https://wired.jp/2016/04/23/americans-addicted-prescription-opiates/

>その結果、慢性痛に対してオピオイド系鎮痛剤が処方されることが広まり始めた。
CDCの試算では、10人に1人の米国人が慢性痛を治療しているという。
だが、慢性痛というのは実に曖昧な言葉だ。イライラさせられる程度の痛みであれ、ひどく辛い痛みであれ、痛みの感覚が半年以上続くことと定義されている。医者は苦痛を最小限にすることを期待され、鎮痛剤としてはオピオイド系の能力は極めて高い。
ただし、副作用も強い。薬物規制の歴史に詳しいレンセラー工科大学のナンシー・キャンベル教授はオピオイド系鎮痛剤について、「治療的な処方と危険な処方の差がごくわずかなのです」と述べる。

ただし「現在は、オピオイド系鎮痛剤が危険なレヴェルで広まりすぎたことが理解されてきています」とも、キャンベル教授は述べる。
米国では1999年から2014年までの間に、16万5,000人が処方鎮痛剤のために亡くなっている(オピオイド系鎮痛剤は薬物依存になりやすく、米国では2000年以降にヘロインを乱用した者の75パーセントが、処方薬のオピオイド系鎮痛剤の乱用から始まったとされている)。