大深度地下トンネルの記事です(2年前)
意外に近くを通る「リニア中央新幹線」、田園調布や中原区内などの地下深くにトンネル
2018年06月06日
https://hiyosi.net/2018/06/06/linear_chuo_shinkansen/
>品川駅と名古屋駅をわずか40分間で結ぶ計画の「リニア中央新幹線」が2027年の完成に
 向けて首都圏でも工事が始まっています。全線の85%がトンネルで、川崎や横浜の両市内には
 駅が作られる予定もないため、どこを走るのかが見えづらいのですが、
 案外身近な場所を通り抜けるルートとなっています。<
>「大深度地下(大深度法)」とは、首都圏など3大都市圏で地表(地上)面から
 40メートル以下の深さの位置で行われる公共事業であれば、
 地上の土地を持つ人の許可がなくてもトンネルを掘ったり、
 使用したりすることができる制度。地下深い場所を使うため、
 騒音や振動など地上への影響が少ないとされています。<
>工事を行う側にとっては、審査手続きを踏めば、地上の土地所有者と
 交渉する必要がないため、「公共の利益となる事業を円滑に行える」
 (国交省)というメリットがあります。
 土地所有者の反発によってルートを変更したり、工事が遅れたりするようなことがないので、
 コスト縮減にもつながるとされています。<
>地下に掘られるトンネルは地上からは見えませんが、その上部に住んでいる人にとっては、
 地盤沈下や騒音、振動などへの不安はもちろん、土地の価値低下を引き起こす可能性があるため、
 そう簡単には納得できない事情もあります。
 そんな土地所有者と交渉することなく、一気に工事を進められるのが大深度地下で、
 今回のリニア中央新幹線も首都圏の住宅街の地下深くを一気に横切っていく計画としています。<
>計画で特徴的なのは、住宅密集地であろうとなかろうと、次駅となる相模原市へ向かって
 一気に真っ直ぐ進めていることで、いきなり地下にトンネルが掘られることになった
 田園調布駅近くの住民も驚いたのではないでしょうか。<
続く