好き避け(だったのかな?)の彼女から離れて今日で10日。
なんとなく胸の奥が痛いというか、二度と会えない事への喪失感のようなものも、だいぶ落ち着いてきた。
彼女のいる街が都心も妬心なので、コロナにかからないかが、少し気になる。
いずれ、この数ヶ月の思い出も記憶のどこかにしまわれて、表面的には忘れていくんだろう。

記憶のどこかに…と言えば、まだ二十歳そこそこだったころ、町田の怪しげな占い師のおばあさんに、
「あんたは将来、離婚歴のある子持ちの女と結ばれて幸せになるよ」
と言われたことがあった。
あの時は「なんてひどい占い師だ」と憤ったけれども、今は当たっている気がする。
子供のために安定したら収入を持つ男を求めるバツイチと、大した愛もなく女の体を求める独身となら、実は利害関係は合っている。

好きになって、告白して、おつきあいをして、やがて結婚して……という円満な人生を描けないし、想像できない。
人生が終わっているって、最近はとくに思うよ。
つまんねー人生を送ってきて、それもいよいよ積み気味とはね。
いったい何をしに生きているんだか、それすらわからん。