僕が子供のころ、全裸で押し入れに入ることを密かな楽しみにしていた。

ふとんのひんやりとした冷たい感触が、肌につきささる。

その様子を何度も家族に見つかり、またやっていたね、と注意された。

それでも僕はやめることができなかった。

僕にとって押し入れは性の目覚めの始まりの場所だったのだ。