米国のメキシコ関係:へロインの需要と供給に関する包括的なレビュー 公開日:2016年12月16日
http://irep.ntu.ac.uk/id/eprint/29716/1/7320_OHagan.pdf
メキシコにおける薬物暴力:2016年までのデータと分析 2017年3月
https://justiceinmexico.org/wp-content/uploads/2017/03/2017_DrugViolenceinMexico.pdf

この2つ研究論文は簡単に言えば、
アメリカの大麻合法化・医療大麻解禁により大麻密売の収益が下がり
カルテルはその損失をカバーするために、ヘロインや覚醒剤やコカインなど、その他の「ハードドラッグ」の密輸を増やしたってこと。
その結果、米国でのオーバードーズ蔓延に大きく貢献したってこと。

その後のアメリカは、オーバードーズ死者が超絶激増し、とうとう非常事態宣言まで出された。
Drugs Involved in U.S.Overdose Deaths,2000 to 2016
https://d14rmgtrwzf5a.cloudfront.net/sites/default/files/styles/content_image_landscape/public/overdosedeaths1.jpg?itok=-YyKz7Zg
https://d14rmgtrwzf5a.cloudfront.net/sites/default/files/styles/content_image_landscape/public/drugdeaths1.jpg?itok=Az8Evnvn
死者数(暫定値)はヘロイン15446人。コカイン10619人。覚醒剤7663人。
メサドン以外の合成オピオイド20145人。天然および半合成オピオイド14427人。メサドン3314人

最も鋭い増加は、20,000以上の過剰摂取による死亡でフェンタニルおよびフェンタニルの類似体
2015年のオーバードーズは52,404人
2016年薬物過剰摂取による死亡は推定64,000を超える。前年比推定22%増加、十年でほぼ倍増。

この超絶激増は自然増じゃなく売人により潜在需要が喚起されているとしか思えない。
まだ断定ではないが、大麻合法化・医療大麻解禁するとその他の薬物が密売される可能性は現実のものになっているのだ。