自分が誤った点は第一に視線を向けられた時に、反射的こちらも顏を向けてしまったこと。
これが原因で彼女がその後アピールにするようなことになった。最初から背けておくべき
だった。相手に徒に期待を持たせたことはやはり酷だったと思う。

第二はその後の好意を無視しつづけてもそれほど問題にはならなかったと思われる点を
殆ど考慮しなかった。彼女は他の場所で勤めていて辞めた子よりも美人だから、どうせ
すぐにちやほやされて大した痛手でもないと思われるからである。人の美醜を論じるの
下品なので好きではないが、辞めた子は平均的な顔立ちだったから、その子と同一視するような
ことをする必要は全くなかった。今回の子はかなり余裕のある感じで気を遣う必要性
に乏しかったのに、なぜか考慮に入れなかった。迂闊に過ぎた。

それにしても何故俺なんかに好意を持つ子が出てくるのだろうか。自分では平均よりも
やや劣ると思っているのに、彼女らは目が悪いのではないのか。眼鏡やコンタクトの度
をきちんと合わせて欲しいものだ。僕から好意を持っても、相手から好意を受けても
結局自他ともに不幸にさせているだけの気がして自己嫌悪でもある。恋自体が最早煩わしい。