0002 ◆ofBEG7PXAg (アークセー Sx3d-zRFJ)垢版2016/07/18(月) 00:00:18.65ID:dl1yzlI3x 霧の中を歩いていた私の目の前に、古城が現れた。 思わず、驚きの言葉が漏れる。「この城か。 確かに、出そうな雰囲気だなあ」 その時、後ろから声をかけられた。 「それ以上近づかないでください。危険ですよ」 「知ってます。幽霊が出るそうですね」 「ご存知でしたか。管理を任されてる私も 大弱りなんですよ。幽霊の噂が広まって以来、 沢山の人が押し掛けるようになって」 「へえ、それは大変ですね」 私は、城を見つめたまま会話を続ける。 「私も、会ってみたいような怖いような……。 それで、どんな幽霊が出るんですか?」 「首がないそうです」