求められるのは“レジリエンス”  ウィズコロナの世界経済は
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200605/k10012457941000.html
スティグリッツ教授
「新型コロナウイルスの感染が広がり始めたころ、多くの人たちが政府の景気対策で
何とか持ちこたえれば経済はV字回復すると期待していた。
2、3か月間、経済活動を停止さえすれば、その後は短期間で元のところに戻ると思っていた。
それは希望的観測に過ぎなかった。アメリカでは外出制限が長期化し、小売業の破綻が相次いだ。
これまで私も飛行機に乗って人に会いに各地に出かけたが、オンライン会議で十分だと気付いた。
パンデミックによってこれまでの構造転換は加速するだろう」
さらに、スティグリッツ教授は経済や社会が大きな衝撃を受けても
そこから立ち上がる力=“レジリエンス”が必要だと強調します。
スティグリッツ教授
「われわれは2008年の金融危機のあとも近視眼的な対応しか取らず、効率重視の道をまっしぐらに進んできた。
言ってみれば予備のタイヤがないような車をつくったのだ。
そしてタイヤがパンクした時のことなんて考えもしなかった。
今回の危機を抜けたあとは今度こそ、次なる危機に備えないといけない。
目指すべきは経済危機、感染危機、気候変動がもたらす危機にも立ち向かえるような
“レジリエンス”のある経済と社会だ」
続く