「もうやめにしよう」 過熱する恵方巻き廃棄問題に兵庫のスーパーが一石投じるチラシ「かっこいい」と大反響呼ぶ

 大量廃棄が問題視される恵方巻き問題に、兵庫県内のスーパーが「もうやめにしよう」と一石を投じ、反響を
呼んでいます。前年の売上個数よりも多くの数を用意するのが当たり前のスーパー業界で、あえて余剰分を
作らない施策を取った「ヤマダストアー」にお話を聞きました。

――売上よりも資源確保を優先するという方針にはかなり勇気が必要だったのではないでしょうか。

担当者:売上を後回しにすると言うと、きれいごとの様に聞こえてしまうと思うのですが、実は資源を確保する
ことが巡り巡って売上につながるという考えを持っているんです。
例えば兵庫県でよく食べられる「いかなごのくぎ煮」についても、鮮魚の担当から「いかなごの入荷の量が
減っていて相場が上がっている」という話が出たため、あえて2017年は販売を取りやめました。
いかなごは売上としては大きな商品ですが、弊社の「環境に良くないことはやめよう」という方針もあり、決断しました。

――2018年の節分を終えた今、今回の施策についてどう感じられましたか。

担当者:おかげさまで、8店舗中5店舗で全恵方巻きを完売したほか、割引を実施して完売となった店舗もあります。
ただ、網干店と北野店では若干数とはいえ廃棄が出てしまったので、これは来年の課題として参考にしていきたいと思います。