>>811

アメリカの国家戦略は、中国に対しては貿易の不均衡及び市場開放を要求し、
軍事的な進出に対しては、それを封じることです。
日本における中国に対する向き合い方と大筋において変わりがありません。

米にとって中国が経済的に旨味がなくなれば、
日本のように軍事や政治の断面で共有するものがない以上、
対立の構図は際立ったものになり、政治や軍事の断面にも波及することになるでしょう。

米中関係のみならず、お金が無くなれば縁の切れ目でしか他国と繋がりのない中国に、
日本が率先して、どっぷりと関係を持つ必要性もないわけです。

また、中国政府発表のGDPの数字が出鱈目すぎて、
電機の使用量といった所からほんとの成長率を探ってるありさまなのが実態だが、
そこから見えることは、経済成長のスローダウン。

もちろん、それでも日本と比べれば遥かに高成長だと言えるが、
問題なのは既に先取りする形で、先行投資をしており、想定していた成長が維持できれば、
企業の負債が巨額になり、中国クライシスと呼べるものが起きやすいということ。

先にも述べたように、中国共産党の統治の正統性は経済発展にある。
それがなくなれば、国内における混乱は瞬く間に広がり、経済の逆流が起きやすい環境にある。
お金の切れ目は縁の切れ目といった関係は、何も中国と諸外国だけなく、
中国国民と中国共産党の間でも言えることなわけです。