ヒント
将来の都市間交通のあり方を考える材料にしようと、県はJR日豊線の線路を一部複線化したり、カーブを改良したりといった工事を行った場合、どの程度の時間短縮が見込める
のか独自の調査を始めました。

JR日豊線の大分から宮崎を経由して鹿児島にいたる区間は単線で運行され、山間部は急カーブが続いてスピードを出しづらいことから、宮崎と大分の間は特急でおよそ3時間、
宮崎と鹿児島の間はおよそ2時間かかっています。
調査は県の委託を受けた専門の会社が今月から始めたもので、一部区間を複線化してスムーズに行き違えるようにしたり、延岡と大分の佐伯の間など急カーブが続く区間の線路を
改良して高速で走れるようにしたりといった方法で、所要時間をどの程度短くできるか調べます。
調査では改良工事に必要なおおまかな費用も算出し、来年3月ごろに結果がまとまる見込みです。
県は去年、40年以上前に国の基本計画に入りながら整備のめどが立っていない東九州新幹線について、宮崎と博多を1時間35分で結べるようになる一方、整備費用は2兆67
30億円にのぼるという調査結果をまとめています。
県総合交通課は「東九州新幹線の調査結果とあわせて、将来の都市間交通のあり方を考える材料にしていきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064580521.html