さらに言うなら
高層ビルは関東大震災が作ったとも言える
都会のど真ん中を更地にしてくれたわけ
それまでは東京は煉瓦造りの低層建築の街だった

関東大震災の復興事業から鉄筋コンクリートのビルが生まれ、今のゼネコンなるものが始まり(建築業者の法人化、株式会社化、巨大化)
狭い都会に高層ビルが立ち並び、大量の人間が詰め込まれた
いわゆる大衆社会の誕生ですな
まあ、明治時代から大衆社会だったという研究が最近は進んでるけどね
ウィンドウズの前からパソコンはたくさんあったけど、パソコンの普及をどの時点に定めるかという話みたいなものか

地震が高層ビルを生んだ
つまり、地震そのものが高層ビルの対震動構造を生んだのであり
高層ビルが生んだわけじゃない

こういう文脈も押さえた上で考えないと、ゼネコンに都合のいいところでしか建築の科学的議論もできなくなるだろう