人間の概念は一体何処から生じるのか? 概念というものが普遍的なものでなければ、
人間が織り成してきた歴史の解釈も、揺らぎが存在するということになる。
しかしマルクスの人間像は、唯物的な歴史感に基づいた単一的な存在であり普遍的。
そうした普遍主義に基づく、平等の強制は多様性の上に立脚していた自分という存在との間に軋轢を生み、
社会に閉塞感をもたらしたことによって、個々の人間が抱える多様な可能性を十分に発揮することを不可能とし、
国際社会といった激しい競争が求められる中で、共産主義に基づく政治体制を堅持することが不可能な状況になった。

お札だって、社会が違えば価値も違う。科学の実験のように、誰しもが同じような認識を抱えるものしか価値は無いというのはナンセンス。
そうした考えは 以下の通り、ファシズムや共産主義に繋がる考えである。