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http://sp.yomiuri.co.jp/economy/20171226-OYT1T50031.html

 三陸鉄道(岩手県宮古市)は25日、盛岡市で取締役会を開き、同社への移管が決まっているJR山田線宮古―釜石駅間(55・4キロ)を含めた全線の路線名を「リアス線」とすることを決めた。

 同区間の駅名は、新駅は「八木沢・宮古短大」「払川」(いずれも宮古市)とし、その他はJR山田線の駅名と同じものを使用する。
各駅に付けられる愛称は来年1月から公募し、3月下旬に決める方針という。

 東日本大震災で被災して休業中の同区間は、JRが線路の復旧工事を行い、2019年3月に三鉄に移管される。
現在の北リアス線と南リアス線が一本につながり、総延長は第3セクターの路線としては日本最長の163キロになる。18年12月以降、組織体制を現在の運行本部と事業本部の2本部制から、施設管理本部を加えた3本部制に変更する。

 一方、今年度の決算見通しは、最終利益は5186万円の赤字で、前年度から786万円減るものの2年連続の赤字となる見込み。
団体観光の減少や山田線移管の準備に伴う人件費の増加などが原因という。中村一郎社長は「経営状態は厳しいが、全国の人に新しいリアス線に乗ってもらえるように努力する」と話した。