一時期ここに居た磯自慢馬鹿って川勝なのか?

静岡県知事、国策リニア計画にもの申す 川勝平太
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cdd3d0bc621c7631fcc92c8f510f1b3d6f9b4fb
 二〇〇九年夏に静岡県知事に就任し、その一年半後の二〇一一年春にリニアのルートが発表されました。南アルプスの静岡県内をリニアが通ると知ったのは知事になってからです。それまでのルート案に静岡県は入っていません。寝耳に水でした。

 静岡県には六つの新幹線駅(熱海・三島・新富士・静岡・掛川・浜松)がありますが、「のぞみ」は停車しません。リニアがサービスを開始すれば、「のぞみ」の機能はリニアに移るので、「ひかり」と「こだま」の本数が増えます。それは静岡県には有利です。すぐにそう判断して協力を決意しました。

 膨大な掘削土が出ますから、同年の秋、再び山小屋の閉じる前に山に入り、トンネルから出る残土の置き場を調査してまわり、候補地を関係者に伝えたほどです。このときまでは、知事としても私個人としても、リニアの大推進論者でした。

中略

“命の水“と流域県民
 大井川の源流は南アルプスの間ノ岳です。「越すに越されぬ大井川」は昔の話です。大井川と地下水は静岡県の人口の六分の一以上が全面的に依存する“命の水“です。

 第一に、大井川は水不足が常態化しています。たとえば二〇一八年十二月から一九年五月にかけての大井川の節水要請は一四七日に及びました。

 第二に、流域一〇市町の六二万人が利用しています。

 第三に、大井川で灌漑されている農地一万二〇〇〇ヘクタールのうち七四五〇ヘクタールは一九九九〜二〇一七年の足掛け二〇年間に約六〇〇億円をかけて農林水産省が灌漑しました。これも国策です。

 第四に、日本有数の牧之原台地の茶畑、世界的銘酒「磯自慢」などの酒造業、サッポロビールの工場のほか製紙、発電など、地下水を利用する事業所は四三〇、事業用の井戸の数は一〇〇〇本余りあり、大井川と南アルプスからの地下水・伏流水に全面依存しています。