A. 最大多数の最大幸福というものです。
少数派の意見が切り捨てられる欠点がありますが、
多くの人が利益を得るので多数派はチャンスを獲得できる可能性が増えます。
例えばお金持ち（少数派）には増税しましょう。庶民（多数派）には減税しましょう。
少数派の意見が切り捨てられたとしても多数派が得をするので最大幸福になります。
少数派のやる気は下がりますが多数派のやる気は上がります。
さてこれは平等でしょうか？難しい問題ですね。僕は平等ではないと思いますが、
貧富の差を無くす意味では平等といえるかもしれません。
しかしそのお金持ちは自分で努力した結果お金持ちになった場合も含むので
頑張らないで中流家庭にいる人たちと比べて功利主義の場合に平等と言えるでしょうか？
何を平等と置くかによって平等の基準が変わってしまいますね。
多数決が民主的であるかどうかの問題に似ていると思います。
また別の例えをしますが、仮に国会で法案が決まる場合に過半数以上の
議席を持つ与党だけで既決された法案は、少なくともその党を支持した多くの人々に
とっては得ですが、一方で肩身の狭い思いをする人もいます。
煙草の増税とか歩きたばこ禁止などが良い例で多くの人にとってはメリットがあります。
しかし愛煙者にはデメリットしかありませんね。それでも愛煙者に我慢してもらうことで
嫌な思いをしない人が増えることは確実ですね。
そのように最大多数の最大幸福という名目で行われる物事のことですね。
