宅配「シェア2強」に変化 日本郵便の追い上げや新勢力が台頭
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■値上げ遅らせ奏功
「佐川急便に十分追いつける」−。日本郵便の横山邦男社長は、今後の宅配便のシェア拡大に自信をみせる。
値上げ時期を3月に遅らせたことが功を奏し、昨年12月のゆうパックの取扱個数は単月として初めて1億個を超えた。
2017年度のシェアは2割を超える見通しという。

物流コンサルティング会社イー・ロジット(東京)の角井亮一社長は「配送網の余力はまだあるはず」と指摘する。
10年に日本通運の「ペリカン便」を吸収したが、当初想定した相乗効果を発揮できていないためだ。
日本郵便は値上げ後の料金水準も同業大手と比べて低く設定する。
手紙やはがきの配達が減る中で、宅配事業の拡大に向けてアクセル全開で挑む構えだ。