エマ・ジェイムソン「第九代ウェルグレイヴ男爵の捜査禄」ハーパーブックス・読了
シリーズ第一作目、ミステリ、ロマンス、ヒストリカル(現代だけど英国貴族が主人公)
をミックスしたような感じだけど、訳者の後書きでは「コージーミステリ」と言っているし、
分類としてはコージーかなと思いますけど…
雰囲気的には貧乏お嬢様だけど、お嬢様のほうが圧倒的に面白い。
ヒロインにうまく感情移入できない、というか、しにくいプロット。
いずれ結婚して下層ロンドンっ子のヒロインが男爵夫人になるのはシリーズの名前で
わかっているので、おいおいケイトというヒロインに共感していくのでしょう。
男爵でロンドン警視庁(スコットランドヤードとルビ振ってほしい)警視正のトニーは
日本では還暦ながら、貴族らしく、セクシーささえ感じられ、完璧な主人公。
次作からが大いに楽しみです。