>>312

>バルビツールはベンゾジアゼピンじゃないような気がするが…

バルビツールは致死性が高いので危険であると思われていますが、それよりももっと根本的に問題なのは、強力な中枢神経抑制剤であるが故に服用者に抑うつや希死念慮が生まれるということです。
依存と耐性によって服用量が徐々に増えて行きますが、それに伴なって、死にたいと思う気持ちが強まって行くのです。>>278

それまで使われていたバルビツールに代わるものとして登場したのがベンゾジアゼピンです。
ホフマン・ラロシュ(Hoffmann-La Roche)が1950年末から1960年初期にかけて、クロルジアゼポキシド(chlordiazepoxide)やジアゼパム(diazepam)といったベンゾジアゼピン系薬剤を開発・製造・販売し、
その後他社もベンゾジアゼピン系薬剤を手掛けるようになりました。
バルビツール程に依存性も致死性も強くはなく、安全な薬剤であるというロシュを初めとする製薬会社のプロモーション効果が働き、ベンゾジアゼピンはバルビツールに代わるものとして市場を席巻しました。
ベンゾジアゼピンが初めて世に出てからもう50年以上経つのですが、未だに「最近の睡眠薬は昔のものと比べると安全です」と患者に言ったり、書物に書いている医師がいるのです。
ベンゾになってバルビツールと比べると確かに致死性は弱まったと言えますが、中枢神経抑制作用はベンゾでも変わらないのです。
抑うつをもたらすという作用は依然としてベンゾでも残るのです。


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