>>476 追加情報

大麻(特にTHC)は、幸福感など感情を司る内因性カンナビノイドと同じ働きをする。

・大麻は、内因性神経伝達物質アナンダミドおよびジアシルグリセロールの効果を模倣する

・特にTHCは、これらのエンドカンナビノイドの効果を多かれ少なかれ模倣する

大麻及び大麻樹脂事前審査報告書(2016)
http://cannabis.kenkyuukai.jp/images/sys%5Cinformation%5C20170727184153-CC97B4F97654A980E12F5DE2CD6F31D69E0D99694120CC65742EC63D9DCF4585.pdf

脳は、カンナビノイド受容体のアゴニストであり、シナプス結合性に変化を
生じさせるアナンダミドやジアシルグリセロールなどのいくつかの物質
(内因性カンナビノイドまたはエンドカンナビノイドと呼ばれる)を生成する。

エンドカンナビノイドは、神経活動中および神経活動後の細胞膜における
リン脂質の分解によって産生される。

大麻は、内因性神経伝達物質アナンダミドおよびジアシルグリセロールの
効果を模倣する(Devane WA et al., 1992; Di Marzo V et al., 2001;
Mechoulam R, Fride E and Di Marzo V, 1998; Segiura T et al., 1997) 。

植物起源のカンナビノイド、特にTHCは、これらのエンドカンナビノイドの
効果を多かれ少なかれ模倣する(Grotenhermen, 2004)。

内因性カンナビノイドによる逆行性シナプス伝達の模式図
http://proposal.ducr.u-tokyo.ac.jp/ccr_usr/data/image/org/04860/04860_01.jpg

シナプス後部の神経細胞のフォスフォリパーゼC(PLC)活性化で2-AGが作られる。
2-AGは逆行性にシナプス前終末のCB1受容体に作用して、伝達物質放出を抑制する。