大阪大学分子神経科学 木村文隆准教授への反論 ー 警視庁の大麻プロパガンダに立ち向かう その3
http://www.greenzonejapan.com/2019/01/29/police_3/

唐辛子をバケツ一杯食べてお腹が痛くなった人をみて、「カレーライスは危険だ!」と言えるのか?

木村グループの研究では、化学合成された THC のみを使用しています。

一方で、天然の大麻草には 100種類近いカンナビノイドと、その他にもテロペノイドと
呼ばれる植物の芳香成分が含まれています。これらの成分が合わさることで初めて、
大麻草の薬効が発揮されると言われており、これを専門用語でアントラージュ効果と言います。

喩えるなら、天然の大麻草はさまざまなスパイスを混ぜて作られるカレー。
一方で木村先生が実験で使ったのはトウガラシだけ。

木村先生の仰っていることは、唐辛子をバケツ一杯食べてお腹が痛くなった人をみて、
「カレーライスは危険だ!」と主張するような印象を受けます。

大麻を注射で使用することはなく、吸入の方がより自然な投与方法です。
再びトウガラシに喩えるなら、木村先生の言っていることは、トウガラシを
目の粘膜に塗って痛がるのをみて、「やっぱりカレーを食べるのは危険」と
主張しているようなものです。

木村研究とは、最も脳が発達する赤ちゃんの時期に、通常摂取量の10倍近い量を、
しかも注射にて投与した実験であるということを、前置きとして説明するのが科学者
としての真摯な態度ではないでしょうか?

動物実験の結果をもって言えることは、人間にも影響がある「かもしれない」
というレベルであり、断定と推論の使い分けは文章を書く際の基本です。