郵便物集荷廃止、企業「困った」 日本郵便、人手不足で月内めど
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日本郵便が企業などを回って郵便物を集めるサービスを6月末をめどにやめることに対し、中国地方で困惑が広がっている。
人手不足を受けた効率化のため、一定に理解を示す向きもあるが、定期的にタクシーで運ぶなどの対応が迫られ、コストと手間がかさみそうだ。

広島ガス(広島市南区)は1日2回の集荷を頼んでいた。顧客への請求書や領収書など郵便物は月約7万通に上る。
量が多く顧客情報も含むため、すぐには他の業者に切り替えにくい。「悩んでいる」とし、当面は集荷の延長を頼む方針だ。
地場流通大手のイズミ(東区)は既に集荷が終わった。月に1度、取引先への経理関連の書類を社員がタクシーで郵便局に運ぶようにした。
5月は約1300通、6月は約千通を持ち込んだ。広報担当者は「人手不足の事情を考えると仕方がない」と受け止める。

日本郵便によると、宅配便「ゆうパック」が増え、荷物を安定して配達するため、
集荷サービスの要員を配達に回す必要があると判断したという。ゆうパックの集荷は従来通り続ける。
はがきや封書といった郵便物の集荷は、個別企業の事情から必要と認めた場合に無料で応じてきた。
通常は、ポストへの投函(とうかん)や郵便局への持ち込みが原則という。