大麻市場は益々活性を極めている。

大麻合法化により、有害な酒、タバコ、処方薬の使用が減れば公衆衛生にとって良いことだ。

株式市場にふわり、合法大麻の香り
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25411790W8A100C1000000/

18年も好景気を背景に優良株の快進撃が続くが、これに負けず劣らず市場で話題を
呼んでいる銘柄がある。「大麻」関連だ。

カリフォルニア州で1日、娯楽用大麻の販売が解禁された。全米で最大の人口を抱える
同州での販売開始で、米国民の5人に1人が合法的に大麻を入手できることになった。
米国では東部マサチューセッツ州やメーン州などでも年内に合法化される見込み。
北米の大麻市場は16年の67億ドルから21年には202億ドルに拡大するとみられている。

カリフォルニアでの販売開始を前に、上場する大麻会社として世界最大とされるカナダの
キャノピー・グロースや、同社に出資する米ビール大手コンステレーション・ブランズなど
関連銘柄には昨年末から買いが先行していた。大麻銘柄で構成される米国初の
上場投資信託(ETF)である「ETFMGオルタナティブ・ハーベストETF」は12月最終週
から今月3日までの約1週間で3割強も水準を切り上げた。

4日にはセッションズ司法長官がオバマ前政権による大麻規制緩和を撤回する方針を表明。
合法化の流れが逆行しかねないとの観測から関連株やETFが軒並み下げたが、これで
投資熱が一気に冷めるとの声はまだ少数派だ。連邦政府の出方を見守る必要はあるが、
米国民の6割超が合法化を支持するだけに、大麻産業の成長は簡単には止められない
との見方は根強い。

むしろ、やきもきしているのは小売業界かもしれない。「大麻がもたらす脅威はアマゾン
(・ドット・コムのネット通販)どころではない」。大麻市場の調査会社カナビス・コンシューマー・
グループ(CCG)は昨年11月、薬局やスーパー、コンビニエンスストアや酒店などの小売店は
大麻使用の拡大を深刻に捉えるべきだと指摘した。