2017年8月31日、中国メディア・看看新聞Knewsによると、行方不明だった中国人女性・危秋潔(ウェイ・チウジエ)さんの遺体が北海道・釧路の海岸で見つかった。
生前の危さんが最後に立ち寄ったカフェの店主が当時の様子を語った。

7月23日、危さんは店に入ると、奥の席ではなく、あまり選ばれないレジに近い席に座った。
注文したのはカプチーノだった。手にしていた白い紙袋を隣の席ではなくテーブルの上に置いて、
ちょうど顔が隠れるような格好になっていたという。

カフェの店主と妻は、危さんは近寄りがたい様子で、1人で考え事がしたいという雰囲気を持っていたと話した。
手にはスマートフォンを持っていたが、まなざしは絶えず窓の外の風景に向けられていたという。

店に入ってきた時から普通の人とは様子が違うと感じていたという。通常なら、店入ってくる時は笑顔だったり、楽しげな表情していたりするが、
危さんはそうではなかった。また、言葉を交わして日本人ではないことがわかったが、普段はグループの客が多く、
危さんのように1人きりで訪れる女性はめったにいないという。

普段から客とは話す機会が多く、中国人観光客にもよく話しかけているが、危さんは話しかけられるような雰囲気ではなかったという。
遺体が見つかったと聞いて、店主と奥さんは「まだ若いのに…」と死を悼むとともに、日本語が話せた危さんにあのとき話しかけていればと後悔の気持ちを明かした。

店では危さんが当時座っていた席に白い胡蝶蘭を飾り、その早すぎた死を悼んでいる。(翻訳・編集/岡田)