板橋区内全線立体化
いつのことやら?

2020-06-17 
21年度に東武鉄道へ要望/東武東上線区内駅全線立体化目指す/板橋区
https://www.kensetsunews.com/archives/463365
東京都板橋区は、東武東上線区内駅の将来的な全線立体化を見据え、調査や検討を進めている。2021年度第1回区議会定例会の「東武東上線連続立体化調査特別委員会」で調査などの活動報告をまとめ、東武鉄道に対して、全線立体化や踏切の安全対策に関する意見を要望として提出する計画だ。
 区内の東武東上線については、大山駅付近が19年12月に東京都による都市計画決定を受けている。21年度の事業認可取得を目指し、ほかの区間に先立って準備が整っている状況だ。下板橋駅付近と、中板橋駅から成増駅の区間は、現状では立体化の見通しが立っていない。
 このうち最も実現に近いのは、ときわ台〜上板橋駅付近の区間。04年6月に東京都が示した踏切対策基本方針の中で、「鉄道立体化の検討対象区間」に位置付けられている。ただ、関係者からは「まずは大山駅付近を最優先に取り組むべき」との声もある。区は大山駅付近の進捗を見極めながら、沿線まちづくりの課題と現状の調査から進めていく考えだ。
 同区間について、2月25日の委員会では「大山駅付近の立体化完了を待つことなく議論を開始し、東京都に対し意見を上げていくべき」との指摘があった。また、大山駅とときわ台駅の間に位置する中板橋駅については、「1駅のみ取り残されることがないよう、(同区間と)一体的な立体化が必要」とする、委員会としての提言の方向性をまとめている。
 下板橋駅付近と上板橋駅付近〜成増駅付近は、踏切対策基本方針の鉄道立体化の検討対象区間には位置付けられていない。区内全線の立体化を目指す考えに沿い、区は長期的な視点で立体化を目指していく方針だ。
 一方、全線立体化の実現には長期間を要することから、個別の踏切について当面の安全対策にも取り組む必要がある。区は遮断時間や交通量から考慮して▽第38号踏切(東武練馬駅付近)▽第40号踏切(同)▽第49号踏切(下赤塚駅付近)▽第58号踏切(成増駅付近)−−を優先的に取り組むべき踏切と設定。踏切対策の調査業務を7月にも公告する予定だ。また、東武鉄道や、駅を境に隣接する豊島区や練馬区とも連携して対策を検討していく。