グラサン渡瀬恒彦さんが表紙(映画宣伝ポスター?)の『化石の荒野』1976年(角川文庫)読了。

初期寿行作品でお決まりの孤独なヒーローが巨大な組織と闘う話
ハードボイルドで凌辱シーンは物語の起点として重要だが控えめ
ススキ原での数十万匹の蝮の日向ぼっこってのは『峠に棲む鬼』1978年よりこっちが先だったみたい
てっきり数十万匹の蝮が冬眠する岩穴が最後の鍵だと思ったら違ってた...
爆撃機で運んだ物が結局ありきたりの設定だったことと
砂金採りの爺さんが出てきたとたん「生き残り」って分かってしまった以外は満足できる傑作だった