ディクスン・カー(カーター・ディクスン)Part20 [無断転載禁止]©2ch.net
レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。
盲目みたいな駄作とされている作品も
中編(100〜150ページぐらい)にして贅肉をそぎ落せば
結構キレのある作品になると思うんだけどな
誰か乱歩みたいに抄訳してくれる作家がいればいいのに >>323
児童版の「ビクトリア号怪事件」だと
どんちゃん騒ぎがだいぶカットされてて読みやすかった
作品自体は物足りない感じになってたが
悪魔のひじ以降の作品も300ページぐらいにカットしたら
だいぶ評価が変わりそうではある カーって読めば読むほど密室トリックより
アリバイとか時間軸をミスリードする方が
巧い作家のような気になってくる >>45
黒と白は(メ欄1)だったけど、赤は(メ欄2)だったから(メ欄3)のがうまくいかなかった
で(メ欄4)を入れたら、(メ欄5)の意味がなくなったという… 死者はよみがえるは犯人あれでいいのと最後なるよねなんで部屋にいたのみたいな
なんで最後アレをカーは挿入したのか
俺は推理しながら読んだりしないのでメリヴェール卿やバンコランや
フェル博士がそう言うならそうなんだろうとすぐに納得してしまってああ
面白かったなあとなるわけなんだがコレのフランシーンは主人公の想
い人ということでずっとスルーされてますけどよく考えたらすごく怪しいのだ 最近コロンボをよく観るんだが
ファンの間じゃ有名な話かもしれないけど
「ルーサン警部の犯罪」での
ある手掛かりの元ネタが、カーの短編だって初めて知った 『火刑法廷』読了
ネタバレとなりそうな情報を一切知る事無く読みたかったなぁ
何の知識も無く読んだら衝撃的な作品となったであろうに…
ある程度の想像力がある人ならちょっとした世評を見てしまうだけで
最後が予想できる作品になってしまってるのが惜しい
これはカーが悪いのでは無く自分が悪いんだけど
そういう勿体ないとこはあるが面白くてデキの良い作品ではあり
自分のようなネタバレをくらってそうな人でも楽しめる作品だと思う 一時期「火刑法廷」が絶版で、幻の作品だった。
異様に評価が高く、期待値がとんでもなく高かった。
この手の場合は、大体読んでがっくりの場合が多いんだけど、この作品は例外。
初読の時の感動は忘れられない。
もちろん、ラストもそうだけど、死体消失トリックのための「困難を分割せよ」の手順
には驚いた。ある意味「貴婦人として死す」に通ずる >>329
つか古畑任三郎の某事件の逆トリックがカーの某作品が元ネタだって気付いて驚いたわ。 コロンボの「黄金のバックル」も
「皇帝のかぎ煙草入れ」を、少し感じさせる >>323
帽子収集狂も150ページぐらいまでライザップしたら読みやすくなると思う 基本的に40年代以降の作品は
脂肪で太りの作品ばっかり >>336
40年代以降って40年代も含むってこと?
40年代前半はいい作品が多いじゃん ディクスン名義の作品は
ユダより後の作品がテンポが悪い ,一-、
/ ̄ l | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■■-っ < んなーこたーない
´∀`/ \__________
__/|Y/\.
Ё|__ | / |
| У.. | >>338
「連続殺人事件」、「皇帝のかぎ煙草入れ」、「囁く影」、「貴婦人として死す」
「爬虫類館の殺人」とすっきりとした傑作が40年代が目白押しだよね。
特に「爬虫類館の殺人」は第二次大戦をトリックに織り込むという、
なんとも壮大な仕掛けが大好き >>339
ユダの窓の後も40年代半ばまでは佳作ぞろいだよ
特に、貴婦人として死すは大好きな作品だ
名義に関係なく、カーが衰えたのは40年代後半から 第二次大戦後のカー作品は全盛期の作品と比べると落ちるが
独特の趣きがあって好きだな
『疑惑の影』とか『魔女が笑う夜』とか 戦後以降衰えたというのはあくまでも
現代を舞台にした本格ミステリの
ジャンルではという話ね カーファンからすると、最後から4〜5冊以外は普通に読めるよ
一般の人から見ると、かなりキツイ作品があるのは承知のうえで >>342
貴婦人として死すいいよね。ベストスリーにはいる傑作。
あの段取りがい。 カーは戦前までとか言うやつは大抵懐古厨か乱歩厨だ
ちなみに俺は両方なw そんなに書かれた年代を意識して読んでないんだが
カーの著作一覧とか、何を参照にしてるの?
クリスティ、クイーンみたいに解りやすいムックでも出てたらな >>353
一覧なんぞ要らないだろう。
手元の、或いは立ち読みする文庫本の奥付を見れば発表年次が書いてある。
それと自分なりの「この作品は良い、あっちは駄目」という評価を突き合わせりゃいいだけの話。 巻末資料や解説など、発表年はあらゆるところに書かれているから
数年もファンをやっていれば自然と覚えてくるよなあ たしか新しい黒死荘にメリヴェール卿のがあるよね
バンコランとフェル博士のはどれだっけか
いずれにしてもウィキペディアにあるよね カーは最初の3年間はトリックがしょぼいのに
なぜ突然トリックメーカーになったのだろうか? ここでクイズな
カー嫁の名はクラリス
ではジュリア・メイ・レノックス・キッシンジャーとは誰でしょう? 正解者の中から抽選で一名に『剣の八』をプレゼント
ただし家まで取りに来れる人
状態は書き込みだらけで何とか内容が読み取れる程度 >>353
「名探偵の肖像」のジョン・ディクスン・カー全作品を論ずる、なら発表順に書評されてる。
また「ジョン・ディクスン・カーの世界」なら、探偵ごとに作品が区分けされているからわかりやすい。 クイーンのパーフェクトガイドや
清張、乱歩、横溝の宝島ムックみたいな
気軽に読める物が欲しい 昔はガイドブックの類を集めるのが趣味だったけど
ここ5年ぐらいは1冊も買ってないなあ
ガイドブックを買わなくてもネットを漁れば
情報はいくらでも出てくるようになったし
読み物として面白いガイドブック風ブログもある >>366
死んでねえだろ。
IP[218.138.222.68]で検索してみな。
文体を変えただけで、こりゃあ「でつまつ」=書斎の手口そのまんまだ。
当スレだけじゃねえ、乱歩スレでも同じことをやってやがる。
懲りねえと云うか、芸が無えと云うか。 >>370
名探偵の肖像は二階堂先生のカーキチのバイアスが、
かなりかかっているのでそのつもりで。 >>370
短編集の「黒い塔の恐怖」にも作品一覧は載ってるけど
見やすさはその2冊の方が上、濃い書評を除けば
>>343
疑惑は前半はすごく面白かったのに
後半、バトラーがスーパーマン化して、殴る蹴るの冒険活劇になってしまったのがな…
最後までミステリー頑張ってたら、貴婦人や囁くに届いたかも
魔女はネタ枠、カーファンなら読んでほしい、って作品ではある >>373『疑惑の影』はシリアスな法廷ミステリーかと思ったら
途中で冒険活劇になって驚いたなw
面白かったけど、あれは人を選ぶ作品だわ 魔女笑はバカミスと笑い流せるかどうかだよな。
つってもバカミス嫌いな人はそもそもカーを受け付けないような気がするから別にいいのか。 魔女の笑う夜も瀬戸川猛資の名エッセイが世に出る前は単なる駄作扱いだったけどな 火刑法廷、ユダの窓を読んだけど全然つまらなかった、作風が合わなかっただけかもしれないけど、絶対に読んでほしいと勧められる作品はありますか >>377
べつに無理して読まなくていいよ
人に聞いてどうするの、そんなこと 自分も 「ユダの窓」 はそう面白く感じなかった
でも 『貴婦人として死す』 や 『緑のカプセルの謎』 は面白かった >>378
おすすめの本くらい聞いてもよいじゃん
どうするのって、本を選ぶ参考にするんだよ
自分で選ぶにしてもなんらかの情報は必要なわけだし >絶対に読んでほしいと勧められる作品はありますか
ミステリに限らずそんな本はない
あなたの好みなど誰も知らないのだから >>377
敢えて勧めるとしたら、ユダの窓と火刑法廷かな >>377
まあ、ユダの窓と火刑法廷が面白くないのならあまりカーらしさがない
皇帝のかぎ煙草入れとかがいいかもね
三つの棺は多分合わないだろう >>377を相手にするなよ
このスレで[218.138.222.68]を辿ってみな >>380
>>377の素性は>>384の云う通りで、援護射撃したってお前が恥をかくだけだぞ。
それとも回線を変えて腹話術をやってんのか?
それともう一つ、
自分で選ぶのに何にも事前情報なんか要らねえだろう。
本屋にでも図書館にでも行って片っ端から読み倒しゃあ良いだけの話だ。 >>377に問題があるのはその通りだけど
かたっぱしから読めばよいは暴論だろう
時間は無限にあるわけではない
良い本教え合うのは悪いことではない
>>377の件ではなくあくまでも一般論ね 次の新訳の予定はあるのかな。
歴史ものなんかやってくれると嬉しい。 「かたっぱしから読め」は
まともに本を読まない377こと[218.138.222.68]への嫌味だと思うが。 >>387
そういえば歴史ものの新訳ってないね
でもその前に新訳してほしいものが結構ある
白い僧院とか >>389
白い僧院の殺人か、確かに。
だた、カーファン以外は忘却していそう。
各種ランキングでもみたことないし。でも乱歩絶賛なんだよね。 白い僧院は足跡の無い密室の代表作としてよく名前にあがってると思うよ
新本格で雪の密室ものをやる際に例として出てくる事が多い気がする 心理的トリックの嚆矢とかいわれてな、白い僧院は。
でも、なんか読みやすくはなかった記憶がある。 たしか松田道弘さんも
会話の部分がクリスティーと比べて上手くないとか書いていた
なので再読したいとう気持ちになれないとか
そこを新訳で何とか・・・ならないだろうね >>394
新訳で化けるカーだから期待したいね。
創元頑張れ ユダの窓って実行不可能犯罪の典型っていう意見もチョクチョク出ますけど真相はどうなのですか >>396
機械技師の俺からすると、探偵小説界隈の人々は「不可能」なる単語を安易に使い過ぎだと思う。
物理法則に照らして絶対不可能な行為以外は全て可能と云うべきだろう。
ユダ?
当然、充分に可能。 うわ、うっかりマジレスしちまったら
ID:218.138.222.68
じゃねえかコイツ。
不覚。
失せろよ汚物が。
スレが穢れるから二度と来んなよ。 突然読み返したくなって「引き潮の魔女」をとりだした。
後書きよむと、これはこれで歴史もの3部作だったんだな。 引き潮の魔女読了。うーん、トリックわかりにくいし、
やっぱり、辛い作品だなー。
カーの他の残念な作品では探偵のちからで強引に、なっとくしちゃうんだけどな。 >>230でこれから再読すると書いてたがまた再読したのか
当時もレスつけたけど、引き潮がわかりにくいのは翻訳で読むと、
明かされるトリックが可能な状況とは思えないせいだよ >>401
そうなんだよ。どーも引っかかって読み返しちゃうんだよ。
傑作とかはあんまり読み返さないのになぁ。
また1年後に読み返してるかも。
これと、なぜか「魔女の隠れ家」を再読してしまう。 みんなカーすきだねー。この魅力なんだろ。
魔女系再読します。 書斎が前に言ってたけどカーのひ孫が日本で作家になってるんだってね
有名作家らしいよ >>409
構うな。
黙ってIP:[124.18.43.192]をNGに設定。 「魔女が笑う夜」はすきだねー。
カーにしか書けないと思う
いいトリックだ 近所の結構大きめのツタヤに、
今まで創元文庫は棚の一列は置いてあったんだが
昨日行ったら5〜6冊に大幅縮小されてた
一応カーの新刊も、そこで買っていたんだが
もう入荷しないだろうな 海外の翻訳小説は軒並み売れなくなってきているからね
どこの書店でも、海外作品の棚はこの10年間で大幅に縮小されたはず
翻訳権が高いせいなのか、電子書籍の翻訳作品(とくに新訳)はまだまだ
作品点数が少ないため、創元もカーの作品をもっと電子化して欲しい 近所のジュンク堂じゃ創元と早川で棚(五段か六段)三つぐらい占拠してるが…。
岩波も全体で棚二つ、そのうち半棚か2/3棚が赤帯だし。 ツタヤとジュンク堂を比べられてもなあ
早川は結構残っているから、それに比べると創元は地味なんだろうね
少し前だとミレミアムシリーズや春樹のチャンドラー翻訳
そしてノーベル賞のイシグロ作品とか話題性があるもの
カーの新訳はコツコツ買っていたんだが、大した応援にならなかったか 【NG推奨】
IP:[218.138.222.68]
IP:[124.18.43.192] 何でそんなに書斎の話がしたいの?
スレ違いも甚だしい。 >>421
カーはあまり映画向きじゃないだろ
活字ではいいが、映像にすると
こけおどしばかりでドラマとして
盛り上がらない >>422
お久しぶりです、書斎さん
お元気でしたか? >>423
映像じゃきっと中だるみしちゃうからね
まだマンガの方が向いているかも もし映像化するなら後期の時代ミステリーの方が向いているかな 映像化したらドラマTRICKみたいなお笑いオカルトミステリーみたいになりそう
そういえばTRICKでカーの某作品のトリックのパクリあったな >>427
ついにきましたね
もっと寒い時期に出した方が良かったかも >>427
おおお、純粋に嬉しいな。
前半読みにくかった記憶があるだけに、期待したい。
しかし、本当にカーの新訳はでるよな。
俺らみたいな、岩盤支持層が厚いのか。 白い僧院はカーの代表作のひとつだが、
旧訳はなんか興が乗らなくて挫折した覚えがある。
新訳に期待しよう 創元は頑張って出してくれているが
早川はさっぱりだね
早川が版権持っている作品て、結構あるんだっけ? なんとなく、つい「赤い館」と「クロイドン」買ってきた。
遠い昔に読んで、なにも覚えてはいないのだが。。
カーの作品でも、すっかり忘れてる作品も多い。
「雷鳴の中でも」、「疑惑の影」、「毒のたわむれ」。。なんにも覚えていない。 >>432
トリックはいいんだけど
スリルが無くて小説としては今一なんだよな 魔女が笑う夜を読もう
読めばカーがギャグも書けるという事が理解できるはず >>441
いやあ、結構面白かったよ
バカップルのやり取りにニヤニヤ出来るし
なおミステリとしては 最後が目に見えて雑だったからな
でもフェル博士を敵に回すと恐ろしいということがよくわかったw 読者をバカにしたようなオチだからな
でもテンポが良くて面白かったよ
カーの駄作は兎に角糞面白くない描写が延々と続く
短編でやれ!って感じの作品
二階堂黎人がコレのオーマジュのトリックをやってる センター試験国語の裏技解法本で、カー先生の
某作品のネタバレがあるのだが。 『仮面劇場の殺人』読了
意味深な事を匂わせて引くのに、実はたいした事が無いっていうパターンが多くて
無駄に引っ張りまくった冗長な作品だった
もっと無駄なとこカットしてコンパクトにできただろうw
荒いとこは多いがカーでは珍しく劇場を舞台にした演劇をモチーフとした作品で新鮮味があり、登場人物も個性派ぞろいで(それゆえイラッとする事あるが)
読み物として普通に楽しめるところもある作品だった
ロミオを演じるフェル博士とか小ネタも笑えたしラストの遊園地で行われる犯人追走劇も面白かった
ミステリーとしてはドデカイトリックは無いけど多数の小ネタを組み合わせた工夫が光る佳作だったように思う
後、そこまで意外では無いんだけどカー作品では珍しい動機も印象に残った 自分は普通に他のミステリーも読んでるな
海外ならクリスティとかクイーンとか
っていうかカーばっか読んでると胸焼けしてくるので他の作家のミステリーも読みたくなってくるw むしろいろいろ読む人じゃないとカーにたどり着かないのでは? ミステリーを分類すると
A 探偵もの
B 刑事もの
C その他
に分かれ
Aの中でも
1、カー系統
2、クリスティ・クイーン系統
3.その他
の分類が出来る
上記の中でカー系統は現実離れの傾向がかなり強く
カーを好む人はやはり現実離れ傾向の強い乱歩や新本格派を好むのでは? クリスティとクイーンは同系統とは言えないような…
クイーンはロジック重視だし(後にロジック要素が薄くなるが)
クリスティはコージー要素の強い作品もあるし クリスティには「どうしてこんなところでそんな話を持ち出したのか」とか「実は
間違えたふりをしていた」とかロジックがさえる作品もあるし、クイーンも戦前の
ハリウッドものなんてコージーじゃん 俺は単純にカーの
-作品の雰囲気
-馬鹿馬鹿しさ
が大好きなんだけど、たまに「貴婦人」なんかとあうと、絶賛してしまう。
もちろん、クイーンのひんやりしたロジックも好きだけど、
軍配はやはりカー。クリスティはちょっと立ち位置がちがう。 カーは、面白さ優先
クイーン・クリスティは、納得度優先 カーのひ孫が日本で有名な作家さんだという都市伝説があるけど
ホントに都市伝説? >>457
東京じゃ聞かねえから田舎の伝説だろう。 >>456
カーは、驚かすのが上手い
クイーンは、騙すのが上手い トリックのカー
ロジックのクイーン
プロットのクリスティ
昔からよく言われているのがこれ >>463
逆じゃないよ
クリスティで有名なトリックはプロット上に仕掛けたトリック
ここでいうトリックとは犯人が仕掛けるトリックのこと
クリスティ作品で犯人が仕掛けけるトリックは前例のあるトリックが多い。
でもトリックの扱い方が非常にうまかった
それがプロットのクリスティといわれたゆえん。
カーはもちろん、プロットが巧みな作品もあるけど
犯人が仕掛ける不可能犯罪とかに独創的なものが多い
だからトリックのカー
これは昔から言われていることで例えば、有栖川有栖もローマ帽子の謎の解説でそう言っている >>464
人によって感じ方違うのかもしれないけど、アシモフなんかはクリスティはトリックの人というようなことを書いてるね。
前例あるトリックが多いのかもしれないが、見せ方が上手いんだと思う。
カーはプロットが秀逸な作品多くてトリックは正直ショボ(ゲフンゲフン)
クイーンとカーの比較でクイーンはロジック、カーはプロットみたいな描かれ方してるの見たことある。 クリスティは前例のあるトリックでも応用や改良の仕方が上手い印象がある
有名なトリックも前例があるけどクリスティが完成させてみんなクリスティの方を手本にしてるって事が多い
カーも割と前例のあるトリックを応用したり改良する事が多い作家だけど
その味付け方が独特すぎて他が真似できないって事が多い印象かなw カーでも白い僧院とか帽子収集狂みたいなシンプルなトリックを使った作品は割と模倣作があるかな >>469
だから、叙述トリックがうまい、既存のトリックの活かし方が上手い=プロットが上手い
といってるわけ PLOTとは
戯曲や小説で,展開するさまざまな事件を統合し芸術的効果をつくりだす筋の仕組み。 E.M.フォースターの定義 (『小説の諸相』 1927) によれば,物語や寓話の出来事が時間の順序どおりに並べられているのに対して「因果関係を意識して出来事を組立てている」ものとされる。 やっぱり、誠実なところが好き。馬鹿馬鹿しいトリックも一生懸命なんだよな。 カーは四人の名探偵を創造したと言われるからな
キャラを昔から重視していた なぜかカーだけは
面白く読み終えたあと数年経つと
どんな物語だったか筋書きをすっかり忘れていることが多いんだよねw トリックと関係無い物語の部分は流し読みしちゃうからな フェル博士とHM卿の書き分けが不十分だから、
キャラがおとなしめのフェル博士のほうの印象が薄い あと趣向というのはあるな
『毒のたわむれ』はプロローグはウイーンで始まり
エピローグはウイーンで終わる
だが本編はウイーン全然関係なしwとか
『赤後家』なら最も怪しい奴が犯人とか
そんなんが多い >>482
毒のたわむれを最初から最後まで読み返せ
大したことない関係というのならわからんでもないが 電子書籍の古い翻訳で 『曲がった蝶番』 を読んだけどおもしろかった
ある名家の遺産を相続した人物が平穏無事に暮らしていると、やがて彼をニセ物だと
訴え自分こそが本物だと主張する人間が現われる
ところが、本物の幼少期を知る人たちを集め真贋の人物検査をしても、両者ともなか
なか尻尾をつかませない
冒頭の本物とニセ物の対決は、非常に凝ったやりとりで、ニセ物は今ならメンタリスト
と呼んでも良いくらいに人を欺くのがうまい
「えーっ? 本物はいったいどちらなんだ?」 と思いながら読んでいると、その異様な
状況のなかで、今度はいきなり殺人が起きる
こうした展開は、いかにもカーの作品らしくて楽しい
このあとも話は二転三転しながら進んでいき、悪魔崇拝や自動人形といったものまで
登場し、話はどんどん複雑怪奇で分からなくなっていく
カーの作品は、手品のように読者の目をくらませる仕掛けがたくさん用意されているの
だけれど、道具立てが凝っていて面白いため、騙されても後味の良いところがいい
あと、登場人物たちも、なかなか魅力的 >>484
傑作だと思う。完成度という意味では第一位かも。
端正と恐怖がばっちり決まっている、奇跡的な作品。 蝶番は、全く退屈する暇が無いぐらい沢山のアイデアが盛り込まれている
ディクスンの中では「ユダの窓」がベストだが
カーの中では同作がベストだろう 『曲がった蝶番』はストーリーは凄く面白いけど
ミステリーとして見るとちょっとトリックが強引すぎるとこあるかな
後、犯人の意外性も他と比べると弱い >>487
だよな
話は抜群に面白くて傑作には違いないけど
あのトリックでベスト1とか完成度1位とかはないよな
いや、あのバカバカしいトリックは好きだけど
どちらかというとバカミスの面白さであって
カーには他に本格ミステリとして完成度の高いものがあるもんな >>488
うーん。そういう見方もあるか。
俺は現実から始まり怪奇で終わるひねりかたが、カーの中では完成度が高い
と思った。 個人的にカーの作品で一番ストーリーが面白いと思ったのは『囁く影』だな
雰囲気も登場人物も良い
ミステリーとして見ると塔のトリックがオリジナリティに欠けるとこあるけど 表四天王
「三つの棺」「火刑法廷」「ユダの窓」「皇帝のかぎ煙草入れ」
裏四天王
「曲がった蝶番」「緑のカプセルの謎」「貴婦人として死す」「ビロードの悪魔」
って感じ >>491
更に裏裏で
「囁く影」、「爬虫類館の殺人」,「蝋人形館の殺人」、「喉切り隊長」
でどうだろう。 「かくして殺人へ」を読み始めたんだが
創元て最近の刊行本でも、文字が小さく感じる
いや新潮や早川に慣れてしまった結果なんだろうが・・・ >>491
> 裏四天王
> 「曲がった蝶番」「緑のカプセルの謎」「貴婦人として死す」「ビロードの悪魔」
ありゃ、裏四天王は全部読んだけど、表の方は「ユダの窓」以外未読
うーむ、どうやら自分は裏口からカーの作品に入ってしまったようだ 「三つの棺」は確かにビッグネームだが失敗作だろう
色々と雑過ぎる
代表作と云うより、最もカーらしい作品だとも思うけどね >>495
でも人気ランキングではいつも上位
東西ミステリーベスト100海外編 85年版
14位.火刑法廷 26位.三つの棺 35位.ユダの窓 69位.皇帝のかぎ煙草入れ
東西ミステリーベスト100海外編 2012年版
10位.火刑法廷 16位.三つの棺 37位.皇帝のかぎ煙草入れ 44位.ユダの窓 >>496
やっぱり、密室講義の章が、歴史的に評価されている分押し上げられている。 アメリカ探偵作家クラブの選出(1995年)
96位 三つの棺 英国推理作家協会の選出(1990年)
40位 三つの棺
50位 ビロードの悪魔
米国選出はシャーロックホームズの冒険が一位なのに
英国選出では21位 海外のランキングだと1990年代で、そんなに低いんだ
>>496を見ると
いかに日本で愛されているのかが解って、うれしい ガストン‣ルルとかヴァン・ダインとかクイーンとかクロフツとかフィルポッツなんて
英米共に出てこないな ヴァン・ダインとかは、もうほとんど忘却の彼方なのかなぁ。
それを考えると、カーは大健闘してる方かな。 >>502
そのへんは乱歩あたりの影響が強いのかな
自分としてはダブルミーニングの嵐の「三つの棺」はかなり好きな作品
物理トリック苦手なのだが何故かアレはすんなり理解できた
あとここでも滅多に話題に上がらないけど
「一角獣」も楽しくて奇妙にお気に入りだ
カーも楽しんで書いたんだろうなと思わされる われわれカーキチとしては、いつの日か日本のファンにおいて、
クリスティーをこえてほしい クリスティを日本で超えるのは難しいと思う
クリスティはミステリー初心者の主婦や子供でも楽しめる敷居の広さがあるからなぁ
マニアックさが売りの一つでもあるカーとはそういう意味では対極の存在かもしれない クリスティーは本格が下火の英米ですらいまだに広く読まれているもんな >>504
一角獣は、飛行機が墜落して、遭難、森の中の館に避難
で一角獣の影ていう、ホラー要素が高い作品なのに
コメディタッチなんだよね
書く時期がもっと早ければ、おどろおどろしい雰囲気なっていたかも >>509
ギャスケはバンコランのパロディだと思ってた
芝居がかってるし 日本は戦後、松本清張の登場により社会派に移行したが
新本格派の台頭によりクイーン、カー派のミステリーが復活した
アメリカは、ハメットのハードボイルドとマクベインの警察小説に移行した
イギリスは知らん 「一角獣の殺人」はこれぞエンタメ作品!って感じで面白いな
犯人の意外性も抜群だし 一角獣は世間的には低評価
あまりなじみのない道具をトリックに使っているのが原因だと思われる 一角獣の正体がなぁ。
そこも含めてカー大好きではあるけど。 「かくして殺人への」の解説で
カーもハリウッドで苦い目にあったらしいが
フォークナー、ヘミングウェイ、チャンドラーと
当時は作家が映画に関わると、ろくなことにならないね 結局、黄金期のミステリー作家で映画化でも成功を収めたのはクリスティだけなのか? アイラ.レヴィンは黄金期の作家ではない
時代を限定しないなら、映画化が成功した作家なんていくらでもいるだろ? アイラレビンか。「死の接吻」は映像化しにくいよね。
「ローズマリー」はホラーにふれたので映画化でヒットしたけど。
いずれにしても、カーとは対極のような気が。 >>519
「死の接吻」は映画化されてるよ
「ブラジルから来た少年」「ローズマリー〜」「ステップフォードワイフ」
全部原作も読んでるし、映画も観てる >>521
あ、それは失礼しました。叙述のところはどう処理したのだろう。 >>522
まあ、アクロイド殺しやハサミ男だって映画化されているくらいだからな カーの作品は叙述で勝負という作品はないかな。
カーの場合は心理的に容疑者の外にあすとか、序盤少しでてきてほとんど
忘れさせるという類。 >>522
叙述トリックが効いてる少女探偵殺しで
終わらなかったから名作になったわけだし
映画は見てないけど変装でもいけるかな
なくても映像化は問題ない >>522
たしか2回映画化されていた気がするけど
2回とも初っ端から顔を出していたと思うから
叙述トリックがメインではなく、サスペンス重視だったかな 引っ越しの準備のため、100冊以上ブックオフに売却したけど、
カーは一冊も売れなかった。。 作品の出来は知らないが「バトラー弁護に立つ」がKindleで読めるのね
ポケミスあたりでしか読めず、字が小さくて、そして古本価格が高騰している作品が
読めるならKindle考えてみようかな 529 吾輩は名無しである[sage] 2019/06/09(日) 22:28:37.32 ID:Jsl0uv8o
純文学?もう誰も買いませんからw
表紙買いさせる為に ラノベ調表紙を被せろ被せろ!
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1560077900/ >>529
ビロードの悪魔とか分厚い本も電子書籍なら場所取らないしKindle良いよ。
個人的には古本よりはるかに読みやすい。
Kindleで出てるカーの本全部買ったわ。 >>531
Kindleは基本的に絶版にならないからいいよね
紙の本だとカーなんてすぐに読めなくなるもの 創元推理文庫もカーの作品を電子化して欲しいんだよなぁ
創元の電子書籍は表紙も解説も収録した、ていねいな作りをした本が多いのに、
まだ 「ユダの窓」 しか電子化していないのは残念すぎる 火刑法廷は映画化されてるみたいだね
映像嫌いのカーをうまく説得できたのか
他にマーチ大佐のテレビドラマがあるみたい(無許可くさいが) この人の原作で映画化されてらのは、まだらの紐、だけだと書斎さんが言ってたね >>536
火刑法廷の映画は
松田道弘さんの何かの著作で書かれていた気がする
たしか映画の1コマの写真も載ってたような マーチ大佐のドラマ(無許可のはずないだろ)はyoutubeにある 仮性法廷はフランスで映画化、アメリカとイタリアでドラマ化されたそうな
小説に近いのはイタリア版だけらしい >>513
一角獣は中盤で神秘性がなくなって、ガッカリした記憶が
アレを出すのは終盤まで待ってもよかったかも
一角獣のホラー要素とコメディのドタバタスパイ劇が
うまくかみ合わなかったのも、一因かね
カーのごった煮は好きではあるが マーチ大佐は好きだ
それだけに今回の差し替えは残念 >>544
おおお、忘れていました。
岩盤支持層としては、明日早速買いに行こう! >>546
そうなのか
ユダの窓はカーの中でも特に好きな作品だから買い直そうかな まずは図書館利用して試し読みするのがオススメ、最寄りの図書館に無くても同じ管轄内?の図書館に有れば取り寄せ可能になってると思う やっと「白い僧院の殺人」読み終えた。
新訳の中では一番時間がかかった。
やっぱこの作品はリーダビリティはないわ。前半、中盤ひたすら退屈。
しかし、この退屈さがあるからこそ、トリック一発がきくんだなぁ。
シンプルかつ破壊力はいまでも十分通用する。
これ効きすぎるため、犯人ははっきりいってだれでもいいという、特異な作品。 >>549
昔、松田道弘さんが、クリスティに比べて会話の部分が良くなく
再読には苦労したって言っていたけど
新訳でも、そんな感じ? >>550
良くない。登場人物の描き分けもイマイチ。
また、ストーリーに起伏がなく、第二の殺人なんか付け足しでしかない。
カー初心者はこのあたりの作品をよむのはお勧めできない。 この作品ばかりは、旧訳も新訳もかわらない感じ。
でもこの”心理的”トリックはやっぱり出色のでき。
300pかけて作品全体の雰囲気が伏線になっていて、ひっかけるという
壮大なオチに拍手をおくりたい。
繰り返すけど、この作品において犯人あては、全く意味がないと思う。 白い僧院はシンプルなトリックだしオカルト要素も無くてすっきりしたプロットだから
カー初心者に読みやすいんじゃないかと思ってたけど
確かに自分も初めて読んだ時は読むのに時間がかかったな 同じ足跡トリックなら、貴婦人として死すの方が話も面白くて初心者向けだな
というか、カー初心者なら30年代末から40年代前半辺りの作品群の方が
すっきりまとまっていておすすめだと思う 白僧は短編か中編にすれば妖魔の森に匹敵する傑作になったはず 貴婦人はゴチャゴチャし過ぎな印象だな
後、事件が起きるまでが長い 貴婦人は、自分の中ではスッキリしたカー作品に属している
緑のカプセル、妖女の隠れ家、曲がった蝶番など、どれも話の背景や状況が複雑すぎて、
犯人がいったい誰だったかパッと思い出すことができないw >>557
緑のカプセルは俺の中ではすっきり読みやすい印象だけどなあ
曲がった蝶番話が面白くて複雑さはそれほど気にならなかった
総じて1940年前後の作品は読みやすいというイメージがある。 魔女の隠れ家はストーリーが面白いから初心者向けだな 「読みやすい」というキーワードでこれだけ、作品がわかれるのは
さすがにカーだね。各々の好みが別れるのが特徴。 カーの場合、読みやすい作品を書くとクリスティみたいと言われるのがかわいそう 自分的にカーで読みやすいと思った作品は
「死が二人をわかつまで」だな
プロットもトリックもスッキリしててサスペンス要素もあって楽しんで読める >>562
個人的にクリスティっぽいカー作品って「皇帝のかぎ煙草入れ」しか思い浮ばないな
逆にカーっぽいクリスティ作品は「ポアロのクリスマス」だろうか キンドルアンリミで青銅ランプ(長谷川修二訳)読了
探偵や関係者が1枚の写真から何かの秘密に気づくって、
多くのミステリでワクワクする仕掛けなのだけど、
本作でHMが気づいた秘密というのが <メル欄>
カーならなにか仕込んでおいてほしかった
続いて同じくアンリミで帽子蒐集狂(宇野利泰訳)読みます >>562
うまい。卓見だ。クリスティとは同一にされたくない(笑)
>>564
皇帝はクリスティも絶賛したというから、いかにもそれっぽい。
「ポアロのクリスマス」なるほど、あのトリックの馬鹿馬鹿しさと
因縁話は確かに・ カーの作品に共通した欠点は
人物の書き分けが上手く行っていない事
だからゴチャゴチャした印象を受けるし
犯人当ての興味も薄れる 典型的な「人間が書けてない」ってやつか
探偵役のキャラは立ってるんだがな 俺はクリスティも好きなんだけど、カー派はあまり相いれないのかな。
生ぬるいといえばそうなんだけど、ときどきヒヤッとする作品もあり
そこがクリスティは好き(三幕の悲劇とか)ただファンが駄作には厳しいよな。
その点我らがカー派は。。。 カーはバリエーションは少ないなりに人間が描けるんだけど、痴情のもつれの
清算や銀行強盗の仲間割れが密室殺人につながるという話の飛躍ぶりを人物が
支えきれないんだよ >>569
俺もクリスティ好きだよ
クリスティっておっかない書き手だと思うし尊敬してる
カーはクリスティとは違う方向性で面白い
曲がった蝶番なんてクリスティが書いたらけちょんけちょんに貶されると思うけど、カーが書くとちょっと面白いんだよね… カーの作品は、プロット、トリックだけ決めておいて
あとは行き当たりばったりに書いてる感が強い
文章も下手糞(原書は読んだこと無いけど)
全体的にクリスティの方が洗練されてる クリスティも実は行き当たりばったりに書いてる時があるみたいだぞ
犯人さえ決めずに書く場合もあるみたいだし 作家としての腕前はクリティだな
アイデアと面白さはカーの方が断然上だけど
クリスティに比較すると中二病(誉め言葉)にみえる >>565
(書斎さん推奨だけど入手難とされてた宇野訳)帽子蒐集狂読了。読みやすかった。
同様(書斎さん推奨・入手難とされてた)の平井訳の黒死荘もKindle Unlimitedに
入ってるんで読んでみます。
1933年発表の本作(マッドハッター)って1932年のYの悲劇を意識してますよね?
ローマ帽子とYの悲劇。
カーはクイーンの2人2役を見抜いていたってことだったりして?? カーから大きな影響を受けている横溝正史だけど、物語の背景や人間の
生々しさといったような小説としてのできは、横溝正史の方がうまいと思う 横溝はトリックのオリジナリティが足りないかなと思う カーは冒険活劇の影響強く受けてるからドロドロした人間模様にはあまり興味なかったんじゃないの。
大抵の場合明るくカラッとした話だし、そこがカーの魅力だよ 横溝正史はオドロオドロしい雰囲気がカーに似ているというだけで、ミステリーとしてのスタイルはクリスティに近いだろ カーに近いのは「本陣殺人事件」と
高木彬光の「刺青殺人事件」かな 横溝の場合は、トリックの元ネタが何となく透けて見えるのが欠点だね。 実家に「夜歩く」(文村潤訳)と「死時計」(吉田誠一訳)が処分されることなく残っていたので持ち帰りこれから読み返す。
いずれも3〜40年前なので完全に初読の感じ。楽しみ。 「死時計」は地味でマイナーな作品だけど個人的には良い作品だったなぁ >>587
作者に科学的知識が無いことが暴露されてしまう
ところまで再現されている >>588
「死を開く扉」のトリックって非科学的だったのか
なかなかユニークなトリックだなって感心していたのに >>581車井戸はなぜ軋る…は
あのトリック以外はオリジナリティ溢れてるからまぁ良いか 見立て殺人なんか考えると、横溝はカーよりクリスティーに近いかなと。
カーの影響もろかぶりは、高木彬光だと思う。
「大東京四谷怪談」なんか。。 >>591
呪縛の家とかもプロットとトリックが
まんま「読者様欺かれるなかれ」だしな
横溝正史は代表作の数作を除くとトリックの独創性より
平凡なトリックをうまく組み合わせて使ってる点がクリスティだな >>592
「シタフォードの謎」なんか同じ雪系トリックで、「白い僧院の殺人」と
なんとなく似てなくもないといえば、こじつけ過ぎかな。
あっけらかんとした単純なトリックがね。 >>581 連合艦隊ついに勝つ (タイムスリップもの 笑) >>595
ネタばれになるから言えないが
ググレばいくらでも出てくるだろ
まあちょっと考えれば分かるけど たしかにユダの窓よりずっとお手軽なあの射殺トリックが
実現可能なら世界中で実際に利用されてそうだけどな
というか田舎の警察や松下研三でも気づくやろ、あれは 噂に聞いてた校庭の鍵束娘入れ読んだわ
美事な手並みだったわ
用心してたんだけど気づかなかった >>599
嬉しい、書き込みありがとう。
シンプルすぎて、トリックといえるかどうかと思うぐらいの作品。
もっと評価されるべき作品。 >>598
高木彬光は一応京都帝大の工学部卒なんだよな >>602
工学部なんだから麻耶雄嵩を出すべきだろJK 麻耶が解説で書いてたけど「犯人当て」として一番良く出来てるのは
カーなんだってな
作家目線だと実際トリックなんかより、さりげない描写でミスリーディング
するのがとんでもなく上手いって印象らしい 目立たないけど
ユダの犯人当てのミスリードは感心した ただその凄さが読者に伝わらないのが
カーの力量の無さ >>609
カーはミステリ読み始めの頃、全然良さがわからなくてしばらく放置してて、色々読み耽った後もう一度カーを読むと凄さを理解できたわ。
玄人好みの作家なのかもしれないが、読み継がれていって欲しいものだ。 ユダ、帽子、火刑と手を出してしまったが
俺はまだもうちょっと放置した方がよさそうだなあ・・・老後の楽しみとかに
今下手に読むと損しそうだ あまり放置していると、読むより先にネタバレ食ってしまうかもよ カーは脂の多い料理みたいなもんだから
続けて読まずに何ヶ月かに1回って事が多いな自分の場合 なんか分からんけど道具立てのわりに淡泊に感じるんだよね
見た目ほどおどろおどろしくはないと感じる
探偵役のせいかもしれんけど >>612
連投になってすまんが俺はネタバレに強い体質だから大丈夫なんだ! >>612
メール欄なんかは「トリックは知っているが、元作品を読んだことがない」人が
大半なんじゃないですかね・・・・・・ 『貴婦人として死す』読了
評判通りの名作だったわ
トリックももちろん良かったが、それ以上にフーダニットが優れた作品だったな
後、人物描写がいつもより冴えていたのと
第二次大戦下におけるイギリスの描写も良く書けていたと思う うん、貴婦人は登場人物たちが生き生きしていていい
話の流れにも無理がないため、カーの作品にありがちな、登場人物たちが
印象の薄いチェスの駒みたくなっていないんだよね カーって、物語として面白い作品とトリックはよくても物語としてクソつまらない作品の両極端に分かれるよな 横溝作品でカーに近いと感じたのは八つ墓村、原作は冒険小説の要素が強くて、映画やテレビみたいにドロドロはしていないと思う。カーの作品魔女の隠れ家に近いと思う。 『貴婦人として死す』はいつもの歴史系主人公では無く老いた医者が主人公というのが良かったな
そのおかげでいつもと違った視点で描写できてたと思う HMが犬に追い掛けられながら車椅子で滑走してくるところが印象深い >>623
おお。これはなんとマイナー作品。
岩盤支持層の裾野は実はひろいんだろうか >>623
出すんなら、パリ市の略図かなんか付けた方がいいんじゃないかなあ。 皇帝のかぎ煙草入れのラスト
ゴロン署長が見たのはどんな光景? 未読の作品が新訳されて手に入りやすくなるの良いね
なんで「殺人者と恐喝者」を買ってきた 最初、黒死荘だったのがプレーグコートになってそちらが定着した理由を調べているのだがわからない。
だいたい、日本人でプレーグ=ペストってわかるヤツなんかいないだろ?
直訳するならペスト宮(court : 裁判所・宮廷)。
黒死病=ペストなので、黒死荘はなかなかの訳だったと思う。
なにか差別的ニュアンスでもあったのか?
プレーグコートじゃただの固有名詞みたいだ。 横溝正史は原書で読んだせいか、黒死荘を一貫してプレーグ・コートの殺人と記している >>628
「ムリヤリ翻訳せず、そのまま(あるいはカタカナで)表記」が復権している。
*一時期、「何でもかんでも日本語に直す」主義が猛威を振るい、
珍妙な語句が出現した(ubiquitous:ユビキタス → 時空自在 とか) 創元の『黒死荘の殺人』は、厚木訳の『白い僧院』が出た時に、
注のところで予告されたのにずっと出てなかったタイトル、
ってこともあるんでないの。 藤原編集室@fujiwara_ed
ジョン・ディクスン・カー『四つの凶器』(和爾桃子訳、創元推理文庫、12月下旬刊)の書影が出ています。
装画=森美夏/装幀=折原若緒+本山木犀。アンリ・バンコラン・シリーズ最終作、61年ぶりの新訳刊行。 >>635
楽しみ。今まで全く評価がされていない作品がどう化けるか。。 すごい順調に新訳出てるね
それなりに売上は良いのだろうか 一時期、森英俊が「四つの凶器」はバンコランシリーズの最高作と言っていた。 今日Get! 解説をぱらっと読んだんだけど、本作への言及があまりなく、
ちょっ評価としては怪しい雰囲気だけど、楽しんで読み進めたい 結局、早川は「火刑法廷」と「三つの棺」の売れ線だけでストップなんかな
翻訳独占権を持ってる作品を、創元に売り渡してほしい
宝の持ち腐れ 創元が「ユダの窓」の新訳で使ったトリックは早川は了解してたんだろうか
知らせてなかったんならこの先譲ってくれるとは思えない
それに早川に翻訳権持ってる売れ線は残ってるかな >>642
「囁く影」はキンドルで読めるが紙でも出してほしい >>641
早川は電子書籍でカーの作品をけっこう出しているよ
囁く影、ビロードの悪魔、妖女の隠れ家、皇帝のかぎ煙草入れ、眠れるスフィンクス、引き潮の魔女、
疑惑の影、剣の八、月明かりの闇、バトラー弁護に立つ、ハイチムニー荘の醜聞、コナン・ドイル あくまで新訳の話ね、今の創元の勢が
いつまで続くか不安でもあるし
昔からのファンとしては、まさか「テニスコートの殺人」や「四つの凶器」が
新訳で出るとは思ってもいなかった
この波に一作でも多く乗ってほしい それよりも、古本でも入手困難な『五つの箱の死』の新訳を 五つの箱の死正直つまらんので図書館で読んだ方がいいぞ >>647
失敗作といえば失敗作なんだけど、志が高く、あっぱれな失敗作という評価。 失敗作でも、大ぶろしきを広げて回収出来ないなら良いんだけど
後期の作品は、ふろしき自体に魅力がない
なんで読み進めるのが苦痛
「五つの箱の死」が、どっちなのかは知らないけど
題名は読みたくなるね >>651
五つの箱の死はカーの絶頂期に書かれ、
遥かなる高みを目指して空中分解した華麗なる失敗作 「五つの箱の死」は読んだ事ないんだよなぁ
それの続編的な作品(といっても登場人物が一人共通してるだけだが)の
「読者よ欺かるるなかれ」は読んだ事あるけど >>651
>>653
いずれにしても一読を。チープな恋愛が少し目障りかも。
また、あまりにも着地に失敗しているので、カーが何を狙ったのか
最後までわからない可能性も。。
気軽に入手できる環境になればいいね。 五つの箱が何を狙ってたか全然わからん
教えてくれ
火刑法廷にユダの窓という野心作のあとの
ルーティンワークとしか思えん >>655
ちょっとネタバレになるので、詳しくかけないが犯人の隠し方。
これ以降のカーの作品でも度々使われることになるね。 >>656
(メ欄)が犯人ということ?
なら(メ欄)もなかなかだったけど
五つの箱は失敗だろうな >>658
そうそう。狙ったと思うんだけどどうみても失敗だよね。
いっそう、喉切り隊長ぐらい突き抜ければ。。 狙ってたというより構成ミスという気もするけどね
内容がユダの窓や盲目の理髪師とは違うんだから 個人的にカーで一番犯人が予想外だったのは「死者はよみがえる」かな
アンフェアすぎて正当に評価できないけどなw 自分もそうだが「五つの箱の死」は読んだ人も少ないんじゃない?
メール欄でもネタバレ怖いなあ
悪いけど、とりあえずあぽーんしといた >>662
「作品を読んだことはないけど、トリックは聞いたことがある」作品の代表格だと思います。 今となっては陳腐になってしまったとはいえ、
あの有名なトリックを発明した作品にしては
五つの箱の死自体はマイナーすぎるんじゃあないのか? トリックの有名さでは黒死荘が並ぶけど出来は大差がつく
順当だろう
新訳が出れば歓迎するが わたしのもっている「五つの箱の死」の奥付は1993年3月15日。
26年前だからなぁ。いずれにしても、新訳がでるようだと喜ばしい。 あけましておめでとう
今年もカーの新訳が続きますように >>667
まさしく。他作家に比べ、なぜか近年突出して新訳がでている。
岩盤支持層もいるだろうけど、やはり旧訳の拙さがみんなわかっていたのかな。
次は「連続殺人事件」、「囁く影」とかだとなお嬉しい カーの作品は英語圏でも入手困難だった作品がジワジワ電子化されている
今月は Castle Skull が出る予定 >>668
ビック3の内、クリスティとクイーンは現状の訳でみんな概ね満足しているからではないの 突出してるかな?
角川と創元の国名シリーズ、ハヤカワのチャンドラー、
少し古いがクリスティー文庫で多数改訳とかあったぞ 有名作以外はほぼ絶版状態だったのがここに来て新刊続々と出るのはありがたい。 クイーンだと有名国名シリーズとかは、表紙かえてでてるけど、
例えば「フォックス家の殺人」、「盤面の敵」とかその辺は全く手でていないんだよね。
その点わが軍は「かくして殺人へ」、「四つの凶器」極めつけは「盲目の理髪師」だもんな。 たしかにネットが普及していなくて、古本屋回って収集していた時代には
「かくして殺人へ」、「四つの凶器」とかは、名前のみぞ知る作品だった
「盲目の理髪師」は復刊で簡単に入手出来た覚えがあるけど >>675
宇野利泰訳は割と読みやすいと思うんだけどなぁ
レーン四部作とか >>668
連続殺人事件は井上一夫訳が絶品だったから、新訳はどんなに巧くても
不満を感じてしまいそうな気がする
「それはこよなき考え」なんて新訳が出たら絶対なくなってるだろうけど
寂しく感じるだろうなあ
五つの箱を初めて読んでこのスレに長々感想書いてしまったのがもう8年前か
あれ、解決篇の流れを入れ替えて時系列表なんかを付け足した「勝手に改作版
ジュニア文庫」を出したいなんて夢見ていたなあ
こちらは元訳が酷いので新訳が出たら間違いなく評価は上がるはずw 新訳になると作品の印象まで変わるからなぁ
マーガレット・ミラーのまるで天使のようなは微妙な新訳でオチに気付かない人までいたし やっと「四つの凶器」読み終わった。
まず、この作品もようするに犯人の隠し方がカーの他の作品のリフレイン。
意外な犯人を狙っているのだろうkけど、なんか、こればっかりの気がしてきた
本当の凶器も、そりゃ専門知識ないと、わからんだろうというレベル
また、チープな恋愛も相変わらず。
要するに、最後の中世のカードゲームを描きたかっただけじゃないかという。。
読みにくさはなかったけど、やっぱり残念なレベルの作品でした 西田政治訳の後期は、福島政実が実質的には訳してるんだよ。 バンコランは髑髏城ではヨーロッパ一の名探偵だったのに、
四つの凶器ではフェル博士が台頭したおかげでフランス一に格下げ
これが栄枯盛衰というものだな 「私の好きな海外ミステリー・ベスト5」てのを古本で買ってきたんだが
作家の辻邦生が「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」を
思いっきりネタバレしている(含み無しでそのまま・・・清々しいくらい)
1994年出版らしいが
ネタバレタブーの意識が薄かった時代なのかな 「四つの凶器」をおとしすぎたのでフォローを。
この作品、要するにバンコランへの惜別の作品で、
作品というよりは探偵を中心に考えるべきだと、あたり前のことに読後きづいた。
劇的にバンコランが退場するわけでもないけど。。。
作品は残念なレベルだけど、バンコランを四作追い続けた人にはそれなりの
感慨を催すのだ。 アマゾンでカーの絶版になってる文庫が、ほとんど品切れになってるけど、何かあったの?? >>688
「絶版だから品切れ」のどこがおかしいのですか? >>689
今までは中古本の在庫はあったのにそれもほとんどが急に売り切れになったのは変だ、という話しでは?
まあ、絶版本の中古の在庫なんて1冊だけがずっと売れ残っているというパターンも多いだろうから
誰かがまとめて買いあさったと考えれば別に不思議なことでもなんでもないけどね カーの熱心なファンがまとめ買いしたのかな?
新規のファンのために過去作続々新訳出して欲しいなぁ。
オールドファンも新訳買うし。 いまアマゾンをざっとチェックしたけど品切れなんてないぞ
誰かまとめて買った直後に見たせいじゃないの 「皇帝の・・・」は純粋に推理だけの展開で怪奇趣味はうすい
そこがクリスティーが評価した点ですってね >>693
「ユダの窓」「緑のカプセルの謎」「貴婦人として死す」も同タイプ
カーのこってりした味わいが苦手な人におすすめ四天王 カー君は密室ものばかりだけど、読者を驚かせるトリックなんて数えるほどしかないんじゃないの、名作と評価されている作品をいろいろ読んだけど、どれもくだらなかった てなわけで本当に優れた密室トリックの名作を挙げてください。 >>695 >>696
「くだらない密室トリック」を楽しめない人は、カーを読まないほうがいいと思う。 カーの本質は密室トリック、というか物理トリックじゃなく
フーダニットにおけるミスリーディングの巧みさだと思う
麻耶雄嵩が昔何かの後書きで言ってて感心した覚えがある フーニダットが巧みではなくても、読者がバカなら普通に書けばいいと思うよ、逆にフーニダットを極限に高めたら犯人がわからないよ 別にカーは文章が下手とは思わんな
翻訳が悪い時は読みづらい事が多いが 翻訳と比べるのもどうかと思うが
自分は横溝の文章が結構つらい 最近の訳文で見るかぎり、自分もカーの文章が下手だとは思わない
むしろ、彼は大河小説のような、大きな枠組みの作品も描けるだけの力量がある作家に見える
たとえば下のシーンなど、背景の社会情勢から地元の浮気話の噂へと、場面展開がなめらかに
つながれている点がうまいし、話の切り出し方も品が悪くならないよう工夫が凝らされている。
時折雷鳴が轟くあいにくの空模様だった。戦局は絶望的状況へ向かって緊張を高めている。
フランスは条件降伏し、ヒトラーはパリに乗り込んだ。効果的な武器を持たず統率も取れていな
い在外イギリス軍は疲弊し、傷を癒やすべく、やがては戦場になるかもしれない故国の海岸へ、
ほうほうの体(てい)で逃げ帰った。しかし我々はかなりのんきで、私もほかの人たちと同様のん
びりしていた。「我々は今や団結したんだ」誰もが口々に言った。「じきによくなるさ」――もちろん、
根拠などない。
リンクームのような小さな世界でも、迫りくる悲劇の足音がドアをノックする音と同じくらいはっき
りと聞こえていた。リタが訪ねてきた翌日、トムと話している時に私はウェインライトとサリヴァンの
問題についてさらに知ることとなった。
「悪い噂が立たないか、ですって?」 午前の往診に出る準備を終え、診療鞄を閉めながらトムが
言った。「今さら、悪い噂が立たないか、もありませんよ。もうそっちこっちで取り沙汰されています」
「村中で評判なのか?」
「それを言うのならノース・デヴォン中で評判ですよ。戦争がなければ、きっとこの話題で持ちきり
でしょうね」
『貴婦人として死す』 より 翻訳で文章は極端に変わるのか、新しいほど何かが変わっているのかか、コロコロ新しい翻訳が出るのはファンからの要望や圧力のためなのか 翻訳で変わるというが、読みやすいか読みにくいというのは別に一冊だけ読んでの感想でなく、何冊も読んだうえでの話だろ
現実問題としてクリスティはどの作品も読みやすいけど、カーは読みにくいのが多い。
もちろん、カーでも読みやすい作品は少なからずあるけどあくまでも全体的な傾向ね
>>706
なぜ旧訳はダメなの?
カーだけ三流の翻訳家があてがわれていたの? >>709
はい、訳者に恵まれませんでした。
また、勝手に抄訳するなど、さんざんでした。
だから。近年の新訳ラッシュは非常に喜ばしいことです。
新訳で、評価が180度かわったのが「蝋人形館の殺人」ですね。 >>710
勝手な訳をしていたのは戦前の話であって
戦後に創元推理文庫やハヤカワミステリ文庫あたりから出たものは
普通に訳されたものではないの?
なぜ、カーだけ訳が悪いのか?
その理由が今ひとつ解せない 追記
まあ、「蝋人形館の殺人」は元の訳が古いからよくなったというのは納得だが
比較的訳が新しいものでも昭和の翻訳は全体的に質が悪かったのか? 高木は最後まで文章がうまくならなかった。一方鮎川は黒いトランクやりら荘と、
砂の城や偽りの墳墓とでは大違い。
カーも初期は突然筆が乱れる変な癖が、とくに章末で目立ったけど、貴婦人の
ころにはスマートな文章を維持できるようになってる。 >>713
それは納得
確かに、カーの中期の作品は読みやすものが多い 訳者はあえて書かないが、なぜか悪訳/抄訳のオンパレードになってしまった。
「蝋人形館の殺人」、「髑髏城」、また私見では「皇帝の嗅ぎたばこ入れ」も
新訳で面目一新したと思います。
クイーンやクリスティに追いつきたいものですな。 「皇帝の嗅ぎたばこ入れ」の旧訳って何か問題あった?
自分は特に問題無く読めたんだけど >>716
俺も皇帝の旧訳はすらすら読めた
概ね30年代末から40年代にかけてのカーは読みやすい
読みにくといわれているものは30年代半ばぐらいまでの初期の作品が多い 昭和の古い翻訳に質の悪いものが多いのは、当時の訳者が下訳を使い大量生産して
いたため、経験の浅い下訳者のつたない訳文がベテランの名義で出てしまったことや、
翻訳に対する批判の土壌がなかったため、翻訳のチェックが甘かったからだと思う
1980年代になると別宮貞徳氏の「欠陥翻訳時評」が話題となり、ひどい誤訳本は世間に
さらされるようになる
たとえば、ベストセラーにもなったガルブレイス『不確実性の時代』も徹底的に叩かれた
そのため、都留重人監訳の旧版は現在絶版になっている
そうしたことに加え、現在はネットの普及もあり翻訳に対する目が厳しくなっているため、
以前ほどひどい翻訳が出てくる機会は減った
ただし、読者の少ないジャンルや専門書の分野では、まだまだ怪しい翻訳が少なくない 英語の翻訳は推理作品に限らず早川が一番というのは本当ですか? >>719
嘘です
少なくても今出てる早川のカー作品は翻訳しょうもない
創元の方が良い >>719
嘘ですね
ブラッドベリの宇野利泰訳 『華氏451度』 などは大誤訳本として有名
私など宇野訳のおかしな文章のおかげで、一時期ブラッドベリが嫌いになってしまった
(のちに、自分がおかしいと思った部分は、全部誤訳だったことが判明)
いま出ている伊藤典夫訳 『華氏451度』 のあとがきを読めば、旧訳のひどさが分かる >>721
あんたひょっとして数年前に延々と二通りの訳文を貼り付けたアホか? で、何と何を読み比べれば評価出来るん?
読み比べて評価するから教えてくれ >>723
二階堂黎人氏が「早川ポケミス『嘲るものの座』と創元推理文庫『猫と鼠の殺人』
(原題: Death Turns the Tables)を読み比べたら、印象が全然違った」
とエッセイで言っていたような気がする・・・・・・ 伝染病といえば、「プレーグコートの殺人」を思いだす、
俺は重症のカーファン。 伝染病といえば、「プレーグコートの殺人」を思いだす、
俺は重症のカーファン。 >>727
東京創元社の『猫と鼠の殺人』のほう。ただ、二階堂氏は早川の翻訳に
厳しめの評価をすることが多いので(『三つの棺』の「brother」の件や
『死者のノック』の密室トリック説明などをかなり強く詰っている)
少し割り引いたほうが良いかも。 『死者のノック』の早川の邦訳は他の人も間違いを指摘していたな >>728
私も読みました。「嘲るものの座」を読んだときは大駄作だと思ったが、
「猫と鼠の殺人」を読むと印象ががらっと変わったといっていましたね。
作品自体は、なんというかある意味あっぱれなトリックと犯人が強烈でした 嘲るものの座も別に悪くないよ
最後の方とか何度も読み返したし…
内容的には傑作とまでは言えないけど好きな作品ベスト5に入るくらい好きだけどな 「猫と鼠の殺人」多分今絶版。
何とかならないですかね。開き直ったトリックが、なんとも好きなんですけど。 シェリー・ディクスン・カーの作品を読んだ人はいます? シェリー・ディクスン・カーの作品を読んだ人はいます? フェル博士の作品を読むたびにやっぱHMの方がいいなぁと感じてしまう >>736
HMの言動はすぐに思い出すことができるけど
フェル博士ってどんなキャラだったのかイマイチ思い出せないもんな
おとなしめのHMといった程度の印象しかない フェル博士ものは狂言回し役となる人物が主人公で
博士はお助けキャラって感じがする作品が多いんだよな
HM卿は主人公って言える存在感がある 太った爺さんじゃなくてホームズみたいなキャラが探偵役だったらもっと人気でたんじゃないの? スマートなイケメン探偵は何となくカーには合わない気がする >>741
『プレーグ・コート』の時で60前(59歳7か月?)らしい。 そうか、でも当時としてはもう爺さんだったんだろうな。 >>739
>太った爺さんじゃなくてホームズみたいなキャラが探偵役だったらもっと人気でたんじゃないの?
バンコランがそういうタイプじゃないのか? ペリー・ローダンシリーズのイラストで有名な故 依光隆さんのカバー絵が山田維史さんに変わったのと、創元推理文庫のカバーが山田さんになったのとどっちが早かったっけ?
後者かな。
角川の横溝正史の杉本一文さんも毛筆文字に置き換えられていたし、手に取りにくいんだろうか
杉本さんのは最近の一部の文庫復刻で再登場しているけど、原画使って再構成しているのか、文字の位置が変わっている 猫と鼠の殺人読み終わった
カーの良作以上は割と読み終わってたと思ってたけど思わぬところに良作があった >>746
ですよね。カーらしい、無茶苦茶な現象も事例としてあると、
いわれると納得せざるをえない。
絶版が惜しいなぁ。貴婦人の次はこれだと思うのですが。。 >>747
カーが多くの変化球に挑戦してきたからこそ生まれたトリックだなあって印象でした
割とマイナーな作品も新訳で出してる創元さんに祈るしかないですね… 新訳の黒死荘を読んだ人にききたい
えらく古臭い言葉づかいになってる?
同じ翻訳者の「殺人者と恐喝者」を読んでいるんだが
どうゆう意図なのか >>749
黒死荘については、下の東京創元社のホームページで内容の一部が立ち読み
できるから、そちらで訳者の文体を確認すればいいと思うよ
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488118334
ちなみに、えらく古臭い言葉づかいと言っているのは、「一悶着構えそうな気配」、
「金科玉条」、「体面は金ぴか」といった言い回しのことかな?
私としては、「もめごとを起こしそうな気配」、「一番の信条」、「経歴には傷がない」
といった一般的な言葉づかいよりも、独特なリズムと味があって良いと思っている
のだけど・・・ >>750
そう、例えば莞爾・沛然という単語が何回か出てくる
「三千世界に例はない」「天祐紳助にも思えた」とか
出てくる医者が「何言ってやんでぇ」「おめぇはてぇしたもんだ」の江戸っ子調
個人的には合わなかった H・Mシリーズの訳者高沢治さんは1957年生まれなので、学校教育でこうした古い言葉づかいは
習っていないはず。むしろ、これら言い回しがスラスラ出てくること自体、逆に驚きともいえる。
そういう意味では意図的にやっていることだろうと思う。たとえば、「貴婦人として死す」では、そう
した古い言い方はなりをひそめ、(下で内容を立ち読みしても)あまり目につかないと思う。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488118402
一方、自分の場合は黒死館を平井呈一訳で読んだため、むしろ高沢訳よりもずっと古い言い回し
や江戸弁が鼻についた感じだった。以下は、△平井訳と、☆南條・高沢訳の比較。
△ ひとつ掛け値のないトランプの勝負できめたらどうだと、一も二もなくわたしは手詰めの
雪隠場においつめられてしまった。
☆ 言葉に巧みに乗せられた私は、恨みっこなしのポーカー勝負をする羽目になっていた。
△ 趣味の第一は、赤本小説を読むこと。
☆ 趣味は三文小説を読むこと、
△ 髪の毛の赤い、見ばえのしない若僧が頭をなでたり、顔をベロンコしたりしていた姿が、
何ともいいようのない気味の悪い無言劇みたいだったことも、はっきり記憶にのこっている。
☆ 生気の乏しい赤毛の若者が髪を触ったり顔を撫でたりと、言いようのない不気味なパントマイムを演じていた
△ 警部はおとなしくうなずいた。お嫁にいった晩という様子だった。
☆ 警部はうんうんと頷いた。忍耐強さのお手本のように。
△ さて九月初めは連日風雨はげしく、若旦那チャールズさまは先にも申し上げ候とおりご調子すぐれず、
ご当家の侍医ハンス・スローン先生じきじきにご看病にあたられ申し候。
☆ やがて九月の最初の週になりました。依然雨が多く、風の強い日が続いたのですが、いよいよ凶事が
現れ始めたのです。チャールズ様はお加減が悪く、ベッドに臥したままでしたので、ハンス・スローン医師
がつきっきりで看病に当たられました。 >>751
「殺人者と恐喝者」の医者は確か原文だと方言を喋ってる医師だったんじゃないかな
だから訳によっては関西弁を喋る医師のパターンもあるらしいw 読み終わった・・・
翻訳がどうこうじゃないねこの作品
最後まで引っ張る引力はすごいんだが
解決後の脱力感が半端ない
犯人の馬鹿さ加減やトリックや・・・ >>757
受けが悪かったから長く続かなかったのでは?
結局、>>739のいう太った爺さんの方が人気が高ったということでは
ないだろうか? 横溝正史の場合も、銀髪でダンディな由利先生よりも、ぼさぼさ頭で
むさくるしい金田一の方が人気が出たんだよなぁ クリスティだってポアロとミスパープルなんだからダンディだったら人気が出ると
いうわけでもないよね
大事なのはあくまでもキャラが立っているかどうか >>760
訂正
ミスパープルじゃなくてミス・マープルね 金田一はキャラが立ってるから人気が出るのは当然だけどHM卿やフェル博士よりバンコランの方がキャラが立ってないか? >>760
ダンディーの基準がよくわからんけどポアロがホームズみたいな容姿だったら映像化するにあたってもっとクリスティ作品は人気出たんじゃないのかな? クリスティ作品十分人気だろ
作者の死後何十年も経ってるのに未だにハリウッドで映画化されるんだぞ >>764
黄金期のミステリー作家で
クリスティほど映画化された作家っていないだろ >>764
ホームズとの対比(容姿・風貌・性格・国籍)込みでの人気では? まぁ、クリスティから入っていただいて、カーにたどり着くと。 >>765
>>766
ポアロがホームズみたいな容姿だったらもっと人気でたんじゃないの?
自分の周りではホームズはみんな知ってるけどポアロなんて誰も知らないよ >>769
君の周りとかはなんの根拠にもならないよ
アガサ・クリスティは史上最も売れた小説家だと
ギネスでも認定されているんだから
仮に、日本人があまり知らなかったとしても世界規模で売れているということ 工藤新一が平成のHM卿を目指すとか言っていればカーも日本での知名度が… それではポアロがホームズみたいな容姿なら日本でもっと人気が出ていたんじゃないの? 大抵どこの書店でも、赤い背表紙のクリスティー文庫が置いてあるのを見るからね
常時売れ続けているロングセラーだというのは想像がつく
シャーロック・ホームズも、一時期人気だった光文社文庫版も影が薄くなり、いまは
新潮文庫版しか置いていない書店も増えている
長年がんばっていたチャンドラーや、一時期人気だったロバート・B・パーカーなど、
いまや置かない書店の方が増えつつある >>774
やっぱり、赤、青、そして我が緑のそろい踏みがきれい。
黒はなんだっけ、ロスマクか。 HM卿やフェル博士が美形なら間違いなく日本でももっとカー作品は人気がでていた >>777
何で?
現在だったら韓国芸能が若い娘たちに人気だけど、昭和の時代だったら西洋人にたいする憧れが強かったから映像化すればイケメン俳優が演じてミーハー女子が飛びついてたんじゃないの? イケメン名探偵なら、イケメンに反発するブサメン読者層の人気を得られないだろ >>778
イケメン探偵だったら売れるというのは
男はつらいよの寅さんがイケメンだったらもっと売れていた
サザエさんが美人だったらもっと視聴率が取れていたというのと
同じようなものだ
なんでもかんでもイケメンにしたら個性がなくなってつまらなくなるだけだよ
2枚目もいて、3枚目もいてと色々なタイプがいるから世の中面白いんだよ ひとことで言うと、カーの小説は読みにくいため一般大衆向けでないというのがある
設定している状況が異様で無理矢理だったり、>>749-752 でも話が出たよう、文体
そのものも、決して読みやすいとは言いにくいものが多い
ドイルやクリスティの場合、とにかく読みやすい点が一番人気に影響していると思う
たとえば、児童書でドイルやクリスティは見ても、カーの作品を見ることはまずない
全くないわけじゃないだろうけど、カーの児童書がレアなのは確かだよね
逆に、講談社の青い鳥文庫には、クリスティだけでも10冊入っているんだよね
もちろん、ホームズはすべて入っている 寅さんの設定だったらイケメンは似合わない
サザエさんの漫画なりアニメに美女設定は不自然
しかしカー作品だったら美形な探偵が雰囲気にはまる でも、そもそもカーの作品の場合、映画やTVドラマなど映像化されること自体少ない
ハリウッドなら、H・M卿やフェル博士を美男子に改変するくらい簡単にやるはず
でも、そういった作品すら作られていないという事実がある
そういった事情から考えても、カーの作品にはどこかカルト的で一般大衆を遠ざける
何かそういった近づきがたい要素が潜んでいるように思う カーって好きな作品が人によって変わりすぎて、「これ読んどけば大丈夫!」っていうのがないのが大衆受けしない原因かもね
よくおすすめされる火刑法廷はクセが強いし、三つの棺は初心者が読んでも何がすごいのかわかりづらいし >>775
クリスティ チャンドラー フランシスか
>>779
イケメンに反発というならまずカーに反発するだろ
小柄で高卒だけどイケメンでスポーツマンで育ちがいいんだぞ
>>781
作品数でいうならフェルが6バンコランが3作児童書になってる
>>783
昔は一般大衆に大いにうけていたんだから単に時代に
取り残されただけじゃないの むしろカーの作風ならこれから旬だろ
なろう系が普通に発売される世の中こそ、カーにも合う
なんせ大学教授が悪魔と契約してタイムスリップして美人救いに行くとかだぞw あと、クリスティとドイルが特別すぎるのであんまり比較にならないのでは?
子供から大人まで誰でも楽しめる作風は強いよ
とはいえカーも今でも新刊出るし、海外ミステリー作家としてかなり健闘してると思うぞ
森博嗣に死ぬまでに一度でいいからこんな本を書いてみたいと言わせた作家でもあるし >>783
デブのオッサンが探偵役なんて美男子に改変してまで映像化しようと思わなかったでしょ 映画の「リング」を洋画と邦画両方見た後、電子書籍で値引きセールしていたので
買った原作の「リング」を読んだら、主人公がオッサンの二人組で唖然とさせられた
お〜い、松嶋菜々子やナオミ・ワッツはどこ行った〜
とまあ、そういうケースもあるわけだから、デブのオッサン探偵を美男子に改変する
くらい映画は平然とやるものです
あと、横溝正史「女王蜂」でも、45歳の仲代達矢が学ラン着て旧制高校(?)の学生
を演じているのを動画で見てしまい、そのシーンを見るのが怖くて躊躇しているため、
映画「女王蜂」はずっと観られないままでいる 佐野史郎がモデルの探偵キャラがドラマだと福山雅治になったりするもんなw >>790
だから美男子にした方がヴィジュアル的に人気がでるんだからHM卿かフェル博士のどちらかはバンコラン風の美形キャラにするべきだったんだよ
寅さんやサザエさんなんてイメージ的に美形にする必要はないけどな
人間の脳ミソなんて騙されやすいんだからイメージは重要だよ >>790
あとHM卿とフェル博士の作品は多数あってイメージが定着してるからキャラ変更には躊躇するでしょ
思考力を働かせようね >>792
いやだから仮にH・M卿やフェル博士を美男子にしても、カーの作品は一般大衆に
受けない思われているから、そもそも映像化されないのだと思う
たとえば、カーの作品をもとに豪華俳優陣をそろえヒットを狙った映画を作るとして、
みんなが口を揃え、「これしかない!」と言えるような代表作が挙げられるかどうか
に関しても、ちょっと疑問があったりするんだよね
あとカーの作品は、読んでいるときは面白いし、読み終えた後も「よくこんな奇妙な
ことを考えつくなぁ」と感心させられる一方、半年くらい経つとどういう話だったのか
思い出せなくなるような、どこか焦点の定まらないところがあるように思う
個人的には、話にヒネリと目くらましが多すぎるのが原因じゃないかと見ている
どうも、そういったあたりが、広く一般受けするのを阻んでいるのかも知れない 密室物はどうしても現実離れしているので
アリバイ物と比較されると幼稚に見られるんだよ
新本格派の連中の大半が直ぐ廃れたのもその為だと思う
しかし密室のカタルシスは他を寄せ付けないね >>794
人間の脳は途中まで読んだ本はいつまでも内容を覚えてるもんだが読み終えた本の内容を半年後に忘れてることは普通 >>795
>新本格派の連中の大半が直ぐ廃れたのもその為だと思う
いやいや、新本格の連中の多くはずっと一線で書き続けていたし、
現代でも新本格は日本ミステリーの中核にいるぞ
そもそも、新本格は密室がメインでも何でもない
密室をメインにしている作家もなかにはいるけど
代表的な新本格作家の多くはどちらかというとクイーン派だ 森村誠一シリーズの「青春の証明」緒形拳と有馬稲子が青年期も演じたのも
にじみ出る貫禄で目の前で起こってる殺人止めれるだろと思ってしまった
ttps://www.youtube.com/watch?v=c5FfqKfR9IY >>798
たしかに本格派は密室だけじゃないけどね
本格派は設定の面白さが勝負
非日常的なスチエーションで読者の好奇心を呼び込む
登場人物も形式的なモノが多い
対して社会派は事件自体は大して面白くないので
表現力勝負、小説家としてのレベルが高いと思う 連続殺人事件の新訳はないだろうか。
さすがに四つの凶器よりよいと思うのだけれど。
ファースと本格がギリギリのバランスを保っている佳作と推したい 連続殺人事件はなかなか面白いよね
ただ題名の訳がストレート過ぎて新訳で出したところで手に取る人は少ないかも
良くてハヤカワの電子書籍かなあ 猫とネズミの殺人みたいに邦題変えていいから出して欲しいなぁ 連続殺人事件って、原題は連続自殺事件(The Case of the Constant Suicides)だよね トリックも伝説的なトリックだしね。
俺的には決してバカトリックではなく、いいトリックだと思うんだけど >>807
いやでてないはず。60年前の訳じゃないかな ビロードの悪魔を新訳で出して、なろう系コーナーの近くで売れば買ってくれる人いそう 歴史三部作もなんとかならないか。
ニューゲートの花嫁なんか絶版になって久しいのでは。。 ユダの窓の論争してほしいです、ちなみに法廷物のベスト5に入るのですか、いろいろな作家が書いていますが >>813
おおお、待ってました!スレスレの本格。 ♪眠〜れな〜い夜と 雨の日には〜 忘れか〜けてた〜 死者はよみがえるは面白いし好きな作品だけど
やっぱアンフェアだよなって思う 冒頭のエピソードが、全く伏線じゃなかったのには驚いた。 『髑髏城』読了
おどろおどろしい髑髏城の描写などから
ゴシックホラーな雰囲気がありそこを楽しむ作品だったな
バンコランとフォン・アルンハイム男爵の推理対決も楽しめた
ミステリーとしても色々驚きのある作品だったが
途中までの雰囲気から一転してメロドラマ的な結末を迎えるのも驚かされた
割と荒くて歪なところもあるが独特の魅力のある作品だったなぁ 天城一の密室犯罪学教程よんだ。とにかく「魔の森の家」を激賞。
ほとんどの作品を辛口でほめていないのだが、これとチェスタトンだけがべた褒め。 心霊や高齢術が関係している作品があるらしいですが、何でしたか 集英社のジュニア版、蝋人形とどくろ城が最初のカーだった
次が新潮文庫の池田満寿夫表紙の帽子蒐集狂 論創から発売された「帽子蒐集狂事件 」は新訳というわけではなく、高木彬光訳なのか
買う価値はあるのだろうか?
そもそも、高木彬光の文章って芝居がかっていてあまり好きではないんだよね
まあ、大仰、大時代的な文章って意味ではカーとの相性は良いのかもしれないけれど 原作の7割ほどの抄訳でしょ?
乱歩や横溝がこれを読んで嵌まったらしいから
原作よりデキがいいんじゃない 密室もの法廷もの以外で、ぜひ読んでもらいたいというのはありますか >>828
抄訳ならテンポがよくなるかもね
昔読んだ田中西二郎訳は退屈だったし
まあ、訳のせいか作品のせいなのかはわからんけど
それに、なんで乱歩がこの作品をあんなに激賞していたのか不思議だったけど
高木彬光の功績だというのなであれば、ちょっと興味が出てきた 高木彬光は「夜歩く」のあの解り難いトリックを
丁寧に説明したものも書いたらしいけど読んでみたい
未だに理解できてないで どこかで話が逆になってるような…
戦後の初邦訳がこの『帽子』『黒死荘』『赤後家』。
戦時下にまず横溝正史が原書で読み、
次いで乱歩が読んで熱烈な紹介の仕方をしたため翻訳が待ち望まれ、
高木彬光、岩田賛、島田一男に翻訳の白羽の矢が立った。
というのが、当時の経緯。
本邦初訳として、そういった熱気を味わうのにはいいんだろうけど… 横溝は神戸の知り合いが色々原書を送ってくれてたらしいから、多分
その時読んだんだろうな。 帽子蒐集狂は中盤がダル過ぎて2回挫折した
コンパクトになるのは良さそうだな >>836
西田政治さんかな
福島正実が乱歩に翻訳のひどさを訴えた ここで高評価されたり、ネタに上がっている作品は秀作と考えていいのだな 横溝正史が原書で読んだ『帽子』『黒死荘』は、
戦中、吉祥寺で隣組になった井上英三から借りたもの。
井上は「新青年」にカーを訳した、恐らく日本で一番始めのカーファンで、
乱歩も終戦直後には井上家からカーの原書を借りて読んだりしていた。 >>837
帽子収集狂事件はマッドハッター、不気味なロンドン塔の伝説、ポーの未発表原稿と序盤は面白くなりそうな要素満載なのに、それぞれの要素が有機的に結びついてこないから盛り上がらないんだよね
ミステリーの仕掛けもそれなりに巧みではあるけれど、カーのよく使うメール欄のパターンで新味はないし
それだけに、俺も、コンパクトになればもっと面白くなるのではないかと思っている >>841
初期の作品に「新味がない」というのも変な話なんだが・・・・・・
(発表は1933年でフェル博士長編2作目) >>842
まあ、トリックに新味がないというのはあくまでもついでの話
>>841の理由で話が盛り上がらないから、せめてすごいトリックでもあればもう少し楽しめたのにってこと
トリックそのものは小粒だけど悪くないと思うよ >>842
順番に読んでいくわけじゃないし
直前にカーのメール欄と横溝のメール欄とクロフツのメール欄を読んでたりしたら
またかよとしか思えないよ >>844
アグリアスはセイバーのパクリ?(難聴) 『帽子』は、○○はあの時〜していたから、その後××したはずだ。この積み重ねだから、
伏線として必要なところだけを残した抄訳の方が印象が鮮やかになるかもね。
作者の仕掛けを把握するにはいいかも。 カーを認められるかどうかの試金石は、死者は甦るかか連続殺人事件かな。
これが許容できれば立派なカーファン。 死者はよみがえる
東京の田舎にあるうちの近所の本屋でも
順調に売れてるぽくて良かった
もっとペースあげて新刊出してくれても良いんだけどな >>847
「死者はよみがえる」はあの堂々たる反則技の突き抜けっぷりが大好きなんだけど、連続殺人事件の方はイマイチだった
「死者はよみがえる」と違って、こじんまりとまとまっているタイプの作品で、その割にトリックに説得力がなさすぎるから
アシモフが指摘したトリックの欠点とかはどうでもいいんだけど、それを抜きにしてもあのメイントリックは成功率が低すぎるのではないか?
メル欄1し、そもそもメール2可能性もあるわけだし
実は読んだのは中学生のときだから細かいところは忘れているんだが、その辺の説明は作中にあったっけ? 連続殺人事件はカーのロマンスとしては最も好きな作品 >>849
あのトリックは本来メール欄させるためのものでメール欄はたまたま
メール2の問題は第一の事件については本来の目的からして可能性が低い
アシモフの指摘は無意味ではない
これで納得できないなら読み直せ 「連続」のトリックは大好き。問題はあの甘ったるいラブコメが耐えうるかどうか。
カー作品における試金石だと思う。 >>851
>アシモフの指摘は無意味ではない
いや、別に無意味といってるわけではなく、アシモフの指摘が正しくても個人的に作品の評価を左右するものではなかったって話(あくまでも個人の好みの問題)
>あのトリックは本来メール欄させるためのものでメール欄はたまたま
ああ、そうだった
思い出しましたわ
どうもありがとうございます >>854
曲がった蝶番が万人が認める傑作だからね。
連続のスイーツや死者の反則スレスレアウトのトリックが、許容できたら立派なカーマニア。 >>855
曲がった蝶番の不可能犯罪トリックも反則スレスレアウトのトリックじゃね?
確かに世評は高いし、俺も好きな作品ではあるけれど 「曲がった蝶番」もちょっとアンフェアな事やってるもんなぁ
「死者はよみがえる」のアンフェアっぷりに比べたらフェアだと言えるけど 蝶番はとにかく雰囲気が不気味なんだよな。どっちが本物でひっぱり、
ばっちり着地も決まっている,カー王道とノいうイメージ。
一方で端正な本格とう流れでは「貴婦人」がある。 本陣は黒死荘のパクり
夜歩くは、題名はカーのパクり、内容はアクロイドのパクり
八つ墓村は、ABC殺人事件と鍾乳洞殺人事件(横溝本人が翻訳)のパクリ
神戸出身で子供の頃からパーパーバックに親しみ、大人になってからは
編集者として海外ミステリーに広く親しんできた横溝には、無意識に
パクリが多い (^^; 車井戸は(メール欄)のパクリ
ネタバレするならメール欄にしろよ 獄門島は海外有名作品からパクった色んな要素をてんこ盛りに
してるから凄く面白くて、横溝の最高傑作と言われるのも
納得w >>864
パクリというか、海外の有名作品のトリックやプロットをアレンジして使っている作品がたくさんある
まあ、既存のトリックをアレンジして使うとか、クリスティ―とか他の作家も普通にやっていることだから別に問題ないけどね トリックの原理的なところまで言い出せば、『黒死荘』は【メ欄】のパクリだし、『五つの箱』の毒殺トリックにも先例がある。 >>866
あの毒殺トリックはカーが『五つの箱の死』で発明したとずっと聞かされてきたのだが違うのか?
それから>>861は「本陣は黒死荘のパクリ」といっているけど、実際はシャーロック・ホームズの「ソア橋」のトリックのアレンジじゃないの?
だって、本陣殺人事件の作中で金田一耕助が「「ソア橋」が推理のヒントになった」と言っているし、江戸川乱歩も論評の中で本陣のトリックはソア橋のアレンジだと述べている
ただ、横溝正史自身は後年、小林信彦のインタビューに対して、あれは「ソア橋」ではなく、「エンジェル家の殺人」の密室トリックから着想を得たと語っているけど 死者は蘇るは導入が面白いかったのに、クリスが犯人からすぐに除外される展開は面白いくない ソア橋呼んでればアレは〇〇なんだなって直ぐ分かるよな その横溝さんは何でABCの複数形と評した不連続を先に書かなかったのだろうか あとYのパクリみたいなのも書いていないみたいですし、パクリ魔って言われているわりには意外にパクリは少ない >>873
横からだけど
童謡殺人を初めて日本に輸入したのは獄門島じゃなかったっけ?
しかも、日本風に俳句へとアレンジしたのがいいね
また、孤島での連続童謡殺人なので「そして誰もいなくなった」のパクリといえないこともない
それと、第1の殺人のトリックはメ欄1のアレンジ、第3の殺人のトリックはメ欄2のアレンジ
メイントリックである第2の殺人のトリックと有名な「キチガイじゃが仕方ない」に関しては元ネタがあるかどうかは知らないけど >>874
自己レス
ネタバレをメール欄に書くつもりが名前のところに書いてしまいました
どうもすみません >>874 「キチガイじゃが」は【メ欄】に触発されたと作者自身が語ってる。 >>874
第2のトリックは、死体消失のアレンジと言えなくはないな。 死体移動なんて結局、ホームズ物の【メ欄】のパクリだろうにw やっと新訳「死者はよみがえる」を読み終えた。
読み始めるとさくさく読めて、リーダビリティーは旧訳より全然いい。
ただ、いかんせんこのトリックはなー。意外な犯人を作り出したいがためだけの
トリックだろうけど、やっぱりアウトだな。
カー初心者だと、壁に本投げつけて以降読まないとしても、やむを得ないか。 「死者はよみがえる」は面白い作品ではあるけど
デキの良い作品とは言えないって感じだな 今更だけど死が二人をわかつまで読んだ
意外な佳作
各章の終わりが引き込む感じでスラスラ読めたのはいいけど、肝心のトリックがよく理解できなかった…
あと若竹七海の解説はおもしろかった >>884
曲った蝶番の殺人トリックはまるでメ欄だよな ところで技術的なトリックが優れている作品は何でしょう、当然、皆さん意見が異なると思いますが。 癪に障るけど教えてやるか
火刑法廷の死体消失トリックだよ
もっともゴーダン・クロスによれば
バッジョンという人物のした事のニ番煎じらしいが カーのトリックってぎりぎりアウトというのが多いけど、
「死者はよみがえる」は、ド真ん中アウトだな。でも、嫌いじゃない。 >>888
連続殺人事件もそうだけど、テンポがいいから読みやすいんだよ
どっちも失敗作だけどね 横溝正史、戦前に「帽子」と「黒死荘」に影響を受けたとはよく言うけど、同じ時期に
「盲目の理髪師」も読んでるんだな
「びっくり箱殺人事件」はその影響下の作品だと言ってるけど
早い時期に読んだ「テニスコート」の原書が二松学舎大学の展示にあって笑ってしまった
あの作品から何かインスパイアされたんだろうかw >>888
「死者はよみがえる」はド直球でアウトに投げてきたからびっくりしたわw
他にアンフェアかどうかで議論にあがる「殺人者と恐喝者」なんかはギリセーフだと思えるんだけど >>889
「連続」も伝説のトリックだが、なぜか新訳がでない。
やっぱりあのメロドラマは過剰でいらんわな 死者はよみがえるの場合はサプライズ自体がサプライズみたいなところを笑って楽しめる余裕があれば面白い
「麦茶と思ったら麺つゆじゃねーか!でもダシがきいていてめちゃくちゃ美味い!」
みたいな感じ? ま、我々カーファンは、クイーンやクリスティ派と違って心にゆとりがあるから、
基本カーの作品は全てO.Kだ。 初めて読むんですがどの作品からがいいとかありますか? >>895
比較的入りやすいのはユダの窓じゃないかな?
有名なトリックなのでネタバレで知ってるかもしれないけど、トリック自体を知ってても犯人は誰か分からない話なので気にせず読んで大丈夫。
あと有名作だけど火刑法廷と帽子収集狂は最初に読まない方が良いかも。 >>895
短編からでもいいよ。一部でミステリー短編の史上最高傑作とよばれている「妖魔の森の家」
は文句のつけようがない傑作。 ベスト10を選ぶと、カーの場合は、好みで100通りはできちゃう。
代表作が固定しない作家もめずらしい。
逆にいうと、間口がひろいので、どこからでも読み始めてほしいな。
そういう俺は、「爬虫類館の殺人」がベストだったりする。 定番ベストは「三つの棺」「火刑法廷」「ユダの窓」「皇帝のかぎ煙草入れ」の4つ
欧米で一番人気が高いのは「ビロードの悪魔」
あとはお好みでどうぞという感じ 自分がカーのベスト3選ぶなら
『白い僧院の殺人』『貴婦人として死す』『囁く影』かな この段階で、ベストをあげている人の作品が全くかぶっていないということが、
カーの特性をよく表している。
俺も「爬虫類館の殺人」にプラスして、「プレーグコートの殺人」、「曲がった蝶番」をあげておきたい。 >>903
「爬虫類館」を「読者よ欺かるるなかれ」にしたら俺のベスト3として妥協できるな
でも実際は入手して読むことができるまでの紆余曲折や期待値などの複雑な感情が評価にプラスされて、こんなベスト3になってしまう
読者よ欺かるるなかれ
喉切り隊長
震えない男
見る人によってはワースト3みたいな感じだなw 「読者よ欺かるるなかれ」は普通に面白いと思ったけどなぁ
そこまで変な癖のある作品では無いと思う >>904
妙に納得できる顔ぶれだw。「喉切り隊長」は一時期全く入手不可能だったもんな。
確かにカーの場合は、入手できるまでの経験が評価にプラスされる稀有な作家だ。 >>904
>>905
「読者よ欺かるるなかれ」は普通に傑作だよ
少なくともワースと候補になる作品ではない カーってトリックは読む前からどこかで知ってたようなのばかりだけど
実際に読むと実はミスリードとか伏線が巧みなことが判るからな
麻耶がフーダニットとして一流の作家だと評価していたのもわかる 俺がワーストに近いのが、「絞首台の謎」。雰囲気はいいんだが、トリックがさすがにチープすぎた。
ただ、雰囲気はいいんだよ雰囲気は。それだけだけど。 ワースト候補は後期作品を除くと、かくして殺人へと仮面荘の怪事件かな >>910
仮面荘の怪事件とはいいところつくなぁ。元が中編だっけか。
確かに腰砕けだった。 >>909
車のトリックは流石になぁ…
それ以外は面白い作品だと思うんだけど 戦前の作品でワーストは『テニスコートの殺人』だな
トリックがしょぼいうえに話もつまらん
カー自身も長編小説を書くために無理に話を引き延ばしたと言っている >>913
うーむ。鋭いなー。長編をささえるトリックではないわな。 『テニスコートの殺人』はトリックは強引だなと確かに思ったけど
話は割と面白いと感じたな 「四つの凶器」も新訳でよんだが、相当詰まらなかつた。
ワースト披露もおもしろいな テニスコートはテンポが良くて面白い
トリックはショボいけど二階堂黎人が同じトリックを使ってる ワーストとしては、「絞首台の謎」、「四つの凶器」、戦後から「赤い鎧戸のかげで」をあげておこう。 ワーストではないけど割とガッカリしたのが「帽子収集狂事件」だな
江戸川乱歩がカーのベスト1に選ぶ作品だからどんだけ凄いのかと期待してたら
そこまでか?ってなって読み始める前の期待とのギャップで評価が落ちてしまった
乱歩による評価を知らずに読んでたら佳作ぐらいに思えてた気がする 「アラビアンナイトの殺人」も乱歩が誉めていたけど、読み終えるのは苦痛だったな。
なにも覚えていない。塀の上で「ハンプティダンプティ」が踊っているシーンだけは強烈だった 江戸川乱歩も横溝正史も高評価の『死者はよみがえる』
面白い作品ではあるけどミステリーとして手放しで褒めて良い作品じゃないだろw カーの場合、ミステリーとして手放しで褒められる作品の方が少ない。 『剣の八』読了
あまり評判良くないどころかカーのワーストにも挙げられたりする事のある作品だけど意外と楽しめた作品だった
実際、不可能犯罪も無いしオカルトも薄いし『剣の八』のカードが置かれていた理由が弱いし行き当たりばったりのストーリーなんだけど
不可思議な状況を解き明かそうとする筋立て、カーにしては珍しいロジックな犯人究明、犯人の意外性などミステリーとして楽しめる要素も多くて面白かった
それでいて割と複雑な話なのにページ数も内容も良い意味で軽く読める作品だったのも大きいかもしれない 剣の八は学生の頃読んでかなりつまらなかった記憶がある
フェル博士の他に探偵役がいっぱいでてきたから、推理合戦ものを期待して読んだら
探偵たちが全然活躍しないんだもの 「剣の八」やつぱり思いだせない。。
「青ひげの花嫁」、「雷鳴の中でも」、「毒のたわむれ」これらも思い出せない。 今更ながら「火刑法廷」を読了しました
ミステリとしてのトリックは「ふーん」って感じだったけど、最後まで読んで、話として評判良い理由はわかった
そう来るか・・・と。ネタバレを見ずに読んで良かった
途中の刑事の「箒に乗った女性は少々専門外でしてね」みたいな台詞が気に入った 「火刑法廷」は一切事前に情報を知らずに読みたかったなぁ… >>930
俺は火刑法廷読む前に丸パクリのメル欄を読んでしまっていたからなあ
しかも、そっちは全然面白くなかった >>931
そうそう、古本で手に入れて読んだんだけど、パクリにもなってない作品。 >>931 >>932
アレは続編への前振りだから・・・・・・(震え声)。
個人的に『火刑法廷』があまり好きではないので
メール欄オチのほうがまだマシだと思っています。 筆者が「破格探偵小説」の試みとか宣言しているが、まずその前におもしろくない。
本編にはほとんど触れていない中島河太郎の後書きでもわかるが、出来はまぁご推察のとおり。
「火刑法廷」丸パクリなのに、天地の差がでた、ある意味奇跡的な作品ですよ。 >>934
メール欄1 の流用であるメール欄2 の出来がアレだったという実績があるし・・・・・・ >>935
メル欄1のトリックとミステリーとしての趣向をダブルでパクったメル欄2ってのもあるしな
これもパクリの方を先に読んでしまった >>936
自己レス
すいません
メル欄に書くつもりが、名前のところにネタバレを買いてしまいました そう考えると、カー作品をこれだけパクッた人はいないということですな。
よく考えるとあの作品も「時の娘」の換骨奪胎か。 >>938
高木氏本人としては「オマージュ」「換骨奪胎」のつもりで書いたのが
「戦前の翻案小説(舞台や人物を強引に日本風に置き換えただけ)」に
なってしまったのではないかと・・・・・・ カーの作品だからパクレるんだよな。クィーンの作品はオマージュはあるだろうけど
パクレはできない。 ミステリーを見せかけてアレなのは
松竹版八つ墓村だな 密室ものがカーさんの売り物ですが、逆に密室ではない傑作は何ですか、帽子以外で、ちなみに帽子は入試試験の「引っ掛け」みたいなタイプのトリックですか >>944
密室以外の傑作は「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」「読者よ欺かるるなかれ」
密室に近いけど厳密には密室じゃない足跡の謎の傑作「白い僧院の殺人」「貴婦人として死す」
逆に一部で評価の高い衆人監視下の毒殺もの「緑のカプセルの謎」は個人的には過大評価された駄作だと思う >>944
『緑のカプセルの謎』,『読者よ欺かるるなかれ』。
『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』『貴婦人として死す』は評価する人もいるが
個人的には退屈な作品だった。(駄作とは言わない) 貴婦人として死すは良かったけどなぁ
最後びっくり&ほっこりするし >>946
「緑のカプセルの謎」はめっちゃ面白かったけどな
目撃証言のいい加減さを証明するための公開実験の最中に本当に殺人が起きて、あらためて目撃証言の真偽が問われるという趣向が好き
個人的にはフェル博士もののベスト(ちなみに、2位が曲がった蝶番で3位が死者はよみがえる) カーの本は人によってベスト3がものすごくバラけるので片っ端から読むのが一番だな >>949
貴婦人として死すは俺も大好き
足跡トリックものとしては世評に高い『白い僧院の殺人』より圧倒的に面白い
『白い僧院の殺人』はトリックはいいんだけど、話が退屈 「曲がった蝶番」にトドメをさすでしょう。私見では、「火刑法廷」より数段上。 「白い僧院の殺人」退屈だという声がちょくちょく上がるけど自分はそうは思わないんだけどなぁ
雪の密室に対する推理合戦とか自殺未遂騒ぎとかで飽きさせないし
雪の密室だけでなく犯人の意外性もあって良くできたミステリー作品だと思う >>954
たしかに足跡の謎を巡る議論はワクワクするんだけど、全体的になんか読みにくいんだよね
訳のせいかとも思っていたけれど、新訳になってもやっぱり読みにくかったという意見を結構耳にする。 確かに白い僧院は何故だが分からんけど読みにくいんだよな
それでも面白い作品だったと思うが 「魔女の隠れ家」が面白かった記憶がある
内容は忘れたけど >>957
魔女の隠れ家はいいよね
トリックは小粒だけど怪奇ムードとミステリーの仕掛けとの絡ませ方が絶妙 >>957
違う意味で有名(?)な『魔女が笑う夜』と間違えやすいんだよね・・・・・・
旧タイトル『わらう後家』のままじゃダメだったのかな? トリックとスリラーの両方で成功してるのはユダの窓ぐらいかな? >>961
三つの棺が名作であるという点は異論なしだけど、個人的にはあまり好きではない
理由は偶然や無理のあるトリックの連続でなんかごちゃごちゃしているから
偶然や無理のあるトリックも単体なら別に気にならないんだけど、あれだけ積み重なるとなんだかすっきりしない 私の嫌いな法廷もの以外でストーリーとトリックの優れた傑作は何ですか。 >>962
無理目のトリックがあることは同意。ただ、足していくと不可能犯罪にたどり着くというところがなんとも快感で。
最初の飲み屋の話し合いのところから、怪奇色満点。
カーから一作と言われれば、やっぱりこれになってします。 フェル博士なら囁く影
HMなら貴婦人として死す
それ以外ならビロードの悪魔 「貴婦人として死す」は人気高いな。俺も大好きだけど。端正な作品。 貴婦人は人物描写がうまくいっているため、登場人物たちが生き生きしてるんだよね。 カーはむしろトリックよりミスリーディングが上手い作家なんだよな
フーダニットという意味ではクイーンやクリスティよりよく出来てる 犯人の意外さで驚いたのは
曲った蝶番、三つの棺、死者はよみがえるぐらいで、あとは印象に無いな 密室作品で、なるほど!これならできる!と思える現実性の高い作品はないですよね、横溝さんがマネた作品のように >>970
技術的な部分がうまいと思う
再読すると工夫の跡とか見れて楽しい
トリックは馬鹿っぽいのは印象に残ってるw >>970
カーはトリックよりフーダニットという話はたまに聞くけど個人的にはカーといえばやっぱり手を変え品を変え考案してくるトリックの方が印象深いなあ
他の作家の追随を許さないくらい不可能犯罪トリックを考案したのは事実だし ラジオドラマも楽しいよな。「黒い塔の恐怖」とかいい作品目白押し。
もちろんB13号船室が一番。 不思議なことにカー作品で映画化されたのはないですよね、なぜなのですか 『火刑法廷』が映画化されてたよ
他にもあるかは知らないけど >>976
>>977
火刑法廷は『火刑の部屋』というタイトルで1963年に日本で公開されているね
日本未公開の作品で1957年の『That Woman Opposite』という映画もある
これは皇帝のかぎ煙草入れの映画化
テレビドラマでは1956年にマーチ大佐シリーズが『 Colonel March of Scotland Yard』というタイトルで全26話で放送されている。
その他にも、カーの原案の映画が何作かあるらしい
映画化に関しては別段カーが不遇というわけではなく、クリスティが化物すぎるだけでしょ
カーに限らず、クリスティ以外の黄金期のミステリー作家で映画版が日本で有名な奴はいないし >>978
なるほど。先にも書いたけど、カーは映像よりラジオドラマがぴったりのような気がする >>980
本格ミステリじゃない
黄金期とは本格ミステリ黄金期のことでハードボイルドは別枠
どうせ反証するのなら、クイーンの「災厄の町」が野村芳太郎監督によって映画化されているとかいってほしかった
ちなみに、Yの悲劇も石坂浩二&夏目雅子主演(それぞれドルリー・レーンとペイシェンスに該当する役)で1978年にテレビドラマ化されている ハメットには手掛かりも推理も、「影なき男」については
トリックらしいトリックもあるじゃん
あと野村芳太郎の映画は日本でさえ有名ではない >>982
ミステリーなんだからトリックや推理があってもそれは不思議ではない
でもそれだけでは本格とはいえない
チャンドラーやロス・マクドナルドの作品にだって推理やトリックは出てくるが
彼らを本格ミステリ作家と呼ぶ人はいない
世間の認識はあくまでもハードボイルド作家だ 世間の認識というならハメットは黄金期のミステリに入る
別枠ってなんだよ
忘れてたのを指摘されて流せなかっただけじゃないの >>984
黄金期とは1920〜1930年代前後の本格長編ミステリーのことを指し、ハードボイルドのなどの新しい潮流とは別枠で語られる
ミステリーの歴史の関する資料はだいたいそうなっているよ
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%A8%E7%90%86%E5%B0%8F%E8%AA%AC#%E6%9C%AC%E6%A0%BC%E9%95%B7%E7%B7%A8%E3%81%AE%E9%BB%84%E9%87%91%E6%99%82%E4%BB%A3
>本格長編の黄金時代
短編中心だった推理小説の世界は、1913年にE・C・ベントリーが、長編「トレント最後の事件」でミステリに恋愛要素を盛り込んだ趣向の作品を発表すると、多くの作家により長編推理小説の名作が次々と発表され、のちに「黄金時代」と呼ばれる長編全盛期を迎えた。
>ハードボイルドの出現
1928年、ダシール・ハメットが名無しの探偵コンティネンタル・オプの最初の長編「デイン家の呪い」とそれに続き「赤い収穫[28]」を発表。従来の推理小説とは一線を画す「酒、暴力、アクション、恋愛」といった要素の多い「ハードボイルド」と呼ばれる、主としてアメリカの大都会を舞台にした私立探偵ものの嚆矢とされる。 ウィキペディア英語版
https://en.wikipedia.org/wiki/Golden_Age_of_Detective_Fiction
ではシムノン、ラインハート、ガードナー、チャンドラー、ハメット、ケインが
Golden Ageの作家に入っている
一方例に挙げられた「本格長編の黄金時代」は無茶苦茶じゃん
ジョルジオ・シェルバネンコやヤーン・エクストレムが黄金時代の作家になってる
ポスト黄金時代の作家にステーマンやブレイクやバークリーやハルが入ってる
他の項目も編な記述が多い >>986
>ウィキペディア英語版
海の向こうでどう分類されているかは知らんよ
あくまでも日本での話だ
向こでいうGolden Ageと日本でいう黄金時代は別物
海外には本格という言葉はないし、本格の概念に近いパズラーに特別な思いれがあるわけでもないからね 向こうで言う「Golden Age」を乱歩が『幻影城』だったかで紹介するときに使った言葉が「黄金時代」だから
、
同じものだと思うよ >>986のwikiによると、
「探偵小説の黄金時代とは、
似たようなパターンやスタイルを持つ古典的な殺人ミステリー小説の書かれた時代であり、
主に1920年代と1930年代をさす。
そして黄金時代の作家のほとんどはイギリス人だそう。
例外は、ニュージーランド人であり、またイギリス人でもあるナイオ=マーシュ、
ベルギー人であり、メグレ警視シリーズを書いたシムノン、
そしてアメリカ人。
アメリカ人のうち、ガードナーやラインハート、カーやクイーンといった作家たちは、似たようなスタイルを持ってた。
それに対し、チャンドラーやハメットやケインは、よりハードボイルドなアメリカンスタイルを持ってた」
と書かれている。
つまり、シムノンやガードナーやラインハートは黄金時代の作家で、
チャンドラーやハメットやケインは別の作家。
このうち、前者が黄金時代の作家に分類されるのは、彼らの小説の主眼が犯人探しなので納得できる。
――つづく――
かもね >>988
欧米の言葉を引用したんだろうけど日本に入った時点で解釈にずれが生じている。
実際、日本で黄金時代の代表的な作家としてシムノン、ラインハート、ガードナー、チャンドラー、ハメット、ケインなんかの名前を挙げているのなんて聞いたことがない
チャンドラーとか日本においては時代的にも黄金時代の作家ではない
”ミステリー黄金時代”でググればわかるけど、日本人は1920年前後〜1940年手前を黄金時代だと考えている。
これは乱歩が30年代後半にデビューした本格作家を新本格と命名して黄金時代の作家と区別したことが影響している。 Golden age of detective fiction の件は勇み足だったな
撤回する
しかし本格ものに限るとたとえば「殺意」が黄金期のミステリではなくなる
いくら何でもおかしい 伸びてると思ったらわけのわからないことを
本格黄金期の非本格ミステリーというだけのこと
クリスティ以外の黄金期の本格ミステリー作家と
書くべきだったんだよ ホローマンの唄
教授の書斎の扉の前に立つ影はホローマン
鏡の前を通り抜け
いまだ! 秘書を欺け! 閉めろ!
ホローナイフが画布を切る
さよならぼくらの ホローマン
場末の街の間を走り行く影はホローマン
最後の力を振り絞り
いまだ! 一発のチャンス! 兄貴!
ホローシュートが敵を討つ
逃げ去るぼくらの ホローマン
夕闇迫る棺の前に立つ影はファットマン
第四の壁を突きやぶり
そういえばナイフはどこに? しまった!
ホローナイフが幕を引く
戦えぼくらの ファットマン というわけで、このスレもそろそろお開きにしますか... このスレッドは1000を超えました。
新しいスレッドを立ててください。
life time: 1499日 2時間 58分 41秒 5ちゃんねるの運営はプレミアム会員の皆さまに支えられています。
運営にご協力お願いいたします。
───────────────────
《プレミアム会員の主な特典》
★ 5ちゃんねる専用ブラウザからの広告除去
★ 5ちゃんねるの過去ログを取得
★ 書き込み規制の緩和
───────────────────
会員登録には個人情報は一切必要ありません。
月300円から匿名でご購入いただけます。
▼ プレミアム会員登録はこちら ▼
https://premium.5ch.net/
▼ 浪人ログインはこちら ▼
https://login.5ch.net/login.php レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。