「病院坂の首縊りの家」は、後半、20年後の後日談で事件が解決する

この作品の場合、作者自身が20年前に放棄した短編を元にしているという事情も手伝い、
こういう構成になったのだろうけど、この20年間の東京の変化は凄まじいものがあるため、
敗戦直後の薄暗い東京と、経済発展を遂げ活気に満ちた東京とのコントラストがまぶしい

クリスティ「五匹の子豚」、横溝正史「鴉」、「悪魔の手毬唄」など、本編そのものが事件の
後日談というのは、ミステリーでは1つのパターンとして定着しているよね