「次に、彼女達は上に行った後、田中さんを殺害します。その後にノコギリか何かで田中さんの身体を切断した…」
「ちょっと待ってくれ」
小林さんが口を挟んだ。
「そんな事ができる時間が彼女達にあったかね?あったとしてもせいぜい15分…あっ」
小林さんはハッとした表情をした
「そうです、小林さん」
周りの人はまだ意味が分かっていない様子だった
「普通、10分や15分ぐらいしか無いのに、あのように死体をバラバラにする事ができるはずがありません。」
皆がそりゃそうだという顔をしている。
「…単独犯の場合、ですがね」
何人かがあっとした表情になった。
女性達と香山さんはまだクエスチョンマークを浮かべている。
「…どういうことよ?」
亜紀ちゃんがぼくに問う。
「つまり、三人もいれば死体を切断する時間も短くて済むということです」
これで全員意味が分かったようだ。
啓子ちゃんは顔が青ざめている?