もはようお疲れさまでした。いつもありがとう。

仕事やってりゃ必ず出会す技術って言葉。特化、特殊や普遍に新種。
技術、知りてえとか教えて欲しいってあんじゃん。俺はそう聞かれて出し惜しみした事
いっこもねえ。場面で許される限り幾らでも事象に応じた答を提示する。どんぴしゃで。

またそんな場面があってさあ、例えで書くけどねじまわし。誰でも知ってるドライバにしとこう。
上手くねじを回せないから、上手く回せる使い方は?みてえなの。

道具は仕事をさせる為だけに在るんだよな。指図すんのは人。だから、ドライバに正しく仕事をさせれば
自ずと上手く、ねじは回ってくれる。慣れねえドライバは握り方から間違いやすい。
正しい握り方は回す対象の個性を判断して、可能な限り軽く優しく握るだけ。

職人は道具を使う。と同時に自然の力を利用もしてる。摩擦や引力、てこの原理や表面張力なんかもどんどん。
だから、人力の余分は道具のじゃまをしてるだけなんだ。それを教えてる。

俺の仕事を見てた人が若い新人さんに言ってた。あれは軽くやってる様に見えて
実はとんでもねえ力でやってんだよ、とか。わかんねえ、なんだよそのとんでもねえ力って。
ドライバ使ってねじを回すのに、そんな力は必要ねえ。俺がすんのは道具に仕事してもらえるだけの
力添えだけ。道具によってはけつ筋ぴきぴきもんの馬力は出てくるし、じゃなきゃあそれなり、判断に応じるんだ。

道具の仕事をじゃましちゃいけねえ。すると対象を、仕事を見定める眼は養われてくんだよって。