倶知安町が道新幹線駅周辺の整備構想案をまとめる
北海道建設新聞 2019/03/19
https://e-kensin.net/news/114968.html
倶知安町は、2030年度に開業を予定している北海道新幹線倶知安駅の新駅周辺整備構想案をまとめた。
土地利用、駅関連施設、交通ネットワークに関する基本方針を定めたもので、おおむね24年度から施設設計や用地補償に取り掛かり、27年度から順次着工するスケジュールだ。

コンセプトは「人がつながり地域がつながる新幹線まちづくり〜みんなで進める新幹線駅周辺整備とにぎわいの創出」。
在来線のJR函館本線が廃止した場合の整備手法に関しても明記した。

基本方針のうち、土地利用に関する方針では、にぎわいの拠点となる駅前通と商店街を駅から一体的な空間とし、来訪者を駅前通へ誘導できる広場を整備。
駅付近に宿泊施設を誘致することや、駅西側の旭ケ丘公園を風景に取り込むことを挙げる。

駅前のホテル建設は高層化することが考えられることから、まちのシンボルである羊蹄山の眺望を守るために高さ制限の検討が必要としている。

駅関連施設整備に関しては、初来訪者でも分かりやすい乗り換え空間とし、バスやタクシー乗降場整備、団体対応の大型車両駐車場といった駅前空間を整備。
このほか豪雪を考え、新幹線高架下の有効活用などを打ち出した。

駅前広場の整備では、現在の駅前を東口広場とし路線バスやタクシー乗り場を置き、新駅を挟み反対側に西口広場を整備して大型バスの駐車場を配置。
また線路を挟んでコープさっぽろ倶知安店の西側に390―420台分の駐車場を置く案を示している。