米ドル/円をさらに1円下落させた黒田総裁の「爆笑会見」 money voice 長谷川雅一

28日(木)の午後3時半過ぎから、日銀・黒田総裁の記者会見がありましたが、これが追加の「悪材料」となりました。
黒田総裁が、(いつものように)ヘラヘラ、ニタニタと笑いながら、時には声を上げて爆笑しながら、
まったく緊張感のない記者会見を行ったのです。
この「無責任」ともとれる黒田会見の影響で、さらに円高が進みました。
「ダメだこりゃ」という「ドル売り、円買い」が出たのです。
米ドル/円は、黒田総裁の記者会見が終わる頃までに、さらに1円下落。28日のうちに、4円も円高が進んでしまいました。

黒田総裁の「ウソ」は聞き飽きた

黒田総裁の口癖は、「金融政策はうまく行っている。景気も上向いている」です。
要するに、公然と、平気で「ウソ」をつくわけです。
むしろ正直に、「全力でやっているが、思ったように効果が出ない。
さらに方法を考えつつ、なんとかして効果を上げたい」とでも言った方が、マーケットは安心するでしょう。
3年間も「異次元の金融緩和」を続けてきたのに、まったくうまく行っていない。
にもかかわらず、金融政策の要である黒田総裁が、「大丈夫だ」とヘラヘラ笑っている。
投資家が「リスク回避」に動くのは当然でしょう。
黒田総裁にはまだ「任期」が残っているそうですが、もしもスポーツ選手なら、あるいは一般企業の社員なら、とっくに解雇でしょう。
いつも「上から目線」で、人を小馬鹿にしたような態度で記者会見する黒田総裁。
安倍総理と同じで「自信満々」なのでしょう。
せめて、もう少し謙虚に、真剣な表情で会見すべきでした。