>>513
SiC素子のインバータ制御装置って、それだけだと、Si素子のものに比べて、僅かしか省エネルギーにできていないんだ。
装置の箱に、素子を冷却してる出っ張りがあるじゃん。フルSiCでIGBTの5割、ハイブリッドSiCで6割まで小さくなったよね。
素子の発熱って、無駄になってるエネルギなんだよ。それってインバータ制御のエネルギ効率からすると、数パーセントのレベルでしかないわけ。それを5割とか6割へ減らせた、ってだけなんだねえ。
ほんのちょっとでしかないのさ。

Si素子の大容量GTOサイリスタの頃から、電車を組み立てる前に、あらかじめインバータ制御装置と主電動機の組み合わせ試験をやって、特性を調整したら、乗り心地も良くなるし、それだけでも省エネルギの効果が出るって、言われ続けてたんだ。
それがやっと、SiC素子の時代になって、全密閉誘導電動機とかと、しっかり組み合わせ試験をやるようになったから、そういう省エネルギが、達成できてるってわけさ。全密閉型の誘導電動機も、それだけだと、開放型と比べて省エネルギになるわけじゃないから・・・
ちなみに、永久磁石同期電動機は、開放型の誘導電動機より、それだけで数パーセントの省エネルギになるよ。