>>655

近代主義の特性は、それ自身で確固とした土台ないし根拠をもつといった
主体像である。これを実体主義という。・・・
この近代主体主義への反逆の先駆は、マルクスの経済学批判とニーチェの「力の論理」にあったが、
20世紀に入って人間科学の展開とともに、とりわけ言語学や人類学の構造主義の精密化と共に、

実体化された主体はついに最後のときを迎えた。 そこに構造主義がもった大きな思想的に意義がある。・・・
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主体とは無意識の関係と構造が作り上げるイデオロギー的主体であって、決して根拠としての実体ではないということが判明した
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by 現代思想の系譜学 今村仁司
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>個性の圧殺への反発と自由な活動を訴えたもの

別のイデオロギーに個性が置き換わっただけです。
デカルト的な自我などなく、社会によって位置づけられた後に自己意識が立ち上がってるわけです。