ディクスン・カー(カーター・ディクスン)Part20 [無断転載禁止]©2ch.net
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君たち、いい加減に推理小説なんて卒業したら、恥ずかしくない? >>226
お前、>>97から1月余りでミステリー卒業したのか >>227
× >>97から1月余りで
○ >>218から8日で
ミス板の主なスレに
『IP[218.138.222.68]に注意』
の廻状でも回しとくか? >>225
「屍荘の殺人」読了
あまりに奇抜な設定と、緻密で複雑な推理の部分がアンバランスな作品だった
トリックは、もっと単純明快な初心者向けのレベルにすべきだったと思う
文章力とギャクのセンスは素人離れしていて今後が楽しみな作家
これからシリーズ化されそうな感じだが、一番人気が出そうなキャラを殺したのは
失敗だろう
この作品ではまだ、カーの足元に及びません 引き潮の魔女のトリックってわかりにくくない?
いまから再読するけど、初読のときはわからなかった わかりにくいというか、弓弦城とか引き潮は
翻訳で読む限りありえないとしか思えない。 「盲目の理髪師」みたいだね
白い僧院は、まだ先かなあ
それにしてもカーの文庫で1015円か・・・
昭和は遠くなりにけり お尋ねしますが火刑法廷と三つの棺と皇帝のかぎ煙草入れは新訳と旧訳どちらが評判いいでしょうか
地元の図書館にあるのは旧訳のみで新訳のは無くて、旧訳のが評判よくて読み応えあるならそっちの方を借りてくるし
新訳のほうが評判いいのでしたら本屋で新訳買うつもりです
どちらの訳も読んだ方いましたらぜひ教えてください >>234
火計法廷は旧訳のがいい
それ以外は新訳 ちなみに火刑法廷はカー読むのが初めてなら、他の作品ある程度読んだ後に読んだ方が楽しめると思う どうもありがとうございます
さっそく火刑法廷借りてきます
カーのは蝋人形館(新訳)と帽子収集狂(旧訳)なら読んだことあります
前者は最後らの話がカタルシスある展開で読み終えてすごく面白い本読んだーと感心しました
後者はつまらなくはないし、どっちかというとまあまあ面白い部類だけど
期待大で読んだせいか少々肩すかし感があった感じです、でも主人公探偵のキャラはいいですね >>237
黒死荘の殺人、貴婦人として死す、ユダの窓もオススメだよ。
カーター・ディクスン名義になってるけど同じ作家の別名義なので、是非。 黒死荘の殺人やユダの窓も上記三作読み終えたら読もうと思ってます
これも旧新どちらがいいでしょうかね? >>239
ユダの窓は新訳かなりスッキリした読み口で良かったよ。
旧訳が悪いというわけではないが、どうせなら新訳オススメしとく。
他は旧訳しか読んでないので判断できないが、東京創元から出た新訳は基本的に評判良いよ。 重ね重ねありがとうございます
火刑以外は新訳版購入して読んでみようと思います ◇『九人と死で十人だ』カーター・ディクスン/駒月雅子訳
七月刊行予定。創元推理文庫に来るね。 >>242
おおたのしみ。「盲目の理髪師」じゃなかったのね。
旧訳では人間の書き分けが悪く消化不良だったけど
どうかわるか。 >>243
『盲目の理髪師』新訳版も今月末に出るよー。 船旅ものが二作ほぼ同時に来るのか!
でも「九人と…」は国書刊行会の世界探偵小説全集で駒月さんが
20年前に訳したものを文庫化するだけだろうからなあ
あの時の解説を増補して収録してほしいけれど無理だろうな 『九人と死で十人だ』は数年前に図書館で借りて読んだけど面白かったなぁ
今思えばカーでは割と異色作だったかもしれない >>246
ああそうなの?あの単行本のやつでしょ
そんな悪い訳だったけな
内容はカーにしては、あっさりして読みやすかった 今日「盲目の理髪師」買ってきた。たくさん平積みしてあった。
読むの楽しみだ。いかんせん素材が素材だけに、大化けはないだろうけど。 >>242
九人と死がようやく文庫か
HMはこれで全作品文庫化かな
>>246
船旅ものは(メ欄)共通点が多かったりするので
読み比べると面白いかも 「月明かりの闇」のダラダラ感がすごい
100ページ過ぎまで、読者を引っ張れないよこれ
フェル最後の事件らしいがこれじゃ
有終の美とはとても・・・ >>251
副題のフェル最後の事件は日本語訳で勝手につけたものだしな
(それ以外売りがなかったんだろうけど)
ダラダラは同意
[メ欄]と言わせたあたり作者もやる気がなくなったんだと思う まあ、ミステリ作家の晩年の作品なんてみんなそんなもの
むしろ、人気の名探偵で有終の美を飾っているのが希少だよ 名探偵最後の事件って The Detection Club での作家の交流で話題になったりしないのかねえ。クリスティーが『カーテン』を書いておいた話とか、カーなら自分も気にしそうな感じもあるけど。 クリスティーは作風からか、晩年の勢いの衰えが
円熟とか枯れた感じと、受け取れないこともないんだけど
カーは作風からして、失速感がすごい
カーに円熟は似合わないってことか >>255
そこも含めてカーマニアにはたまらない。 >>257
クイーンの場合は、代作の件もあるからね。。
その点カーの愛すべき晩年の駄作は、彼以外にはかけない。 いや書ける人はいっぱいいる
本にしてもらえないだけだよ
最晩年は売れる作家だから
なんとか出版できたわけだし 代作の件は、置いておくとして
クイーンの最後の作品なのかな?「間違いの悲劇」を読むと
最後まで挑戦的ではあったと思う
その先は本格の袋小路だったろうと思うが
>>259
悲しいがな、それが現実だったろうね >>255
悪魔のひじと仮面劇場は円熟味を感じたな
>>258
ロンドン橋、ニューオーリンズ三部作、血に飢えた悪鬼
とか大好き(他人にオススメは出来ない)
>>259
血に飢えた悪鬼は出版社も出すか迷ったらしい >>261
ロンドン橋が好きとは!筋金入りですな。だいたい、あんまり流通してないし。
そういう私は、青ひげの花嫁が好きだったりする。 >>262
ロンドン橋は舞台の物珍しさと話しの雰囲気がよいかな
主人公の剣術が並だから決闘シーンはハラハラした
ミステリーとしてはまあ…(メ欄1)は頑張ったほうか
個人的に青ひげはHMの活躍と(メ欄2)が良かったぐらい もうそこらへんの作品になると、落穂拾いだね
まだポケミスでしか読めない作品とか
あるんでしょ >>264
ロンドン橋、九つの答、四つの凶器、震えない男、まだありそうか。
でも、新訳が進んでるのがありがたい。旧訳はひどいのがあるからね。 >>265
震えない男は創元の「幽霊屋敷」で出ている(絶版中)
毒のたわむれ、バトラー弁護に立つ、恐怖は同じあたりもそうかな >>267
幽霊屋敷はたしかにそうだね、このなかではバトラーだけが未読だわ >>268
バトラーは密室に近い殺人とダイイングメッセージの謎はあるけど
現場の状況がわかりにくく(メ欄)よくわからないし
演出が弱いせいで小粒感
このへんがうまかったら読む価値はあったかな
冒険活劇重視で現代物というより歴史物よりの読み味だった
そういうのが好きなら楽しめるかも >>269
確かに、バトラー弁護に立つは晩年の代表作ということで期待して読んだのに
よく意味が分からなかった記憶があるわ 「毒のたわむれ」は初期の作品だとおもうけど、なんかふわふわして
つかみどころがなかった記憶が。探偵の差かな。 >>271
そういや、カーっていうとHM、フェル博士、バンコランの3人が有名だけど
他にもマイナーな探偵が結構いるよね
作品としては成功したけど皇帝のかぎ煙草入れのキンロス博士とか全然
記憶に残ってないなあ たまたま見つけた嶋中文庫の「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」
1960年代の訳で、解説が中島河太郎っていう年代物なんだが
これ普通に読めるし、違和感いよ
40年以上前の翻訳と、創元の新訳を読み比べてみたい >>272
密室事件専門のマーチ大佐ってのもいたね
短編ばかりで、警視総監直属の室長みたいな役職 >>273
> これ普通に読めるし、違和感いよ→違和感無しでした
皇帝の翻訳て結構あるよね
自分は早川と嶋中しか持ってないけど >>273
> 1960年代の訳で
違和感が無くて当り前だと思うが。
この間に言語を歪めるような異民族支配があったわけでもなし、
たった半世紀前の日本語に違和感を持つようなら自分の生活を疑うべきだろう。 >>276
>> 1960年代の訳で
> 違和感が無くて当り前だと思うが。
いや、そうでもないよ
ざっと計算してもわかるよう、1960年代には、まだ1800年代19世紀生まれの人たちがけっこう活躍していて、
そういった人たちには、手紙などの私信は候文と旧字旧仮名でやりとりしている人たちも多くいたらしい
明治の近代史に登場する平塚雷鳥など1971年まで生きて活動していたし、幸徳秋水と共に労働運動をして
いた荒畑寒村なども1981年まで生きていた
野上弥生子にいたっては、上の二人より年上の1885年生まれなのに、1985年99歳で亡くなるまで現役作家
として小説 『森』 を書いていた (ただし絶筆で未完)
14歳で九州から上京し女学校に通っているころ、新聞で勝海舟が亡くなったと知るのだから驚く
怪奇小説の翻訳で知られる平井呈一 『黒死荘殺人事件』 は、1963年の翻訳みたいだけど、カーミラなどの
名訳を期待して読んだら江戸弁がキツくてちょっと驚かされた (以下、上が平井訳、☆が南條・高沢訳)
ひとつ掛け値のないトランプの勝負できめたらどうだと、一も二もなくわたしは手詰めの雪隠場におい
つめられてしまった。
☆ 言葉に巧みに乗せられた私は、恨みっこなしのポーカー勝負をする羽目になっていた。
髪の毛の赤い、見ばえのしない若僧が頭をなでたり、顔をベロンコしたりしていた姿が、何ともいいよう
のない気味の悪い無言劇みたいだったことも、はっきり記憶にのこっている。
☆ 生気の乏しい赤毛の若者が髪を触ったり顔を撫でたりと、言いようのない不気味なパントマイムを演じ
ていたことも覚えている。
警部はおとなしくうなずいた。お嫁にいった晩という様子だった。
☆ 警部はうんうんと頷いた。忍耐強さのお手本のように。 >>277
違和感というか、50年以上前の翻訳だし、古臭く読みにくいかなと思ったら
全くそんなことはなく、スラスラ読める良い訳でしたよ
固有名詞はさすがに・・・でしたが、新訳いるかなってレベルだった
この嶋中文庫版は、字も大きく、表紙が和田誠でお薦め
、 >>277
平井呈一訳の黒死荘に関しては、明治・大正の古典をある程度読んでいる人であれば
それなりに楽しめるだろうけど、戦後作家の小説しか読んでこなかった人には言い回し
や形容に古くささや違和感を覚える人もけっこういるだろうと思う
雪隠場、顔をベロンコ、お嫁にいった晩、赤本、などなど
以下、平井訳「黒死荘」のつづき (上が平井訳、☆が南條・高沢訳)
趣味の第一は、赤本小説を読むこと。
☆ 趣味は三文小説を読むこと
さて九月初めは連日風雨はげしく、若旦那チャールズさまは先にも申し上げ候とおり
ご調子すぐれず、ご当家の侍医ハンス・スローン先生じきじきにご看病にあたられ申し候。
おりしも九月三日の夜、家人ども口々に申すに、ご邸内に何者とも知れねど怪しき者の
ありて、お廊下の暗がりにてすれちがいたれど、正体とんと分明(ぶんみょう)せず、
あまつさえそのあたり何となく息のつまるほど苦しく気色悪しとて、みなみな訴えおり候いき。
☆ やがて九月の最初の週になりました。依然雨が多く、風の強い日が続いたのですが、
いよいよ凶事が現れ始めたのです。チャールズ様はお加減が悪く、ベッドに臥したまま
でしたので、ハンス・スローン医師がつきっきりで看病に当たられました。
九月三日の夜には、屋敷内に何者かがいて廊下の暗がりで擦れ違ったと、使用人たちが
口々に訴え、あまつさえ、息苦しく、気分が悪くなったと言い出す者まで出る始末でした。
それでも、怪しいものを実際に見た者はおりませんでした。 >>279
平井氏個人の中でも出来不出来その他のブレ幅はあるだろうしな。
平井訳「黒死荘」は未読なんで
引用部分だけでは何とも云えない(見る限りでは俺は違和感は持たない)が、
同氏訳「怪談」(岩波)などは引き締まった名訳で古さなど微塵も感じないからねえ…。 >>270
晩年ならバトラー(56)より悪魔のひじ(65)な気がするけど
どうだろう >>281
読んだ時にはまだ悪魔のひじは翻訳されていなかったんだ
まあ、バトラーに関しては晩期じゃなくて後期の代表作と
書いてあったような気もするし。 >>282
そういうことか
バトラーはカー好きでもない限り知られていない作品だから
解説者が売るために適当に書いたんだろうな
例えばハイチムニーも
主人公が殺人犯として追われると解説されることが多いのに
本編はとくにそんなシーンもない >>283
ハイチムニーは結構すき、カー最後のWho done itの佳作じゃないかな >>284
ハイチムニーは(メ欄)と道具立てで,不気味さと緊張感があってよい反面
ロンドンパートの停滞感がツライ
こちらも何かイベントがあったら終盤盛り上がったな、と思うと惜しい
他人にオススメできる最後のカー作品に違いないけど >>285
確かに。ロンドンパートは盛り上がらなかった。
新訳の盲目の理髪師買ってるんだけど、まだよめてない。
なんか、踏み出す勇気が。。 >>271
バンコランと違う明るいタイプの探偵を創造したら、トゲと一緒に個性も抜けて何も残らなかった
物をやたら落とすぐらいしか印象に残ってない
内容も不可能犯罪はなく、連続毒殺というカーらしくない地味なもの(カリグラの腕の怪奇はあるけどすぐに忘れ去られるし)
タイムスリップを思わせる冒頭、(メ欄1)が参考にしたっぽい(メ欄2)や謎の声の真相、判事に対する襲撃、ジェフに疑われる(メ欄3)判事は嫌いだけど少し同情した
と評価するところもないではないが…
弓弦城の密室や道具立て、舞台の魅力と比べると
文庫化してないのもやむなしかな ヴァン・ダインの「カナリア殺人事件」の新訳版を
懐かしさにかられて買ってきたけど
ヴァン・ダインの新訳ペースをみると
カーファンは恵まれてるよ
たしか前回の「ベンスン殺人事件」は5,6年前だったと思う ヴァン・ダインhはグリーン、僧正はサスペンスとして傑作だけど
それ以外は、面白くないね 個人的にヴァンダインはドラゴンとカシノが評判悪いが楽しめたわ ヴァン・ダインの直系はもちろんクイーンになるだろうけど、
カーは、なにか影響をうけていたのだろうか。
私見ではほとんど受けていないような気が。。 「妖女の隠れ家」を読了 (早川文庫)
カーはまだそれほど読んでいないものの、毎度よくもまあ、こんな奇妙で怪しい状況設定を
考えつくものだと感心させられる
親の遺産を相続するためには、二十五歳の誕生日の深夜、呪われた監獄へ行き所長室の
金庫をあけ、中にある (何かは知らされていない) ものの中身を確認しないといけない
――なんて状況、どう考えても、何か良からぬことが起きないはずないじゃないかw
あと、井戸の中へ下りていくシーンは、あまりの気持ち悪さに、「うわっ、やめてくれ」となった
自分は怖い話よりも、こういう、ぬるぬるドロドロした、虫やネズミがうようよいる気持ち悪い方
が苦手だったりする
最後、若いカップルの進展が尻切れトンボで、その後、どうなったのか記されていないのは、
少々不満が残ったかなぁ... >>290
そのケンネルにたどり着くまで何年かかるか
次はグリーンで、その次あたりか
とても全巻新訳にはならないだろうな
カー、クイーンはやっぱりすごいよ >>292
カーはチェスタトンかな
死時計や死人を起こすは影響を受けているし
死の館では主人公がギル叔父に「ブラウン神父の秘密」を渡すシーンがある カーは『黄色い部屋の秘密』『黒衣夫人の香り』のガストン・ルルーに影響受けてそうな気がする
ミステリーとしてのメインテーマが不可能犯罪だったり、物語の引っ張り方やケレン味がカーと似てると思う
ガストン・ルルーはミステリー以外もたくさん書いてる人なので(一番有名なのは『オペラ座の怪人』)
作家に影響を受けたのでは無くルルーのミステリー2作に影響を受けたのだと思うけど >>292
カーにせよクリスティにせよクイーンにせよクロフツにせよ、、そしてヴァン・ダインでさえ、
ドイルの影響を免れた探偵小説作家はいない。
殆どの探偵はホームズへのオマージュかパロディかアンチテーゼか、それだけだ。 >>296
ルルーで読んだのはその2作品と金の斧の話ぐらいかな、オペラ座は金田一の知識しかない
黄色い部屋は名探偵物の元祖みたいな作品ではあるな
カーも絶賛(特に通路の消失あたり)してたし,黒衣婦人は(メ欄1)の下敷きになったのは確実だし
影響を濃く受けた作家の1人だろうね
チェスタトンはどっちかというとネタ元かな
翼ある剣は白い僧院の着想、金の十字架は死人を起こすの現代版鉄の処女を思いついた
通路の人影は(メ欄2)、古書の呪い(メ欄3)、ムーン・クレサント(メ欄4) ジョン・ブルノワ、犬のお告げ(メ欄5)
フェル博士のモデルはチェスタトン、かなりの肥満体だったらしい
>>293
2人のその後は帽子と三つの棺で
妖女の下敷きは(メ欄6) ブラウン神父の童心「秘密の庭」のヴァランタン探偵こそ、
バンコランの原型ではないかと。 ブラウン神父のトリックで、カーが短編でも書いたら
かなり読みやすくなるかもね
ブラウン神父ものは、短くてもなんかしんどい チェスタトンは言葉のトリックが強い感じがあるからな ブラウン神父は文章に癖がありすぎだからなぁ
短編でも読むのに時間がかかる イギリス文学の特徴でしょ
本筋に関係ないところを詳細に具体的に書くから
中々話しが進まない イギリスミステリーなのに台詞多めで地の文控え目なクリスティって稀有な存在なんだなと思う >>250
>九人と死がようやく文庫か
>HMはこれで全作品文庫化かな
つ 『五つの箱の死』 >>306
迷作と言われる5つの箱の死がまだなのか
前から興味があったけど読んだことないな
文庫化されたら読んでみたい >>307
そういえば、「五つの箱の死」は文庫化されてないね。
個人的には好みなんだけどな。
四回転ひねりしようとして、派手に着地失敗というほほえましい作品 >>306
あ、素で忘れてた
五つの箱の死は
箱の謎、HMも呆れたソーンダースの「メ欄1」や冒険、「メ欄2」な被害者の手記、毒のトリック、「メ欄3」等
個人的には愉しく、ネタも多くそろっていたけど
うまく調理できずによく分からない話に
ソーンダース、警察、ポラードの複数視点のせいで
話が分りづらくて中盤あたり(箱のネタが見えてきてしまう、箱の謎自体が短編ネタっぽいせいもある)は停滞感がある
ポラードの出る最後の長編だったかな、エリオットにはなれず
五つの箱にこだわりすぎたせいで「メ欄4」がうまくいかなかったのが敗因かな
「メ欄5」に使えればもっといい作品になったと思う
この崩れた感じも好きだけどね
ミステリーとしての完成度はいまひとつだし、あのネタだけの迷作に評価されるのも仕方ないかな
文庫化はどうかね、新訳で読みたい気はあるが 新訳も、なぜテニスコートがあんなに早くされたのだろう
そんなに話題性があったっけ
あの時は、他にもっとあるだろうにと疑問に思った >>309
誤字 ソーンダース
正解 サンダース だった…
>>307
「読者よ〜」の冒頭で語られるヘイ殺人事件が「五つの箱の死」を指す
「読者よ〜」の前日譚的な話で、こちらもサンダース博士がワトソン役で登場する
事件自体のつながりはないから、どちらから読んでも問題ない
カーファンなら、あのネタ目当てで読む価値はあるかな >>272
皇帝は好きな作品じゃないが
「メ欄」を書くために
共感しやすい無難なキャラにしたんだろうね
この辺も成功の理由だったと思う 「皇帝」はあのシンプルすぎるトリックがいい。
クリスティーが絶賛したのもよくわかる。作家として使いかったんだろうな 「皇帝」は先行クリスティ作品のほぼ公認パロディというか
お墨付き改作みたいなところがあるからね
藤原編集室の新訳カーは、「恋愛も絡めたエンタメ小説」
として面白いものを基準にしているような気がする
かなりしょっぱなの「蝋人形館」のエンタメ小説としての
ワクワク感から「テニスコート」、今度の「九人と死で」も
コアなミステリマニア向けというよりも、軽く手に取って
楽しく読めるものを優先しているように思える
「かくして殺人へ」も、「皇帝」の新訳も、そういう流れの
中に置いてみると共通する味があるのじゃないか
まあそれはカーのすべての作品に言えるわけだけれど
いつまでも「あくどい怪奇趣味とコテコテの不可能犯罪」
なんていうレッテルを貼る時代じゃないだろうという
送り手側の気骨を感じる 「九人と死人」今日GET!
旧訳は正直読みづらかった=人物の書き分けが下手だったけど、
今回は化けているだろうか 「九人と死で十人だ」は単行本で持っていて
カラフルな表紙だったと思うんだけど
そんなに悪い訳だったかな
たしか船上の話だったっけ? 旧訳というのはきっと慶応の推理小説研究会が早川に持ち込んだけど
突っ返されたんで伝手を頼って目出度く別冊宝石に掲載された訳だよ 自分の持ってる単行本は、今度出たのと同じ翻訳だった
やっと文庫化されたってことか
>>318
でもこれ読んでるって結構マニアじゃないの 「九人と死で十人だ」の新しい文庫は
何かカバー絵がオシャレだな 書斎さんはいいました、そして誰も…にポアロが出るとw やっと「盲目の理髪師」読了。
ユーモアとどんちゃん騒ぎを取り除くと、カー十八番の犯人の隠し方プロット
をもりこんだ作品なんだね。
佳作とまではいかないレベルか。 盲目みたいな駄作とされている作品も
中編(100〜150ページぐらい)にして贅肉をそぎ落せば
結構キレのある作品になると思うんだけどな
誰か乱歩みたいに抄訳してくれる作家がいればいいのに >>323
児童版の「ビクトリア号怪事件」だと
どんちゃん騒ぎがだいぶカットされてて読みやすかった
作品自体は物足りない感じになってたが
悪魔のひじ以降の作品も300ページぐらいにカットしたら
だいぶ評価が変わりそうではある カーって読めば読むほど密室トリックより
アリバイとか時間軸をミスリードする方が
巧い作家のような気になってくる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています