『幽霊射手』所収の「第四の容疑者 アンリ・バンコラン氏の事件簿」読みました。
密室の謎自体は一読して理解できたのですが、登場人物の半数がスパイで裏の恋愛感情もあったりして、
「行動の動機」が今一つ理解できません。
頭の中でスンナリ、ストーリーが整合している方がいたら教えてください。
オライアダン(夫)がサン・マリー(妻)の名前が書かれた手巻きの煙草が焼失するの止めた、というシーンがあるます。
夫はもともとこの機密書類を欲しがっていたのだが、妻の名前が書かれていたので仕事より愛情を優先した、と語られていますが、
妻の立場を守る為だとしたら逆にそのまま焼失させる方が正解なんじゃないでしょうか?
また、最後にこの手巻き煙草がいつのまにかバンコラン(探偵)からヴィヨン伯(間抜けな依頼人)の手に渡って、
気づかぬままに自分で消滅させてしまうのですが、それまで持っていたのは夫だったのでしょうか?
持っていたとして仕事より愛情を優先する場合、「使い道がない」のに何故わざわざ持っていたのでしょうか?