「絢音ちゃん…」
いいですよ、目の前で、しても。そう彼女に言われたとき、私は耳を疑ってしまった。

グラビア写真の撮影の小休憩中に、小部屋で二人きりになった時のことだ。
彼女…鈴木絢音ちゃんに、私はペットボトルのお茶を渡そうと、
絢音ちゃんのために用意された楽屋に上がらせてもらった。
彼女は部屋に一人きり、床に腰を下ろし、顔を右に向けて窓の外に目を向けていた。

「休憩中に失礼します。これ、お茶です。飲んで下さい。」
私がそう言い終わる前に彼女はこちらに目をやり、ありがとうございます、と小さな声で言った。
その瞳は見るものすべてを吸い寄せるような、不思議な奥深い光を湛え、黒く澄んでいた。

…この壁紙、かわいくないですか?
絢音ちゃんは、お茶を受け取りながらそう問いかけてきた。
「…そうですね、こういう花柄、昔、昭和の頃はよくあったのかな。
 昭和レトロというか、でも、この日に焼けた感じは、もう昭和そのまま…」
あはは、昭和って何回言うんですか?と彼女は笑い、私もつられて笑ってしまった。

(中略)

じゃあ、そういうことする機会もないじゃないですか。
…いいですよ、目の前で、しても。

その言葉にどれほどの覚悟が込められているか、
膝下まであるミントグリーンのスカートを彼女がその両の手でたくし上げ、
やわらかそうな太腿が露わになったときに私は理解した。

こういうので、興奮するんですよね?男の人って…。
少し自信なさげにそう話す彼女の好意に甘えさせてもらおうと、
私は自分で自分の性器をしごきはじめた。

…こんなの見るのはじめて…。すごい…。
私も人に手淫を見られるのは初めてだったが、早くもそれは大きく太く、
これまでにないほど固くなっていた。

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