尊敬の思いを持って接するのは、大事なことだよね。

ドラッガー関連本を見ていたら、「短所を人並みに上げる努力でなく、長所を伸ばす努力をしろ」みたいなことが書かれていて、
これは組織の一構成員として自分がどう動くべきかを説いたものだったんだけど、
私は人をどんな風に見るか、捉えるべきかにも通じる言葉だなと思った。

例えば、初めて人に対面する時、この人は、絶対に、自分より優れたところを幾つも幾つも持っているはず、
と思って向き合うと、自然に尊敬する気持ちがわいてきて、
そうすると、肩に無駄な力を入れずに接することが出来るから、
自分自身がとても楽だし、相手も決して不快になることはないだろうと思える。

逆に、向き合う相手の短所、直すべき点にばかり(例え無意識にでも)目を向けてしまうと、
例えばそれが善意からの、相手に良かれと思っての接し方だとしても、
その行動、言わばあら探しをしながら同時に相手に尊敬の思いを持つことは難しいだろうし、
相手も、自分が尊敬されていない、良さもあるのに尊重されていないと感じ取るだろうから、
両者の間に心地いい関係を築くことは難しくなると思える。


向き合う相手に、尊敬すべきところがないから尊敬出来ないのは仕方がない、と言い訳する前に、
自分にそれを見つける目が備わっていないんだ、と自省出来るようでありたい。
誰かの長所を見つけられたなら、その長所を自分に取り込む最初のきっかけを得たことにもなるのだから、
相手のためにも、二人の心地いい関係のためにも、自分の成長のためにも、
いつも人を尊敬しようと心がけている人でありたい。

向き合う相手が好きな人ならそれは、なおのこと。