多数の論文を検証した米国科学アカデミーによる最新のメタアナリシスによると、
精巣がんに関しては、『統計的関連性』だから、交絡因子を排除できず因果関係も示されない、
限定的エビデンスでエビデンス・レベルとしては低いね。

大麻喫煙と以下との『統計的関連性』には限定的エビデンスがある:

・非セミノーマ型精巣胚細胞腫瘍(現在、頻繁または慢性大麻喫煙)(5-3)

しかも、国立がん研究センターも『比較的まれな腫瘍』で死亡率も少ない。

精巣(睾丸)腫瘍 基礎知識:[国立がん研究センター
http://ganjoho.jp/public/cancer/testis/index.html

精巣腫瘍にかかる割合(罹患(りかん)率)は10万人に1人程度とされ、比較的まれな腫瘍です。

精巣腫瘍による死亡が、がんで亡くなる人全体に占める割合は0.1%未満と少なく、比較的予後の
よいがんの部類に入ります。日本人の罹患率は、男性100万人あたり、10-15人程度と少ないのですが、
年々増加傾向にあります。

大麻使用率の少ない日本で『年々増加傾向』と言う事は、大麻以外の交絡因子が強く作用している。

しかも、大麻で増えるとされる(実際には10万人に1人が2人になる可能性)としても、
『非セミノーマ』の5年生存率92%。

精巣腫瘍診療基本アルゴリズム
http://jsco-cpg.jp/item/25/algo.html

特に非セミノーマのpoor prognosis 群の向上は目覚ましく,約70-80%の全生存率を得られる。

これは実際の大きなリスクとは考えにくく、大麻を禁止する理由には成り得ない。