吉田茂も田中角栄も護憲に拘ったわけでもありませんし、専守防衛論者でもありませんよ

吉田茂の時代は国民が餓死する様な状況だったので、軍備を備える余裕が無いので仕方なく
日本の独立後も米軍の駐留を認めたそれが日米安保であり、今日まで続く吉田ドクトリンです

田中角栄は盟友である大平と組んで日本独自の安全保障体制を築こうとしました
それが日中国交回復であり、その後ソ連と平和条約締結しようとしました

安部総理の真意の程は計りかねますが、一応建前は何処の国も専守防衛です

日米安保があるからアメリカが戦ってくれるというのは少々短絡的過ぎると思います
アメリカはアメリカの為に戦うのであって日本の為に戦うなんて事はしません
それはアメリカに限らず何処の国の軍隊も同じです

吉田茂にしても田中角栄にしても、アメリカを心の底では信用して居ませんでした
それが普通の感覚です
戦前の軍人が威張ってる日本に戻したいとは思っていなかったでしょうが
米軍がいつまでも日本に居座る状況も良しとしていません

勘違いされてる方が多い様ですが、冷戦時代の日本の最大の安全保障上の課題は
日本をいかに米ソの冷戦に巻き込まれない様にするかです
自民党の多くの政治家は、米国に付き合ってソ連と戦争する気なんて全く無かったのです
だから岸信介の改憲論に反対だったわけで、別に9条が良いと思っていたわけではありません

状況が変わったのはアフガニスタン侵攻以降の事です
それまで日本は西側陣営と言いながら、東側諸国とも仲良くし交易を行っていました
その代表国がインドです。
当時のインドは反米色の強いソ連側の国で、今でもロシアと仲が良いです

外交・安全保障にイデオロギーを持ち込むのは危険思想ですよ、国益を優先し
損得勘定で行うものです。