないかな
最近の監督だったらフランソワ・オゾンが撮ってくれたら嬉しいな
ルース・レンデル原作の「彼は秘密の女ともだち」がなかなか良かったし 「呪い」は1962年にジュリエット・グレコ主演で映画化されてるのだね
あんまり話題にならないから平凡なB級映画かと思ってたんだけど
imdbのユーザーコメント見たらなかなか評判が良い
見たいなあ 石井輝男演出の土ワイ版とセットでDVD出ないかなあ 「わらの女」1990年代後半に賀来千香子・田村高広主演で見た2時間ドラマが
まるで期待していなかったのに、余韻の残る佳作で、また見たいくらいだ。
「犠牲者たち」も2時間ドラマで映像化してほしい。誰かプロデューサーが
この小説を読んで、気に入ってくれるといいんだが。主演は誰がいいだろう。
林遣都と波瑠がいいかな。 若手に演じてもらうのいいかもな。そのものズバリ「野獣世代」とか。 1980年以降のボワナル作品はまったく訳されてないけど何故なんでしょ?
個人的には「盆栽」というタイトルの長編が気になる。。。
(1990年。ボワローが亡くなった翌年刊行) ボワナル未訳の「Terminus」1980年
全盛期の派手さはないけれど渋くて面白いではないですか
翻訳済み代表作ほどのケレン味は薄いもののちょっとしたどんでん返しもあるし
余韻の残る悲劇的なラストも印象深いなかなかの佳作でありました けっこう面白い作品書いてるのに絶版ばかりなんだもん
影の顔 呪い 牝狼 犠牲者たち 嫉妬
わが兄弟ユダ ひそむ罠 銀のカード
どれも面白いんだけどなあ 犠牲者たち、死者の中から、呪い、仮面の男が面白かった 数ある中から何故「技師は数字を愛しすぎた」を新版で出したんだろう・・・
>>237
「死者の中から」は「めまい」としてパロル舎から新訳が出たが、
それを創元から復刊できないものかと思ってしまう。 >>240
Amazonの古書だと、
『死者の中から』はハヤカワ文庫が35800円、ポケットミステリが16500円
『めまい』が5万から10万円
かなり素敵なお値段になっているね 『犠牲者たち』の新装文庫版も1万円超えている
安い作品がほとんどなんだけどな 『思い乱れて』をいま読んでいる
この作家の本はこれで12作目だ ボワロー&ナルスジャック未訳の『Mamie(マミー)』
資産家の子供を誘拐しようとした犯人が、間違って家政婦の子供を誘拐してしまう話
赤ん坊が人違いと犯人にバレたら殺されるかもしれないので、気づかれないように交渉しようとするサスペンス
赤ん坊を誘拐された母親の不安と苦悩の心理描写が細かく描かれていて
息詰まるような展開で読ませるけど、地味といえば地味な小説かも
やはり80年代のボワ&ナルはどんでん返しとか幻想的な謎よりも、心理ドラマに力を入れている作品が多いみたい ハヤカワポケットミステリが邦訳を出さなくなったのも分かる
ミステリとロマンスの融合が面白い作家だったのに、その味がなくなったら興味はない 『L'ombre et la proie』(影と獲物) ebayで購入して二か月以上もかけて到着した洋書を読了
ボワロー=ナルスジャックが『悪魔のような女』の前に変名(アラン・ブカレージュ名義)で発表した作品
現在はボワナル名義でマスク叢書から単行本が出ていて、なるほどこれが本当のボワ&ナル・コンビのデビュー作なのかとの感慨がひとしお
貧しい画家の青年が、溺れていた女を救ったことをきっかけに奇妙な出来事に巻き込まれる展開がいかにもフランス風
後のボワ&ナル・コンビの『影の顔』や『牝狼』のプロトタイプになった作品でしょう
この作家チームの持ち味が『悪魔のような女』以前に確立されていたことを確認できただけでも嬉しい \(* ̄□\) ̄□\) ̄□\))))オォ~ット!!