今治市職員の官邸訪問は15時から16時30分までだったと記録には示されているが、
同日の首相動静を確認すると、安倍首相は15時35分から、ほかでもない下村文科相と面談をおこなっていた。
 こんな偶然があり得るだろうか。こうなると、可能性は2つしかないのではないか。
ひとつめは、まず加計学園から下村文科相に話がいき、下村文科相が安倍首相に報告。
安倍首相が加計学園幹部と今治市職員を官邸に招き、柳瀬首相秘書官に面会させた。
ふたつめは、加計理事長から安倍首相に依頼が来て、安倍首相が下村文科相を呼び寄せて、
柳瀬首相秘書官ともども、加計学園幹部と今治市職員に引き合わせた。
 いずれにしても、安倍首相がなんらかのかたちで動いていたのは間違いないだろう。
柳瀬首相秘書官が独断で「準備、計画はどうなのか」「しっかりやってもらわないと困る」などと発破をかけることはありえないからだ。