サクラエビ不漁、取りすぎが主因 東海大元教授の鈴木氏に聞く 静岡
https://www.sankei.com/region/news/190619/rgn1906190008-n1.html
国内では駿河湾のみで漁が許されているサクラエビの記録的不漁。秋漁の水揚げゼロに続き、春漁の漁獲量は85・3トンと2年連続で過去最低を記録した。資源回復の鍵は何か。サクラエビの生態に詳しい東海大海洋学部の非常勤講師で同大元教授の鈴木伸洋氏(65)に聞いた。
今年の春漁はもっと自粛して取るべきだった。県桜えび漁業組合は、産卵場に禁漁区を設け、産卵間際の頭黒と呼ばれる親エビが増えたので少し早めに切り上げた。ただ、昨年の秋漁後に今年の春漁の推定資源量を算出したところ、約80トン、多くても100トンは上回らないという予想になった。推定値は現場の値と異なることも多く、あまり信用されないが、比較的当たっており、危うい取り方だったと思っている。