詩の初心者なので、いろいろ教えてください
「かおり」
眼鏡を外した方が
空が綺麗に見えて
盲目の人には
かなわない僕かなぁ
ファウストをかいでみたいし
薔薇を聞いて見たいよ
でも五体満足の僕には
かなわない夢かなぁ
昨日の僕より少し
確かに老いたんだろう
こするとあかがでるから
こすると少し痛いし
明日死ぬかなぁ
来年死ぬのかなぁ
二十年後かなぁ
眼鏡の度、少し上げた方が良さそうだ
明日にでも 「ビックバンと僕と」
宇宙の生まれた爆発が駆け抜けて
今の瞬間まで一瞬で目の前を駆け抜けるのだ
今俺が記憶の中のそれをたどれば、
時間より先に今を超えて行けるのだ
つまり何だ、けなす方もけなされるほうも
地球がビックバンの破片なら
全て手榴弾の破片のようなものか
結局その日は寝て、次の朝やっぱり見えたのだ
その大きな始まりの余波の、行く道とそのおさまるのを
やはり僕も手榴弾の破片さ
「ナマケモノ」
二十時間寝て 排泄と性交のため起きて
そうやって生きるのが ナマケモノだよ、すごいんだよ
絵なんか書かないで サッカーもしないで
そうやって死んでくのが ナマケモノだよ、他にはいないよ
記録には残らないで 歴史には残らないが
死ななきゃ満足だよ 子供を作れればいいのよ
ちっちゃなめをしてるね よく見えないのかもね
耳は隠れているのね よく聞こえないのでしょうよ
いつも生を見てるよ それがナマケモノよ
いつも死を聞くのよ それがあののろいナマケモノなのよ 「くすんだオルゴール」
ひどく虚ろな気分で
木製のオルゴールが目に付く
回せば回すほどせっかちにかなでる
伸びをする僕は
あぁ。
もう疲れてしまった
こげ茶のお気に入りのデスク
黒光りのペンも好きだ
だから余計消えてしまえと思う
目を閉じる僕は
あぁ。
もう疲れてしまった
全部手に入れた気がして
全部失った気がして
オルゴールはその二つを一つにしたシンボルだ
あの美しい音色はアイロニーだ
ファウストにあてられ
あぁ
僕はもう疲れてしまった 「そこに或る草」
夢をみて
眠る
緑の草がそこに或る
月の灯りにぽつり
影を落としてぽつり
その草は 忘れていた
それはあるいみ賢明だ
いつかさめる夢をみて
そこに或る草 「深海T」
逃げも隠れもしないはずなのに
なかなか見つからないのは
頭が大きくなるにつれてメクラになったのかそれとも
メクラになりたかったのかでしょう
だからこそ僕は、
沖縄県の観光名所と呼ばれる
見た目に綺麗なビーチで
境遇の似た4,5人の観光客と共に
10m程潜ったことのあるというだけの
その僕は、それでもいうのです
争いを恐れ深海に住むことにした
あの深海魚のおじいちゃんのおじいちゃんの
まだまだ前のおじいちゃんのおじいちゃんの
その魚の判断は正しかったのかと 「深海U」
山のように見えていた
そのメタファーを一度受け止めてみて
コーヒーはやけに苦く感じるが
青年は気にしない
印象の話だけれど、その小さな背中を支えるのは
世界中を探して一人か二人に限ることであろう
だからこそ青年はそうしてただもくもくとコーヒーをのむのである
そろそろ朝日も本格的に体を燃やし
街を動かしはじめよう
川のようにみえていた
そのメタファーを一度こわしてみて
トーストは水分を奪っていくが
青年は気にしない 「深海U-V」
よくみればわかる
奥にある
音が少しする
だから僕は手を伸ばしたのだけど
夢は現実を帯び
少しずつ逃げ場はなくなり
もうだめだと思った僕は
だから僕は手を伸ばしたのだけれど
お願いだから一度だけ
仮面を外しておくれよ 「深海V」
人の目に触れ
愛され
そんなことがたまらなく気持ち良くて僕は
過剰に人の目を避け
人の愛をこばみ
そしてひとりぼっち
ゆがんだ愛や
女や
そんなことが瞳をくもらせ僕は
過剰に闇を敬い光は嘘だと主張し
そしてひとりぼっち
ほんとは愛したくったって
あなたのことも知りたくったって
僕はひとりぼっち うむ。あなたの詩を全て読みました
非常に素晴らしいポエム達ですね
御自分を初心者と御謙遜されていますが、いやはや
これで初心者であるなら、私ども一体どうすればよいのでしょうか?
哲学的かつ官能的、斬新な言葉の配置と機能性を重視した修辞
三武克彦先生の著書「全能と死すべし」にも記されていましたが
ここまで、自己を浮遊させたポエムは
社会と自我を律法的に切り離したまま
世界と腓返りしてしまう傾向が強くなってしまうのですが
それを見事に「僕」という形而上的な暗喩によって打破しつつも
バロウズがビートニックで試みたカットアップ的な手法で
無意識さえも切り刻み、言葉の新鮮さを保ちながら
革新的に社会と向き合おうとしていらっしゃる。
ランボーやボードレール、はたまたフェイトマーの名著「超カオス理論」を読破した時の衝撃に近い
ニュージェネレーションによる新しい現代詩の息吹きを感じました
是非、このまま書き続けてもらいたいです
拙い感想で失礼しました
敬具 うん。底が抜けてていい感じ。
底抜けに詩情が漂ってる。
支持します。 「walking,standing,walking man」
終わらないようにみえる 今日の連続で
もう前がみえない
猫背気味だって注意され
俺の勝手だろって傷ついて
日本の人はやっぱりタフね
逃げ腰だって気がついて
だって考えるなっていわれたって
膝の痛みはいつからだっけ
普通のサラリーマンはやっぱりタフね
吐いた息が外気に触れて凍える
生の証なんでしょう
街並みは何か思う人で溢れて
二本足がやけに不安定だ
あっけらかんだ
顔をしかめかしげて僕は歩いていった
子供の頃も、よくそんな顔してたっけ 「月灯り」
コーヒーは、今日は紳士だ
久しぶりにこうやってなかよく
夜を過ごせる
ところで、
月の灯りが、今日はやけに濃いのだけれど
カーテンを閉めて
電気をつけるのもしゃくだし
あぁ、あれが月か
そうか、
今日は書くのをやめて、
軽く月見をしようか
ごらんよ 「シュークリーム」
スカートの下に履いている
あの少し薄紫がかったあの、
その下着こそが彼女のアイデンティティだ
俺は朝の仕事をなんとなく終えて昼休み、
いつもの食堂をなんとなく避けて
コンビニに寄るんだ
そして、なんとなく
いや、なんとなくというか、
こう直感的に、肯定的に
積極的になんとなくとったのが、この、
このシュークリームだ
らどどろろろろろ
デスクで食べよう 「パズル」
意図されていようが崩された以上、組み立てるのは、本能か 「夢水」
いろんな色の水を、口に含んで 今日は、ギターを抱え歌う
赤い色の水がつーっとこぼれて
少年ははにかんだ
いろんな色の水を、口に含むのは 色をはっきりばらしたくないのだ
青い色の水がサーっとこぼれて
少年ははにかんだ
いろんな色の水を、口に含んで 今日もギターを抱え歌う
黄色の水がタラーっとこぼれて 少年ははにかんだ
いろんな色の水を全部こぼして 今日は何も持たずに
服で地面の水を拭って 少年ははにかんだ 「野糞」
君が今日も覗くその深い深い深い穴に
何度となく落ちていった光と影と牛と豚と鳥と
(あと二十億年後にはもう、穴は穴としてそんざいしていないだろうが)
東京タワーに意識がある可能性程には
君や僕も気がついているだろう
アダムもイブも気がついてはいたんだろう
さて、いまはこうして一人
火星や土星に感化された男が
深い穴に落ちた牛や豚や鳥の気も知らず
ただただ持て余しているのだ
野糞にハエがたかる以上、
きっと僕の、たとえ涙さえ
深い穴に染み入ることもないのだろう 「ラジオのニュース」
無邪気なシマフクロウ
ホーホー
ラジオのニュースと似ている
だけど俺はニュースは嫌いなのだ
つまり俺は例えれば、ミミズなのだ
柳が風に吹かれ
ゴウゴウ
テレビのタレントも似ている
だけど俺はタレントはきらいなのだ
俺は例えればまた、モグラなのだ
無邪気なシマフクロウ
ホウホウ
俺以外はみんなそれとかわらん
きっと俺は俺が嫌いなのだ
俺は例えればまた、一人のヒトなのだ 「ストックホルム」
静かであれば良好だろう
酒を飲んで暴れる親父が
あの親父こそ美しい反例だ
静かであれば良好だろう
燃え上がれば二酸化炭素を
はげしく吐いてハイになるのだ
なぜ好きになったかを聞く前に
あなたが生きたい理由の方を教えて
いま私の掴んでいる
おそらくバラの棘は
あなたの掴んでいる割れた鏡に
映されてより美しく見えているわ 本格的に名前と鳥をつけようと思って、
鳥ごと変えてしまいました
連投規制が結構厳しいですね…
似たようなことをしている、
自分とは比べようにならないレベルの、
雑草さんという方がおられますが、
自分も三年後にはあの方か、それ以上のものが書けるようになってるよう、
感性を磨き上げて行きたいです 「ラジオのニュース」
無邪気なシマフクロウ
ホーホー
ラジオのニュースも似ている
だけど俺はニュースは嫌いなのだ
俺はまた、ミミズなのだ
柳が風に吹かれ
ゴウゴウ
テレビのタレントも似ている
だけど俺はタレントはきらいなのだ
俺はまた、モグラなのだ
無邪気なシマフクロウ
ホウホウ
俺以外はみんなそれとかわらん
きっと俺は俺が嫌いなのだ
俺もまた、一人のヒトだ 「海の底(深海W)」
一期一会で
深海に存在するものの
一人として
やわらかい
心臓を一突きして肉を
咀嚼して
一蓮托生で
さばききれないものを個々に
胸に抱えて
(いる) 「衝動」
衝動
僕は歌っていた
衝動
僕は描いていた
衝動
僕は走っていた
衝動
僕は貪っていた
たまらなく苦しくて
衝動はやっと詩になった
衝動
衝動
ホリエモンのブログ 元ニート でググれ
腹よじれてワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 「胸が高鳴る、初恋だから」
なんとなく、僕は君に話しかけよう
なんとなく、君はいつもぼんやりしている、それは君曰く恋煩いなのだ
なんとなく、僕はややしたの方を見る、彼女の言葉に動揺したのだ
「みずがなる」
みずがなる
みずがながれ、おちて、なる
かわとなる
みずがながれ、ながれ、なる
いみとなる
ひとがきいて、よんで、なる
ひととなる
ひとがくんで、のんで、なる
くもとなる
ひとがかわいて、のぼって、なる
ゆめをみる
みずはのぼって、ねむって、みる
みずがなる
みずがながれ、おちて、なる 「蝶々」
みどり、あお、きいろ
フワッ
はな、つち、ちょうちょう
あっ
ひとつ、ふたつ ひとつ
とんでいく
あお、しろ
黄色
蝶々 >>30
>「胸が高鳴る、初恋だから」
点つけない方がリズムいいよ
>なんとなく、僕はややしたの方を見る、彼女の言葉に動揺したのだ
理由があるんだから、なんとなくはおかしいよね
君と彼女、同一でしょ?統一した方がいい
それとなく、限りなくとかの選択肢も考慮した?
ほかの作品からも語彙不足を感じる
純文学を読もう >>33
なんとなく〜にしたのは、
の部分の時、本人はその行動の意味を理解してなくて、
その後理由がつくっていうことの、
違和感を感じてほしかったんです
タイトルの点もその理由からです
君と彼女は、ゴロで分けましたが、
統一することを優先するべきでしょうか
語彙不足は、現状一番の不安でしたので、
純文学、いろいろ読んでみます
おすすめの作品、教えていただければありがたいです >>34
なるほど(´∇`)
>君と彼女は、ゴロで分けましたが、
統一することを優先するべきでしょうか
ちゃんと理由があるならそれでいいと思うよ
>僕はややしたの方を見る
やや下…漢字にしないの?
とにかくたくさん読むことが必要
まずは夏目漱石の作品群とかどうかな?
とても綺麗な文章で現代人にも読みやすい難しいけど安部公房もおすすめ
難しい語彙や独特の比喩、言い回しが豊富で面白いよ けしゴム
自分が書きちがえたのでもないが いそいそとけす
自分が書いたウソでもないが いそいそとけす
自分がよごしたよごれでもないが いそいそとけす
そしてけすたびにけっきょく自分がちびっていって きえてなくなってしまう
いそいそと いそいそと
正しいと思ったことだけをほんとうとおもったことだけを 美しいと思ったことだけを自分の代わ
りのようにのこしておいて
>>35
やや下、は変換ミスでした…
詩では致命的ですよね
読む方も、深読みしてしまったり、ノイズになっちゃう…
なおして投稿するようにします >>36
小学生の作品と聞いて、すごいと思ったら、
盗作だったらしいです
アーティストとして
表現者として
あえて下手に
人を
蹴り続ける
蹴りつける
骨が、折れても
あざが、できても
ときには乱暴に言葉を吐く
吐き散らかす
はきちらす
舌を、かんでも
声が、枯れても 「walking,standing,walking man」(修正)
終わらないようにみえる 今日の連続で
もう前がみえないし、
今日は逃げ腰だったって気がついた
考えるなっていわれたって、
吐いた息は外気に触れて凍える
生の証なんでしょう
街並みは何か思う人で溢れて
二本足がやけに不安定だ
なのにあっけらかんだ
あぁ、顔をしかめかしげて僕は歩いていった
子供の頃も、よくそんな顔してたっけ んー、いくつか読んだけど、
いっこうに世界観がつかめない。
僕ら詩人はさ、自分の価値観とか、世界観というフィルタを通して、
この世界の意味性とか無意味性とかを解釈していくんだけど、
作者さんはその解釈という行程をすっとばして
言葉を発してるように見える。
だから作風が安定しないんじゃないかな。 >>43
あまり金太郎飴のようにならないように、
今の自分だったり、過去の自分、電車の隣の席の人、未来の自分、バイト先に来た酔っ払いのおっさん、宇宙、地球
みたいに、いろいろな視点でみるようにしてるんですが、
もう少し、自分を大切にして行ったほうが良いのでしょうか…
ありがたいアトバイスなのに、言い訳がましくて申し訳ないです… 「ROOTS」
間違いなく、ルーツはあの太陽である
太陽に降り注ぐ陽射しは、
少なからず、
海をとかし空をうみ
陸地にすべての愛をはぐくみ
第二公園のベンチにもまた、愛をはぐくむ
雨も、太陽があってこそである
月も、太陽があってこそである
しかしながら、
晴れと雨は同列である
どちらも太陽があってこそなのである
光も闇も、太陽があってこそなのである
しかしながら、きっと、
雨はまた、雨を生み出す太陽はまた
晴れを生む太陽とはまた、
違う太陽なのだと思う
その太陽こそ月を輝かし、そのついでに闇を生んでみてはいるのではないか
その太陽は、また、雨を降らし、そして、きっと、
僕のルーツでもあるんだろう 「操作ー意識」
全部同じにみえる
どうやって区別してきたんだろ
全て押し戻される
どうやって消化してきたんだろ
全く歩けなくなる
どうやって歩いてきたんだろ
上手く話せなくなる
文法はわからないんだよ
わからなくなる
しんぞうの、うごかせない
あ、あぁう 「Visual」
相当病的だよ、充分キチガイだよ、
なんでわかってくれないんだよ、
食うために殺すじゃねぇか
リンゴもぐ手は何の暗示だよ
なぁ、せちづれぇよ
俺には難しいことばっかりだから、
やっぱりもういいけど、
少なくとも、彼女、セックスした後だろ
電車で席に、今座った、あれ
あの女の頭ん中もきっと、
俺とかわんねぇよ、相当病的だよ
ビジュアルは、まぁ確かにわるかぁねぇよ メディアに騙されて、民主党へ投票した人へ
橋下維新が国政にでるそうです。
民主が売国だから次の選挙では、日の丸を大事にするイメージで橋下維新に投票は絶対だめです。
橋下も人権擁侵害救済法案、外国人参政権、移民推進、道州制、一国二制度等推進する民主以上の超売国です。
民主がメディアで作り上げて選挙に勝ったのとおなじように
メディアは今も在日支配であるのにもかかわらず
なぜか、橋下は日教組、労組、公務員を叩くヒーローみたいな扱いで報道されており
民主に騙された層の受け皿が維新だと、橋下のパフォーマンスで刷り込んでる最中です。
維新に投票したら、今回の民主に投票したのと同じ、それ以上に酷いことになります。
膨れ上がった民主の不満票を維新へ流して、もう一度日本国民を騙そうとしています。
将来は今以上に、日本人の支払った税金で外国人が補助を受け、非常に多くの外国人が住む地区が出来上がります
これでいいのですか??
民主党を選んでしまった教訓を生かして
TV等の報道だけで判断しないで自分で調査確認してください。 彼女は、手玉に取ろうと、
思ったことと反対のことをいい、
罪滅ぼしの代わりにほほえむので、
僕はその姿みて、
いかりやら悲しみやらよくわからん感情をひとまとめに微笑むのです
突然町の中で、
今自分がどんな顔をしてるのか不安になって、
鏡を探す代わりに微笑むのです
そうやって、簡単に微笑み続けてしまうので、
取り返しがつかなくなり、
金曜日の夜ついに、居酒屋で大笑いして、
記憶も曖昧なまま家に変えるのです
そして土日と、
月曜日からを憂いて、
微笑むのです
「ひとまとめに」
結局無意味な生活の分、
余裕が与えられた分、
おおきなあたまをして、
あるいてるよ、
転ぶよ 「ため息」
ため息のいろが優れない
自分のために流すため息
夕日のいろが優れない
明日を憂いてみる夢は、
僕の好きな人物像が
しっかり投影されたりして
目が覚めて、今日もアンニュイだ 「最後の日」
ひのとりがとぶとき、
ひとは不安にかられてしかたがない
僕はそのときやまの中で、
青い空を黄色にすることを考えたりしてる
逃げ惑うときひとは、
自分を失うとたとえられる
自分に一杯になったひとは、
自分を失うそのかんじは、
やまの中で空を黄色にすることを考えたりしてる僕でも、
ついついめがうばわれてしまう 「ふたついる」
あなたがいて、
わたしがいることをかんがえる
くろがあるから
しろがあるなら
黒がこければこいほど、白になれる
こくないと白にはなれないんだとおもう
めいっぱいの白には
めいっぱいの黒がある
めいっぱいの空を見上げて、
僕はここにいる 鉛筆
木でてきた鉛筆を持って、
こすりつけて書くのは、
絵、
絵。
きまりのない
絵。
描く。
時には音をつける
時には歌をつける
時には語るように
時にはひそひそ語るように
時には奏でるように
時にはギターを爪弾くように
その削れやすい鉛筆を持って
こすりつけて描くのは
あの日のこと、
今日のこと、
明日のこと、
頭の中のいろんなこと
時にはあなたのような
時には野良犬のような
時には鬼のような
時には僕自身のことも
時には恥ずかしいことも
そんなふうに描いたのはできるかぎり大きな大きな絵 からからぐさ
なる草
ならない草
からからなる草
珍しいから好きなんだ
からから
からから
香る草
匂う草
甘く香る草
苦く鼻をつく草
全部一つにまとめちゃうんだ
ふわふわ
いがいが
きらきらする
くらくらする
にらにらする
ひらひらする
いわいわする
しるしるする
いろんな草がある
珍しくても好きなんだ
不器用と傘
粒、雨粒、落ちる、傘をさす、
粒、雨粒、弾ける、傘が弾く、
君、姫君、濡れる、傘に入る?
君、姫君、濡れる、僕が濡れる
僕、僕は僕、泣く、君に泣く
僕、僕は泣く、泣く、すると一人
君、君は側に、泣く、だけど一人 ゆらゆら
動かないもの、動くもの、
動かしたいもの、動かしたくないもの
そのあいだをぼくは、ゆらゆら
ときにはおおげさに、ゆらゆら
「夏」
口を仮想のロウでしっかり閉ざし
目をくっと閉じこめ、腕を組み
誰かが手を振り、また走って向こうへ逃げて行く光景を、
また、仮想のハガキ大の鏡の上に浮かばせるのだ
坂道を下り、
走り、走り、
(口はしっかりと閉ざしていたわけだ)
あの夏、確かに君はあの、その坂の下におり、
手を振っていた
そこから、僕の想像、記憶はとび、
無闇に寝返りをうちながら、
水中のテレビに背を向けた
絨毯の上の感触と瞼の裏の色ばかり、
やけにはっきりと思い出す 「アンコウ」
かかった魚は、
胃をぷくーっとふくらませ
俺はまさに、
それで胃を満たそうとしている
鍋を照らす明かりが揺れ、
同時に、鍋も揺れ、
鍋の中、捌かれた魚は揺られ、
鍋の水はまた、
海の水の揺れるのに共鳴して、
くつくつと煮込まれ、
食えるようになるのを
アンコウ自身が、きっと見つめている
予想より、やわい肝は
三回かまずに胃袋に消えてなくなった 「生」
さんざんいきたから、
死ぬ人もいるんだ
きれいなうちに、
ちる道もあるんだ
歩いていれば、
いろいろあるよ
そのうち、
なにかあるよ
よくもわるくも 「無闇」
大きな勘違いをしている
君は夜空にみえる、
あの月より大きいが、
近づけないために星としては見られずにいる
光を放つことで、
(うん十光年先のこの地球など見つけられない知らないだろうが)
小さくも美しい星に住む、
人とはまた違う、多少欲張りであれど美しな小さな生命に
温度を与えることはできるのだが、
せずにいるのだ
無闇に手を伸ばせ
知ったなら土を蹴れ
無闇に手を伸ばせ
無闇に手を伸ばせ 「ラット」
また、ばかな俺が手を震わし
慣れないことをして
欲を満たそうとする
時には死を恐れたりして
また、四股のあるのをこそこそ確認するのである
また、ばかな俺が世界観の安定をはかり
梅雨の間の太陽を言葉であらわそうとする
昨日は葉風を人間の性欲に例えて
柔軟性に富んだ自分をアピールしたく
そして隙間風に問い
蜃気楼を思い、その中の自分に
やはりお前は死ぬのだと
そうして目を開け、急ぐのだ 豊作
満足の暮らしを生まれた時から続け
今の胃はすでに、白飯さえ拒んでいるようで
昨年の豊作のニュースをきいて、その後の番組もぼんやり見てて、
その日はそのままソファーでねてたっけ