大麻抽出製剤「サティベックス」
癌性疼痛に関しては、
疼痛治療剤「サティベックス」が、後期臨床試験で期待していた効果を示さなかったことが明らかになった
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0KH1OR20150108
>GWP.Lと大塚製薬が共同開発中のカンナビノイド系がん疼痛治療剤「サティベックス」が、
>後期臨床試験で期待していた効果を示さなかったことが明らかになった。

多発性硬化症に関しては、
大麻ベースの多発性硬化症薬がイングランドとウェールズを分ける 2017年7月23日日曜日
http://www.telegraph.co.uk/finance/newsbysector/pharmaceuticalsandchemicals/11146849/England-Wales-divide-over-cannabis-based-MS-drug-looms.html
>米国国立衛生研究所(ニース)は、SativexとFampridineを
>費用対効果に優れていないため使用しないことを決定したMS(多発性硬化症)の最終ガイドラインを発行した。

>「SativexとFampridineの莫大な費用は、わずかな利益と比較して、
>その使用を正当化するものではなく、MS患者のケアを改善するためのより良い方法があります」

COMMISSIONING GUIDANCE Cannabis extract(Sativex)
http://www.birmingham.ac.uk/Documents/college-mds/haps/projects/WMCSU/WorkProgramme/EvidenceReviews/Sativex.pdf
>Sativexは有効性と安全性に関する現在の証拠が その使用をサポートするには不十分であると考えられています。
>プラセボとSativexの公表された比較の結果 多発性硬化症の患者の痙性の治療は矛盾していた。
↑↑
要は、より良い治療法があるから費用対効果が悪いSativexの処方にNOを出したってことか。
価格が高いのもあるが、不確実性や効果や副作用や社会リスクなど総合的に見て不合格なんだろう。

制吐作用に関しては、
効果が期待できるものの、大麻治療の有害事象として逆に嘔吐することがある。

コデイン並の疼痛効果・化学療法中の制吐作用・多発性硬化症の痙性症状の緩和の3つには中程度のエビデンスがあるが、
どれもこれも欠点がありイマイチだ。無理にサティベックスを解禁する必要性は低い。