いたいけで純情な彼は、報告レスを見る度に住人を信じて店に行っていたのです。
しかし行けども行けども空振り続き。
いつしか彼はスレを憎むようになりました。
「いつも無いではないか、俺はいつも騙されていたのか。こんな思いをするなら…ウイスキーなど要らぬ…恨んでやる…!」
そうして彼は悪鬼に成り果てました。
しかし住人が悪かったのではありません。
書き込みを見てから店に向かおうとする彼がノロマなだけだったのです。
彼が着く前には、狩り尽くされていたのでした。
ああ、愚かで哀れでかわいそうな人…。