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那須塩原の新幹線基地、3倍に拡張 JR東、34年の完成目指す 栃木

2017.1.26 19:01

 JR東日本などが那須塩原市下厚崎にある小山新幹線車両センター那須電留基地(那須塩原地区新幹線車両基地)をほぼ3倍に拡張する機能増強を計画していることが25日、関係者への取材で分かった。新たに用地を取得し、現在の8ヘクタールから22ヘクタールに拡張する見通し。月内に地権者に対する説明会を予定している。

 同基地は、JR那須塩原駅の北東2キロにあり、東北新幹線の同駅始発列車や終着列車を検査し、夜間に留置する。留置線は設置当初は4線だったが、平成22年の東北新幹線の新青森延伸に合わせて4線を増やし、現在は8線ある。

 関係者によると、今回の計画は、北海道新幹線開業により、留置車両の増加が見込まれることが背景にあり、新たに14ヘクタールの用地を確保して計22ヘクタールの広さに拡張する予定。拡張工事は32年着工、34年完成を目指している。金沢新幹線の車両も留置する計画もあるという。

 同市には昨年12月、JR東日本関係者が計画について説明している。

 また、同社と独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は拡張計画で用地取得の対象となる地権者に対し今月上旬、説明会の開催を通知。近く開かれる説明会では、同基地の機能増強計画についての概要を説明し、測量や地質調査のため私有地へ立ち入ることへの理解と協力を求める見通しだ。

 機能増強計画を担当するJR東日本上信越工事事務所(群馬県高崎市)は「計画中の段階で具体的な内容は差し控えたい」としている。(伊沢利幸)

https://www.sankei.com/smp/region/news/170126/rgn1701260042-s1.html