■郵便局DM汚職 元部長が1人で数量検査…不正チェック形骸化「郵便局の体質の問題だ」
3/7(水) 11:15配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180307-00000522-san-soci

ダイレクトメール(DM)の発送代行業者が持ち込んだDMの発送料金を安くした見返りに接待を受けたとして、
青葉郵便局(横浜市青葉区)の元郵便部長らが神奈川県警に逮捕された贈収賄事件では、
元部長がDMの数量の検査業務を1人で担うなど不正防止のチェック機能が形骸化していた。
過去にも同種事案はあり、関係者からは「上司の言動に疑問を持たない郵便局の体質の問題だ」との声も上がっている。

■「俺がやっておくから」

「あとは俺がやっておくから」。捜査関係者によると、青葉郵便局の元郵便部長、長谷川彰容疑者(52)
=日本郵便株式会社法違反(加重収賄)容疑などで逮捕=が同職に就いたのは平成29年4月。
後を追うように、DM発送代行会社「ティーティーオー」(東京都中央区)元役員の山橋政道容疑者(41)
=同法違反(贈賄)容疑などで逮捕=らが、同局に頻繁にDMを持ち込むようになった。

日本郵便の内規では、1千通以上の持ち込みがあった場合、業者側からのDM申告数量が正しいかを検査するためなどで、
3人の局員が立ち会うことが定められている。捜査関係者によると、長谷川容疑者は就任当初はほか2人の局員とともに
業務を担っていたが、徐々に1人で行うようになった。

検査は、業務が忙しい早朝などの時間帯に行うよう長谷川容疑者が設定。周囲には「人手が足りていないから、俺がやっておく」などと伝えていた。

長谷川容疑者が行うはずの検査は、DMの数量の確認を山橋容疑者と同社の元社員、荒井和也容疑者(29)
=背任容疑で逮捕=が行い、その数値の記録を長谷川容疑者が聞き取って検査報告書にまとめていた。