>>121 追記

ポルトガル方式は、治療と共に説得を行う。つまり、覚醒剤、ヘロインなどは、
「あなたの健康と、家族、社会にとって有害ですよ。止めた方が良いですよ」と、
説得される。

薬物依存症患者は、それが「有害である」と気づいている。
だから、穏やかに説得を受け入れるのだ。

例えば、止めた後に売人が接触して来たとする。半数はまた買うかも知れない。
しかし、半数は警察に密告するかも知れない。

半数の買った人は、何回か使用して「有害・実は止めたい」と思っているので、
その半数は、逮捕の危険がないから警察に密告するかも知れない。

違法状態より確実に密売人の密告率、逮捕率は上がる。

そうやって、徐々に「依存症患者と売人」=「需要と供給」が減って行ったのが、
ポルトガル方式である。

日本の一年以内覚醒剤使用率は0.3%。ポルトガルは0.05% である。