>>613
津市の事件のは水木しげるの絵も番組に映ったりしてた
この事件のことを全く知らなかったけど、本棚から水木しげるの「妖鬼化(むじゃら)近畿編」を引っ張り出したら
ちゃんと載ってた

津市空襲があった日付が、事故があった日と同じ日付だった、という偶然以外はなんの関連もないそうな
空襲の被害があった地域も海岸から何キロも離れていて、海に逃げ込んだ事実も、犠牲者の遺体を海岸に
埋めた、という事実も確認できなかったとか
記事を載せた週刊誌は、事件当時、いっしょに溺れて助かった女生徒の手記に防空頭巾をかぶった亡霊が
見えたとか、無数の死者の手で海に引きずり込まれそうになったとか、書いてあるそうだけど、その女性と本人が
出演して、「いっさいそんなことは言ってない、取材のあと記事を見て、えぇっ!?ってなった」とか言ってた

ただ、印象に残ったのが「溺れたときに足を引っ張られたのは事実」と言ってた点
「たぶん、溺れた同級生たちが、必死にワラをもつかむ感じだったのかも」と言ってて、別の意味でトラウマに
なるんじゃなかろうか、と思った

記事自体は、確かに週刊誌の無責任な捏造だったけど、一方で、学校側の責任を問う裁判を遺族が起こしたけど
学校に責任はない、という判決が出て、怒りのやり場のない遺族の思いが、霊が原因なら仕方がない、と
折り合いをつけるために怪談を受け入れた部分もあるんじゃないか、とも番組で言っていたので、
単純に「なんだ、捏造かよ」とかたづけるのも、ちょっと違う気はした

実話怪談って、もちろん娯楽として楽しんでるけど、中には簡単に扱えないものもあるかも、と考えさせられる番組でした